田舎暮らしへのあこがれ
田舎で暮らしたいと思うのですよ。
たけど、それはきっと田舎で暮らすほうがストレスが少ないという希望的な観測の上に乗っ取った話であり、きっとそれはそう簡単には手に入れられないものなんだろうなあという、これまた予想が成り立つのであります。
そもそも、田舎とはなんぞや、ということになるのですが、僕が生まれ育った兵庫県の伊丹という町も、東京から見りゃ、充分に田舎なわけですが、イメージとしての田舎はこんなもんじゃない。
電車の駅があって、市バスが走っていて、朝の通勤時間になるとバスや電車が満員になってしまうようなところは田舎じゃない。
とりあず、住むところを探そうと思って不動産屋へ行ったら「駅から3分、トイレ・バスが独立した2DKのマンション」を勧められるような場所は田舎じゃない。
というわけで、田舎と言えば、鉄道があっても、多くて1時間に1本までで、できればバスは廃線になっているような場所。町の名物と言えば、段々畑と、映画のロケに使われるようなだだっ広い景勝地。もちろん、その景勝地も国定公園かなんかに選ばれているのに訪れる人も今はほとんどいない。
なんかそんなイメージの田舎です。というか、田舎暮らしとか考えたら、そのくらいの田舎でないとチャレンジしてみる意味がない、という感じがするのです。
そこそこなんとかなりそうな廃屋を安く手に入れて、自分で手を入れながら住環境を整える。なんなら、家の回りは雑木林で、そいつらをチェーンソーで切って、切った木は冬場の燃料にすべく槇にしたりしちゃったりする。
そうなったら、暖炉とかいるしなあ。暖炉も自作するか…。自作した暖炉の前で、スモークサーモンとか食べるの?食べるならサーモンいるなあ。北海道なの?北海道でサーモン捕るの?穫れるの?まあ、穫れないなら、鹿とか猪をハンティングしてきてもいいんだけども。
ハンティングしてきた鹿とか猪とか、こいつらを料理するなら、なんというのか、解体みたいなこともしなきゃなんないんだろうなあ。そりゃそうだろうなあ。よっしゃ、それなら、そうしよう。
と、まあ。男たるもの「田舎暮らし」の一言で、ここまで考えちゃうわけですよ。考えてしまうわけですよ。
なにしろ、キャンプ行って、テントで寝てる時なんて野生動物みたいになってますからね。ちょっとテントの外で物音がすると、すわ、敵だ!とばかりに身構えてますからね。テントの中で、人知れず。なんなら、それで眠れなくなっていますからね。
ああ、思い出すだけで疲れる。疲れるし無理。田舎暮らしなんて無理無理。絶対できない。
と、僕の田舎暮らし構想は、勝手に盛り上がって、勝手に妄想が広がって、そして、勝手にテンションが下がっておしまいになるのです。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
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クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
カミュエラ
田舎暮らし!いいですよね~~~
年をとるごとに、土の感触、においがいとおしく、手を荒らしながらでも庭弄りをするのがほんとに楽しく感じられるようになって来ています。子どもらを育て上げたら、「野原にぽつんと一軒家」みたいなところに住みたいなと勝手に夢見ています。いろんな花や果実、ちょっと野菜も育ててって言うのが私の理想とする田舎暮らしですね。猪や鹿を狩ったり、薪割したり、川でさけを捕獲とかのハードなサバイバル系までは想像しませんでした。(笑)男性はそういう方面にやはり血が騒ぐんでしょうか?
でも実際はどんな僻地に住もうとも、今の世の中ネット環境さえ整っていればなんでも手に入ってしまうのですから、所詮は「なんちゃって田舎暮らし」どまりかなあ・・・・・
実家の両親は二人とも70代後半なのですが、自分たちの口に入る野菜は全部自分たちで作っています。
まさに「晴耕雨読」の毎日を送っていて、わが親ながらとても贅沢で豊かな老後を過ごしているなあと、ほんとに羨ましくなります。
私も出来れば老後は毎日土に触れて過ごしたいですね。
uematsu Post author
カミュエラさん
ほんと憧れますね、晴耕雨読。
台風で暴風雨が吹き荒れていても、
取材に来いと言われ。
晴れ渡った空の下、カタカタと部屋にこもってキーボードをたたく。
こんな生活、もういやだ!
と、何度思ったことか。
だけど、コツコツ暮らしている、
年寄りを騙すような奴がいたり、
やっとこれからと思った頃に病魔に襲われたり。
本当に思うようには生きれる人は少ないのかもしれませんね。