留学生をインタビュー。「こういう人が未来を拓くんだ」
こんにちは、カリーナです。
最近、大学の広報の仕事で学生さんをインタビューしています。先週は留学生の取材でした。
部屋に待っていたのは、キリっとした小柄な女性。東南アジアの人かなと思ったら、ミャンマー出身の人でした。
驚いたのは、その正確な日本語。ミャンマーで大学を卒業後に来日し、1年半ほど日本語を学んで、この大学に入学したそう。
日本に興味をもったのは、アニメなどの文化ではなく、留学先を検討しているときに出合った日本語の魅力だったのだとか。「漢字にも魅かれた」と話してくれました。来日前に数か月勉強したとのことなので、日本語を勉強した期間はわずか2年弱。
上品かつ正確な敬語で話すだけでなく、アンケートシートもすべて日本語。つまり、漢字と仮名。経営学部の授業もすべて日本語で受け、日本語の教科書で学んでいるそうです。
すでに母国語と日本語と英語が話せる彼女、現在さらに大学の講義でフランス語と中国語を学んでいると言っていました。五か国語を話せるようになるのは、そんなに遠くないんだろうな、と「何の気遣いもせず普通のスピードで、日本語でインタビュー」しながら考えていました。
彼女はこれまでファミリーマートとセブンイレブンで働き、現在は和食チェーン店とホテルでアルバイトをしているのだそうです。
頭のいい人ですから、「日本のお客様を大事にするサービスをさまざまな現場で学びながら、経営学の知識と照らし合わせて自分のものにしています。将来は、この学びを土台にミャンマーで起業したいと思っています」と語りました。日本企業に就職したあと、母国に帰るつもりなんだとか。
「ミャンマーと日本の架け橋になりたい」
知性と意思の強さを表すまなざしで、口元には思慮深い笑みを湛えて、そう言いました。
忙しい彼女は、もう取材のことなど忘れて充実した毎日を過ごしているだろうけれど、わたしは、そのひと言ひと言をずっと反芻しています。
小柄で浅黒い肌、大きな目。はつらつとした表情。堪能だけれど、頭のなかで適切な言葉を選んでいるのだろう一瞬の間。
そのどれもが魅力的で美しかったです。
こういう人が未来を拓くのだ。
今、この瞬間、彼女は、焼き魚定食を運んでいるかもしれません。レジで「ありがとうございました!」と頭を下げているかも。わたしも恥ずかしくないように生きなきゃ。がんばる。
オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。