YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13
昨日の美容院は、いつものようにすごかった!
何がって、セニョーラ達の弾丸トークですよぉ。この国の人は本当にコミュニケーション能力が高くて、おしゃべり大好き。ドライヤーの熱風と騒音はものともせず、とにかく昨日もおしゃべりが止まりません。
ヘアカラーをしてくれるパトリシアの「お元気?(コモエスタ?)」に、「ちょっと更年期っぽくて調子が悪くてねぇ」の私の返事に、ヘアカラー&ネイルの2時間半の間、ずーっと店にいた全員の症状を、あっちからも、こっちからも聞く羽目になってしまったのだもの。
どなたもいい方なんだけど、アモーレあってのアドバイスと体験談。途中、スペイン語があまりわからない私のために、英語のできるマンションに暮らす暇なおばさんまで呼び出されていましたさぁ…。とにかく私にみんながアモーレ、アドバイスを伝えたかったみたい。グラシャス!アモーレ、たもーれ!
水道料金を支払いに行った友人は、長い列に並んでも、前にいた修道女と、後ろのお爺さんと、ずっーと3人で、「雨季がくるまで果物が高くて大変だ」のおしゃべりに自動参加してしまい、1時間待ちもまったく退屈しないとかったよと。待ち時間に新聞や文庫本は全く不要。支払い後は、3人で、そのまま市場で果物を値切りまくったというから、ちょっとおしゃべりすればアミーゴというのもこの国。こういう事にもコミュニケーション能力の高さを感じます。
おふたり様の晩餐で、毎晩寡黙にご飯を一緒に食べ、大事なことはなぁーんにも話し合っていないというわが家とは大違いね。
メキシコ人と結婚した友人がぼやきます。「今、ちょっともめているのよ。掛け布団問題で」と。
寝返りのたびに掛け布団がひっぱられるから、掛け布団をシングル2枚に変えようよと提案したら、ご主人に「どうしたっていうの?僕には、もう愛がないのか?そんなに一緒に寝たくないのか?」問題まで発展して、あれこれ言及されているのだとか。
毎晩、延々この問題について語り合わなくてはならなくて、それが辛くて掛け布団を別々にしようよ問題は、ついに棚上げ。もう、あきらめたわという友人。とにかく、掛け布団だけなのに、とことん突っ込まれたよって。やきもち焼きというよりは、愛情密度問題なのかもしれません。
日本の住宅事情の悪さから、子どもの数が増えたら、6畳間で家族で川の字寝は無理だから、パパは別室へとか、夫がエアコン利かせすぎるとか、いびきがすごくて寝室は別なんて言ったら、妻の浮気か、夫を放し飼いにするか、愛が冷めたかと思われても仕方がないという感じです。
授乳中の赤ちゃんがいても親のベッドと、赤ちゃんベッドは別。
アジアの家族は、みんな一緒に寝るタイプだけど、アモーレの国では、これも大問題ですね。
日本だったら、そんなことちっとも思わないでしょ?
互いによく眠れたらベストと思う方が多いでしょうが、アモーレの国では、許されませんねぇ~。
震災を機に、家族が一緒に寝るという事の大事さを痛感したという話もよく聞きます。でも日本の場合、それが母子寝であって、夫婦寝はその次の問題というのもちょっと困ったことですね。
愛情を確かめるために、とことん突っ込んで話す、どこかいつも触れ合って暮らす、強く抱きしめるというのは、日本人があまり得意じゃないですね。でもメキシコ人は夫婦で、親子で、嫁姑関係で、とても大切にしているのがわかります。お舅さんやお姑さんと毎回会うたびにハグって本当に大変よぉ。
この距離感のとり方。礼儀にも愛情表現にもなっているわけだし。
アモーレ国滞在2年目。
愛情いっぱいのギューのハグをたくさんメキシコ人からされて、マシンガントークの嵐にあって、私はすごく影響を受けました。
アモーレは大切、私が輝くエッセンスとして大切にしたい。
そして、誰かをわたしのアモーレで包んであげられたら素敵!
ちゃんと言葉に出して。
ときに散歩や旅では、意識して手をつなぎ、薄くなった頭(誰の頭かは秘密!)を胸に強くかき抱き、言葉にして愛情を表現してみようかと思います。
長らくご愛読いただきありがとうございました。
メキシコからのタイムラグにヒヤヒヤしながら、なんとか連載3カ月。
また、いつかアモーレ国の楽しいお話ができたらいいなと思います。
アスタ・ルエゴ(またね!)
補足)セピア色風の写真はすべてメキシコのアモーレの神様こと、歌手・ルイス・ミゲルの
コンサート会場の待合にてYUKKEさんがパシャリ。
ルイス・ミゲルは、マライヤキャリーの元カレとしても有名な人。
「ファンにステージから、握手でひっぱられて大けがをして以来、ずっとガードマンが後ろで彼が落ちないようにひっぱっている」そう。
YUKKEさんおススメのライブ映像は、こちら。アモーレの風を、どうぞ!
★前回の記事でコメント欄もにぎわったエプロン事情。YUKKEさんはメキシコならではの素材で手作りしていました!画像もあります!→★
★ハンドメイドのバブーシュやメキシコ女性の台所仕事への情熱がギュッと詰まったカラフルで美しい布も、ご覧ください。
この記事が公開されるころ、YUKKEさんはマチュピチュを旅しているそうです。その旅の様子も、どうぞ、ブログでお読みくださいね。
YUKKEさんへの質問や、これまでの記事への感想などもどうぞ!
★これまでの記事をこちらからまとめ読みできます。
<おまけ>
サヴァラン
本日金曜日。わたしも美容院へ行ってきました。いつも髪を切ってくれるのは、お店を一人でやっている30代の女性です。彼女が「この間ある所で、これはきっとサヴァランさんが目指している感じの方だな、という年上の女性を見かけ、思わず写メしたくなりました。」と言われてうれしかったんです。
さまざまな国でさまざまな方と触れ合われて、YUKKEさんはたくさんのアモーレの交歓をなさっているんですね。メキシコからのアモーレの風、毎週楽しく拝読いたしました。
「ラテンステップ」の更新のない金曜日、ちょっぴりさびしさを感じながら、わたしもここでステップを踏んでいこうと思います。あ、メキシコでは歯のクリーニングがさかんなんですか?わたしも歯医者さんに行って 大きな口で笑えるようにしなくっちゃ。
またぜひ、楽しいおはなしをお待ちします!ひとまずそれまで、ムーチャス グラシャス!!
YUKKE
サヴァランさん、いつも応援ありがとうございます。
今日も元気にラテンステップしていま~す。
海外で、前向きに、おしゃれに、元気に暮らすのは結構大変。みなさんのアモーレ偏差値あがってくれたら嬉しいわ~。
今後も、海外特派員のみなさんが、たくさんの世界の女性の生き方&ファッションを伝えてくれると思います。
すでに次の特派員さんに、バトンタッチが出来ました。
新連載もどうぞお楽しみに!