食事に行くの?行かないの?
最近よく仕事をしている人とメッセンジャーでやり取りをしていて、「じゃあ、対面で打ち合わせしましょう」ということになった。せっかくオンラインではなく直接会うのだからと、僕のほうから「打ち合わせ終わりに軽く飯でもどう?」と誘ってみた。相手も「よろしくお願いします」と返してくる。
そして当日。夕方から対面で打ち合わせをした。打ち合わせもうまく進み、「あとは晩飯だなあ」という感じ。…なのに、相手からはそんな話はおくびにも出ない。あれ?行かないのかな。もしかしてメッセージを読んでいない?いやでも「よろしくお願いします」と返ってきていたよな、とスマホでやり取りを確認する。すると「打ち合わせでこのあたりを詰めていきましょう」の直後に「よろしくお願いします」とある。ということは、飯の件ではなく、打ち合わせ内容に対しての「よろしくお願いします」だったのか?
そんなことを考えているからか、打ち合わせの終わりがはっきりしない。「じゃ、また」が出ないまま、時間が過ぎていく。しかしここで「あれ?飯は?」と聞くのもなあ…。もし向こうが本当に気付いていなかったら、平謝りされる気もするし。
結局、僕のほうから「それじゃ、また連絡しますね」と席を立つ。「ありがとうございました」と挨拶して駅へ向かう。ヨメに「今日、飲み会なくなったんだけど、なんか食べるもんある?」とLINE。「今日、飲み会ちゃうの」と返信。「う〜ん、勘違いやったかも」と返して、とりあえず帰路につく。
その間に「今日はありがとうございました!」とメッセージが入る。僕は正直に「今日は飯に行くと思っていたので、最後ズルズルしてしまって申し訳ない」と返すと、「すみません。今日はバタバタしてしまって行けなくて」と返ってきた。あれ?ということは、「軽く飯でもどう?」は伝わっていたってこと?モヤモヤするので、「えっと、飯いきましょう、が伝わってなかったと思ったけど、伝わっていたってことね」「今日に限って忙しくなって、探り探りになってしまって」「まあ、その場合は『今日は無理そうです』って言ってもらった方が話が早くていいよ」と返して終了。
な、な、なんかわからんけど、めっちゃ疲れた。えっと、気のつかいかたにジェネレーションギャップを感じたという話でした。仕事するより疲れた。そして、なんか知らんけど、わりと凹んでいる。
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植松事務所
植松雅登(うえまつまさと): 1962年生。映画学校を卒業して映像業界で仕事をした後、なぜか広告業界へ。制作会社を経営しながら映画学校の講師などを経験。現在はフリーランスのコピーライター、クリエイティブディレクターとして、コピーライティング、ネーミングやブランディングの開発、映像制作などを行っています。