Netflixくさい。
なぜ、Netflixがつくる映画やドラマは、全部、Netflixくさいんだろう。普通の話なのに、映画で撮影した画の上から、もう一回着色料で塗り重ねたような色合いで、なんともクドい演出で、なぜかどの登場人物も、一昔前のターミネイターみたいに重々しく登場するんだろう。
いやもう、ほんと最近は、Netflix制作というだけで、見る気が失せる。あれは、ああいう風につくれと上層部から指示がでるんだろうか。
そう言えば、少し前に見たイタリア映画『チネチッタで会いましょう』で、主人公の映画監督がNetflixのスタッフにボロクソ言われるシーンがあったなあ。
「我々の映画は世界190ヵ国で見られるんだぜ」
「冒頭2分で何か起きなければ、最後まで誰も見ない」
「クソヤバい場面がないと、ダメだ」
と、さんざん言われるんだけど、確かにそんなこと言われそうだなあと。
で、そういうのをクリアして出てきた映画が、Netflixのサムネイルとして画面に並ぶのかもしれない。まあ、フィクションだから、どこまで本当かわからないけれど。
どちらにしても、Netflixには、Netflixくさい映画がたくさん並んでいる。もう、いやだ。そんなの映画じゃないよ。それに比べて、いまの朝の連ドラ『ばけばけ』はどうだい。あんなにもさりげない面白さを毎朝毎朝すくい取って、見せてくれるんだよ。
毎朝、あのドラマを見ると、ほら、昔、家の前にあった、手水鉢に水がはってあってさ。そこに日差しがあたって、ゆれゆらと光が踊っていて、そいつをじっと眺めてるだけで、なんだか幸せになるみたいな、そんな感じ。
あれがないのよ、Netflixには!そこが嫌いなのよ!なんだか、金に任せて厚化粧したおしたみたいな映画なんて、くそ食らえざます。
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植松事務所
植松雅登(うえまつまさと): 1962年生。映画学校を卒業して映像業界で仕事をした後、なぜか広告業界へ。制作会社を経営しながら映画学校の講師などを経験。現在はフリーランスのコピーライター、クリエイティブディレクターとして、コピーライティング、ネーミングやブランディングの開発、映像制作などを行っています。

















































































