3月9日はカレー記念日

カレー記念日

おいしかった 自分に向けて 声に出す

3月9日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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あの頃、アーカイブ

【エピソード36】撮影所の街で育った女の子

さてさて、聞いた話を形に残すことを仕事にしている
「有限会社シリトリア」(→)。
普通の人の、普通だけど、みんなに知ってほしい
エピソードをご紹介していきます。

大船撮影所の旧正門

● 撮影所が引っ越してきた!

〝寅さん映画〟といえば、言わずと知れた松竹映画のロングランシーズ『男はつらいよ』。その全ての作品を撮っていたのが、神奈川県の「松竹大船撮影所」です。日本映画の黎明期を支えた「松竹キネマ撮影所」が、都内の蒲田からここ大船に移ってきたのは昭和11年のこと。折しも時代は、無声映画からトーキー映画への過渡期でした。満州事変の後、蒲田撮影所のすぐ近くに建った軍需工場の騒音は、無声映画では何の邪魔にもならなかったけれど、トーキー映画となるとこれはもう大問題。撮影を邪魔しない静かな環境を、と選ばれ、撮影所が丸ごと、大船の町に引っ越してきたのでした。

監督、スタッフ、俳優陣の総勢500名が、貸し切りの臨時列車で蒲田から大移動。なにせ映画村が大船に誕生するのです。詳しいことはわからなくても、その日の町を挙げての歓迎や人々の興奮を、おそらく肌では感じていたであろう一人の少女がいました。それがヨウコさん。撮影所の引っ越しと前後して、ヨウコさんも実は横須賀から、ここ大船に引っ越してきたのでした。ヨウコさんがもうすぐ3歳になろうという春のことでした。

家は撮影所の近所、お父さんは撮影所にお勤め

ヨウコさんの父親は、海軍に就職した職業軍人でした。ところが身体を壊し、肺の手術をしたことをきっかけに除隊。その後、大船への移転で業容を拡張する必要のあった撮影所の職員募集に応じ、松竹映画に転職しました。当初は横須賀から通っていましたが、撮影所の引っ越しを機に、ヨウコさんたち家族も大船に居を構えることになったのです。

地鎮祭にはたくさんの人が訪れた

新しい家は、お父さんが撮影所まで自転車で通える距離にありました。総務部門で仕事をしていたこともあり、お父さんが観劇や映画のチケット持って帰ってくるのは日常茶飯事。戦後、子役から華々しくデビューした美空ひばりの作品も、ヨウコさんは同じ世代の少女として、ほぼリアルタイムで観たそうです。家のアルバムには、お父さんが松竹を代表する大スターと一緒に写っている写真が何枚もありました。ヨウコさんが少し大きくなってからは、「あの○○監督は、才能あるけど生意気でねー」などと、撮影所のちょっとした裏話が夕食の食卓に上ることも。ヨウコさん自身は、映画の世界にキラキラ目を輝かせるほど興味があったわけではないけれど、その日常にはいつも当たり前のように〝撮影所〟が存在していました。

撮影所の敷地は目を見張るほど広く、戦後の食糧難のときは、お父さんは総務部の窓の下に、自分専用の畑を作って、自宅用の野菜を育てていたとか。日本映画黄金期を引っ張る華やかな撮影所とはいえ、まだまだのんびりした時代だったと、ヨウコさんは懐かしく思い出します。

● ヨウコさんの息子が映画に出演!?

戦争の傷跡が薄れた昭和20年代後半になると、多くの松竹の俳優さんが撮影所周辺に家を持つようになりました。当時はよほどの大御所でない限り、家は借家も多かった時代。ヨウコさんの友人の家に俳優さんが住むことになったり、近所の食堂の娘さんが大ヒット映画の主役だった俳優さんのお嫁さんになって新居を構えたり。週刊誌などとは別のルートで、さまざまな芸能界のニュースを知ることができたのもこの頃だったといいます。

撮影所の全景

やがて二十代半ばになり、二人姉妹の長女だったヨウコさんは、この家で養子さんを迎えて結婚します。定年退職はしていたものの、その後も松竹で仕事をしていたお父さんも、ヨウコさんの生んだ2人の男の子のおじいちゃんになりました。

日本映画は少しつず斜陽の時代に入り、映画と同時にテレビドラマの作品も、大船では数多く撮影されていました。エキストラ集め担当の職員さんと仲良しだったお父さん。「病気で寝ている子ども」が必要というと、手っ取り早く、ヨウコさんの息子にも声がかかりました。「演技はうまいけど、歌わせるとイマイチ」などという子役の子の歌の吹き替えなども、「お宅のお孫さん、歌ってよ」と頼まれたり。「オーディション? そんなものはありません。父から言われて、じゃあって私の息子がトコトコ歩いて撮影所まで行くの」。子役のプロダクションが星の数ほどある今の時代では、まず考えられない〝キャスティング〟方法でした。

● 今残っているのは桜と「松竹前」交差点

そんな撮影所も、平成12年に完全閉鎖。今、撮影所の面影を残すのは、大船駅を背にした交差点の名前「松竹前」と、移転当時に植えられた川沿いの桜並木が、春になると往時と変わらず美しく満開になることぐらいでしょうか。

映画が唯一の華やかで大がかりな娯楽だった時代。映画といえば、「観るもの」というより、自分の暮らしの一部だったヨウコさんも、80代半ばを迎えました。ヨウコさんは、ファンになった俳優さんとかいたのでしょうか。「ううん全然。俳優さんなんて、お使いに出るとき見かける、そんな人たちだったんだから」そう笑うヨウコさんでした。

参考資料『撮影所のある街 大船物語』 升本喜年(ホンゴー出版)


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