Posted on 2021年6月29日 by ミカス

6月の在宅デトックス:牛肉とズッキーニの煮物

今月から月末(または月初)のミカ料ではその直前に開催された「在宅デトックス(在デト)」についてレポートをします。

さて、6月の在デトのゆるテーマは『親が苦手です。だから介護がより辛い』でした。
家族だからといって無条件に仲良くできるものではない。いや、家族だからこそもつれてしまう感情というものもあります。介護はただでさえ辛いことが多いのですが、仲良くできなかった身内の介護と対峙しなければならなかった人の思いや、いつか対峙しなければならないかもしれないという不安を抱いている人の思いについて話をしました。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、カイゴデトックスには三箇条の掟があります。
・否定しない
・非難しない
・美化しない
この中の、3つ目の掟の「美化」。
介護を始めると気付くのですが、「介護を担っている人はえらい人だ」という概念を持っている人は意外に多いのです。
「あの人は　”親を介護するいい娘” “義親を介護するいい嫁” “夫を介護するいい妻” ね」と。もちろん、息子、婿、夫が同じように美化される場合もあります。
この美化に決して悪意はありません。ただ、介護をする人の中には、常に優しい心でいることができない自分に罪悪感を抱く人も少なくはありません。
ましてや、仲良くなかった家族に対するわだかまりを抱えながら介護をしている人にとって、この「美化」はなかなかしんどいものであると思うのです。

「あまり好きになれなかった母の介護。私はとても淡々と物事を進めました。母と良い関係を持っていた兄弟は『お母さん可哀想』と嘆いたりもしていましたが」
「介護しながら、時々ふと思ったんです。『なぜ私がやらければならないの?』と」
参加された方が語る言葉に、他の方は否定も非難もしませんし、もちろん「それでも介護したのだからあなたは立派よ」と変に褒め称えたりもしません。ただ「わかるわかる!」と同意したり、「へぇ、そうなんですね。それはどうして?」と素直な疑問をぶつけてみたり。
完全にとはいかなかったとは思いますが、皆さん、仲良くできなかった家族を介護しながら抱えていた黒い思いを少しは吐き出すことができたり、「あぁ、私だけじゃないのか」とちょっと安心したりはできたでしょうか。

実は、当日の日中、私は伯父の法要を行ったのですが、その際に住職さんが仰った「幸せになるように生きてください」という言葉がとても印象に残りました。(年老いた住職withマスクで、この部分しか聞き取れなかったのだけど)
なので、在デト終盤で「いくら介護をしているからと言って、自分の楽しみをあまり犠牲にしないようにしましょうよ。自分を幸せにする生き方をしましょう！あ、逸脱しない程度にね」とぶち上げた私でしたが、そこで参加者のKさんが
「今日参加されている皆さんは逸脱なんてしないから大丈夫です。皆さん、しっかりとした地盤が出来ているもの」と穏やかな声で仰いました。そして、それを聞いた我らがカリーナさんが「私たち、耐震構造ってことですね!」その言葉で全員が笑顔になって終わりました。

在宅デトックス6月回はこんな感じでした。

さて、まだ梅雨は続いていますが、気温や湿度はもうすっかり夏のそれですね。
夏と言えば、そう、ズッキーニ。
皆さん、今年もズッキーニの季節がやってきましたよ!
大好きなズッキーニ、炒めたり、揚げ物にしたり、生でも食べますが、今回は牛肉と一緒に煮てみました。

牛肉とズッキーニの煮物

1. ズッキーニは軽く洗って乱切りにします。
2. 牛肉の薄切りは一口大よりもやや大きめに切ります。
3. 鍋に、だし汁、酒、みりん、砂糖、醤油を入れて加熱し、沸騰したら弱めの中火にしてズッキーニを加えます。
4. ズッキーニの実の部分がやや透明のようになってきたら、牛肉を加えます。
5. 牛肉から出るアクをすくいながら煮て下さい。
   牛肉に火が通ったら火を止めて、味をしみこませるためにそのまましばらく置きます。ズッキーニに味がしみたら出来上がり。冷蔵庫で冷やして食べても美味しいですよ。

在宅デトックス、テーマだけを見ると重いと感じる方もいらっしゃると思います。でも、あえて「ゆるテーマ」と称して、そこから脱線したりまた戻ったりと
まさにゆるゆるとお喋りをしています。
介護に疲れた方、これからの介護が不安な方、その疲れや不安を分かち合いながら、最後はみんなで笑えるお喋りを楽しんでみませんか?
7月の日程とテーマは近日中にこちらでお知らせします。

ミカスでした。

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