(1)聞きたくても聞けない閉経と容姿の相関性
「婚活」や「終活」。その言葉は大いなるパラダイムチェンジをもたらしました。結婚や死という、いわば聖なる領域に、ドライに、きわめて実用的に踏み込んでいってもいいのだ、と新しい捉え方ができるようになりました。
これと同じような発想を、閉経に適用したいのです。
私は今42才。早くも、その兆候があります。おそらく数年後にそのときが訪れるでしょう。しかし、同い年の友人たちからは、その話題は一度も出ません。だったら「活動」にしちゃえばいいじゃん! 「終活」みたいにさ!
という企画を読みたいです、とカリーナ部長にメールしたところ、「あんたが書いたらええやん」「書けるやん」とおだてられました。え、私!?
というわけで、今ここに至るなり。
さらに、部長の予告記事へのコメント欄の熱さに、たじろいでいるところです。
すみません、私、言いだしっぺのくせに、まだまだひよっこで、就活で言うならエントリーシートを書き始めたような段階でございます。ホルモン療法も未知なる世界、大量出血も未知なる世界、途中で生理痛がなくなるですと!? この際、百戦錬磨の面接をくぐりぬけた先輩たちから、いろいろお話を伺えればと思っています。
早速、最初のお題として、閉経で私が最も恐れていることを披露します。
それは………ドゥルルルル………
容姿の老化
「なんだ、そんな浅ましいことかい」とお思いの、そこのお姉さま方! お姉さま方はどのように乗り越えられたのでしょうか、この問題。よよよよ。
わたくし、ただでさえ今ひとつな容姿です。肌のハリが衰えれば、今ひとつが今ふたつ、今みっつ…とマイナスが乗じていき、もう底なしの老化です。
幼い頃、まだ老化というものが他人のものだったころ、老化はこんなふうに進むと思っていました。
数学で言うなら比例です。y=axです。もとからきれいな人はy=ax+1とかプラスがつきます。
しかし、実際はこんなふうです。
加速しています! 数学で言うならべき乗です。y=ax² です。幼い頃には、こんなことが起きるなんて想像もしていませんでした。
そして気になるのが、この先なのです。
閉経で女性ホルモンがとまると、どうなるのでしょうか。ただでさえ加速している老化は、その瞬間に…、こうなるかも!?
ぎゃーーー。
実際のところはどうなのでしょうか。世にいる、50代、60代の美しい方は、閉経が遅かったのでしょうか? それとも直接は関係ないのでしょうか? 先日テレビで見かけた女優さんは、更年期障害がひどかったと体験を語っておられましたが、更年期障害に苦しんでいたという年齢は平均的な年齢で、見かけは相当きれいでした。
ってそりゃ女優さんだから、特別なんだっつーの。ああ、それじゃあ調査対象が全然ないじゃないかぁぁぁ。
…容姿にこだわりすぎていること、そのことがすでにストレスで、老化を進めているのではないかと思うのですが、この煩悩は消えそうにありません。。。
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プリ子
1971年生まれ。横浜出身、在住。
家族は、ダメ夫一人と、おじいちゃん猫一匹。
都内の某図書館勤務。(ただし、一般的な分類記号をあまり使わない図書館なので、つまみさんの小説は純粋に楽しんでいます。)
Tompei
プリ子さん、はじめまして。
いきなり直球で来ましたね。
現在50代半ば、グラフの急降下のまっただなかにいます。
かつて私も、お肌のハリが劣化しきって老いの兆しが貼りついたような50代半ば以降のお姉さま方のお顔を見ては、深く憂いておののいていましたよ。が、渦中に来てみると、別にたいしたことではありません。
たいしたことかもしれないけれど、自分の体調不良、老親の高齢化や病気、夫の定年、など、もっと切羽詰まった問題が噴出してきて、自分の顔などにかまっていられません。容姿について悩めるのは幸せなことかもしれませんよ。
更年期以降の劣化は口元と首から来ます。ふとした瞬間に出る首の縮緬ジワを初めて見たときはくらくらしました。
いまねえ
ブリ子さん、こんばんは。
楽しみに待っておりました!
当方54歳、まさに閉経のその時を今か今かと首をながぁくして待っている。。。
というか、すっきり大人しく閉じてくれない往生際の悪さに振り回されている??
もともと容姿的には老け顔ですので、やっとこの年齢と容姿のバランスが取れてきたかな?
でも白髪は染めないことにしたし、化粧も汗で流れるまま。。
(更年期?で汗が噴き出ます。。)
ひょっとすると傍目にはもっと年上に見られているかも知れません。
けれど人って、もっとこう・・なんというか、全体の印象だと思うんですよ。
姿勢とか歩き方とか立ち居振る舞い・・
動き方とか、もちろん身につける衣類も影響するでしょう。
お肌については、ハイビジョンでドアップに見つめられるのではないし。。
ただ、前の方のコメントにもありますが、首には正直に年齢がでます。
口元は表情に気をつける(フツーにしていたら、口角は下がっています)ことで
なんとか誤魔化そうとしていますが、首それに私はあご、ですね。
たるみがでてきました。
でも隠すつもりもないんです。すっきり、いきたいから。
大丈夫です、いざその時に入るとけっこう、なんでもないですよ?
おつぼね洟子
y=ax² おっと・・ その閉経を境に老化と言う陥穽にハマってしまうのであろうか・・・
それは悪いことなのだろうか。
幼虫がさなぎになり、さなぎが成虫になる。成虫はやがて熟成虫?
幼虫(幼児)→さなぎ(中学生)→成虫(繁殖活動可能な期間)→熟成虫
(人生50年と言われていた時代は、成虫の姿で一生を終えた、ということか。
まぁこの話はおいといて~)
成虫が劣化するのではなく、変態すると思えば、がっかりしないべ。
(容姿も変わったけど、血液検査の数値も劇的に変わったわよ。。そのほうが怖い)
カリーナ
おはようございまーす。わたしは、プリ子さんと違って「閉経」と「容姿の変化」をあまり結びつけて考えていなかったんですが、自分が経験してみて「あー、やっぱり黄体ホルモンとか、そういった系ホルモンって大事だったのねー」と痛感しました(笑)。
女性たちは、ものすごく早い時期から「おばさん」を自称するようになりますが、30代ぐらいからかな。その時期から閉経までが「おばさん」(別名:女盛り)、閉経後は「おばあさん」の入り口に立つという気がします。きゃー。プリ子さん、ガクブルー!(笑)
ただ、やはり、これは年齢の問題も大きく、つまり40代の初めに閉経しても、女性ホルモンが「おばあさん化」を促しても、他の生命力がカバーすると思うのです。私の友人に40代初めからほとんど生理のない(不順か)人がいるんですが、40代に「おばあさん化」はしませんでした。フツーに「おばさん」でした(笑)オシャレすればお姉さんにだって化けられたと思います。
だから、それ相応の年齢と、それ相応の女性ホルモンの激減が一体化して初めて「おばあさん」への扉が開くのではないかと。ただね。完全に閉経しちゃうと、肉体の変化はありますよ。それは、またメールででもこっそり教えてあげましょう(っていらんかな 笑)
ちーこ
テレビなどで見る自分と近い年齢の男性でも女性でも…
「うわ、すごい老けてる」と他人事のように一瞬思うのですが、人様からは私もおそらく、そのように見られているのであろう、と。
髪型が決まってれば、顔の老化はなんとかなるような気がします。
でも、今、行きつけの美容院から遠くなり、ここ!という美容院が見つからず、本当ーに困っています。
りぃー子
私(54 閉経後2年位経ちますか。)が最初にイメージした変化は、やっぱり「体調」です。
骨の密度とか、更年期とか・・・
そこからほんのわずかずつ、歩き方が年寄り臭くなっていく事に恐怖を感じます。
正直、車の切れ目を狙い、急いで道を小走りで横ぎる時の姿が、すでに高齢者みたいな事になってるような気がします。
これは体調と言うより、運動不足でしょうか。
今の所それが一番老化を感じてること。
後は一般的ですが、異常な汗ですけど、まあ仕方ないですね。
ただ肌については、いつも汗で湿っているせいか、乾燥肌がしっとりしてるかもしれないですね。
シワも然程変化無いようで、相変わらずゆるやかに下降しております。
サヴァラン
プリ子さま こんばんは。
わたしはたぶん、プリ子さんよりひと足早く「閉活戦線」に突入すると思われます。わたしが今自覚している変化は「髪質の劣化」です。若い頃より減りましたし細くなりました。昨日も美容院で10年来お世話になっている美容師さんとはなしをしました。髪の劣化問題、みなさん抱えていらっしゃるそうです。美容師さんには「でも、こうやってオープンに話されるサヴァランさんはいいですよ。ヘアスタイルを含めて、わたしもいろいろアドバイスしやすいですし。」と言われました。長年おつきあいのあるお客さんでも、本人が口にされない限りは言い出せないと。ほどほどに対策を練り、ほどほどに笑い飛ばしていきたいです。「閉活」仲間に入れてください。どうぞよろしくお願いします!
Comet
プリ子さん、こんにちは。私はいま更年期の入り口ぐらいのところですが、老化関連で最も気になるのは「五十肩」(だって痛いから)、次が「老眼」(だって不便だから)、ということで、日常生活に支障をきたさない「容姿」については「その他もろもろ」の扱いです。いわゆる雑著、分類記号は049、ちょうど49歳だしね(^ ^)
「認知症」は「死」の恐怖から逃れるために与えられたもの、という考えがありますが、同じように「五十肩」は「容姿の老化に気をとられないために与えられた痛み」のような気がしますし、「老眼」は「容姿の老化が見えないように与えられたボカシ」のような気もします。
みもり
ただいま47才です。振り返ると、今年に入ってから急に「老けた」と思うことが多くなりました。
それと同時に毎月のものが来なくなりました。ホルモンは、関係あるのだなぁ…と
只今実感のまっさい中でございます。
42才の頃は、体調が「どこか悪いのかも…」と思うほど悪くなって、
あちらこちらの科を周りましたが、容姿はともすると自分の中で一番いい時期が40才から42才でした。
(肌艶も含めて)今は、「ここをどう乗り切ればいいのか…」と鏡に映る自分と外から見える自分との
ギャップに悩んでおります…。これからの連載を楽しみにしております!
Name *
ブリ子さん、はじめまして。当方53歳1年前にきっぱり閉経しました。してみて思ったのは、容姿に関してはそんなに変わりない、です。40代のほうが、「あれー、私これからどうなっちゃうの」的容姿の衰えを感じましたが、40代半ばで中年としての私が一旦できあがるようです。閉経と同時に今度は老年への扉がそこにぱっかりと開きますが、オープンドアの前で「もう少しこっち側にいさせて」もらうこともできるし、「よっしゃ、思い切ってそっちにいっちゃうぞ」と、投身することもできそうです。その辺は各々自由にしていただいてよろしいのではないでしょうか。年齢を重ねる最大の余得は自由の獲得ですものね。
最近の発見は、閉経後のヤセは、必ずしも容姿のプラスにならないということです。ほんわかふっくらな閉経以降の女性をより美しくみせる、適正価格のお洋服ブランド欲しいですね。
プリ子 Post author
Tompei さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
口元と首ですか~。重力に従って落ちてきた肉が、そのあたりで滞留するということですよね…すでにほうれい線がすごいことになっています、私。しかも、肩にちりめん皺も見つけてしまいました。オーマイガッ。
しかし、まだ体調もそれほどひどくはなく、親の介護も(予感はしていても)実際には動きはなく、、、容姿を気にしていられるのは、余裕がある証拠ですね。
これからもいろいろご教示くださいませ!
プリ子 Post author
いまねえさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、女優さんでもないんだから、
顔をアップで見られる可能性なんて無いですよね。
(万が一、何かあったとしても、いざというときは電気消します。って何の話だ(笑))
姿勢はすごく大事だなあと思います。
ついつい猫背になってしまうのですが、
若い人の猫背が単なる「疲れた」感なのにくらべて、年とってからの猫背は即「老けてる」感倍増。。。
口角あげて、姿勢よく。そうなると、やっぱり気持ちの持ちようですね^^
これからもいろいろ教えてください!
プリ子 Post author
おつぼね洟子さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
劣化ではなく、変態とな!?? なんという新説!! 目からうろこです。
全く新しいジャンルに入と思えばいいんですね。
何か、希望が見えてきましたーーー。
プリ子 Post author
カリーナ部長、お察しのとおり、ガクブルしてます(笑)
最初に老化を意識したのは30代前半でしたが、そのときから今までが「おばさん」、
そしてもうすぐ「おばあさん」の入り口かー。人生短いなー。
また、具体例をご教示いただき、ありがとうございます。
そうかー、直接は関係ないのかー。
よく考えたらそりゃそうですよね。人はホルモンのみにて生きるにあらず。
秘密の「肉体の変化」も興味あります、あんなことやこんなこと……? きゃー。
プリ子 Post author
ちーこさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
そうそう、ありますあります!
職場で、見知らぬおじさんの後ろ姿を「老けてるな」と思って、
前から見たら、しばらく会っていなかった同期だった、なんてことが最近しょっちゅうです。
あ、でもそれは頭髪の影響が大きいですね^^;
せめて髪のある女性は(薄くはなりますが)、髪をキメることができるのは有利ですよね。
これからもご教示よろしくお願いします!
プリ子 Post author
りぃー子さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
歩き方ですか、なるほど。肩を丸めて、よたよたよた…、自分もすでにそうなっている気がします。
ちょっと長い階段上っただけで、ぜぇはぁ言ってます。
汗も昔よりは出るようになりました。
汗ふきふきしている図も、おばさんぽいかなあ、と気になります。
かといって、ふかないわけにもいかないし。
乾燥肌ならよかったんですが、私は脂症なので、汗と脂がギトギト(笑)
汗問題っていうのはどこか出口や脇道があるんですかねえ。。。
これからもいろいろ教えてください!
プリ子 Post author
サヴァランさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
いつも読んでいた作家さんからメールをもらったようなドキドキ気分です^^;
髪質の劣化! あるある! 直毛だったのですが、一部分がハネるようになりました。
美容師さんに聞いたら、「年齢とともに毛穴がゆがんでくるんですよねー」とのこと。
ああ、でもそうして美容師さんに相談できるだけマシなんですね。
「ほどほど対策」「ほどほど笑い飛ばし」、素敵な表現です。その心持で活動したいと思います。
これからもご教示よろしくお願いします!
プリ子 Post author
Cometさん、こんにちは。(って、昔あった子ども向けドラマを思い出します~、コメットさーん)
「認知症」や「五十肩」、「老眼」にそんな意味があったとは!
なんだかふかーーーく納得です。
すでに老眼がはじまってまして、かなり不便なのですが、
神が私に「容姿のことなんか気にすんな」というおぼしめしで与えてくださったことなんですね。
近くが見えないって、本当に毛穴にしても、皺にしても、甘皮のがさがさにしても、
見たくないものを見なくて済むってことですものね。
これからもいろいろ教えてくださいませ!
プリ子 Post author
みもりさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
おおっ、やはりホルモンと容姿は関係あるとな!?
しかしその直前(?)は体調悪くても容姿はベストとな!?
うぅーむ、いろいろなんですねえ。
(今の私の容姿がベストとは、とても思えない…きっと元の素材に問題が^^;)
「そんなこたぁとっくに乗り越えたわい」という記事ばかりになってしまうかもしれませんが、
一歩先輩として、これからもいろいろ教えてください!
プリ子 Post author
10/13のななしさん、コメントありがとうございました。
「40代半ばで中年としての私が一旦できあがる」ということは、私は今が正念場ということですね。
オープンドアのたとえといい、「各々自由でよろしい」という力強いお言葉といい、とても心強いです。
体型の問題も、太い方面、細い方面、それぞれ悩みがありますよね~
これからもいろいろご教示ください!
じじょうくみ子
プリ子さま、はじめまして。連載たいへん楽しみにしておりました♪
当方46歳、プリ子さまよりちょびっと上ですが、おそらく悩みはほぼ同じと思われます。
一緒に私も勉強していきたいと、鼻息荒くしておりますので、どうぞよろしくお願いします!
ちなみに先日、ひとあしお先に閉じちゃった友人に話を聞いたのですが「婦人科関係の苦しみから解放されて、すっごい楽ちんになった!でもそのかわり、骨粗鬆症の危険が増すので、しばらくホルモン治療をしましょうと婦人科の先生に言われて薬を飲み始めたら、そっちの薬が合わなくて絶不調!せっかく楽になったのにい〜(>_<)」と嘆いておりました。 一難去ってまた一難、閉活道はなかなかの登山かもしれませぬ・・・(汗)
プリ子 Post author
じじょくみさん、こんばんは! 婚活記事、いつも大笑いしながら読んでます。閉活も、一緒なのは「活」だけですが(笑)、あやかれるようになりたいです。婦人科系の苦しみから解放されるという素晴らしい情報ありがとうございます。容姿が衰えても、その解放があるならおつりが来ますとも。なのに治療で不調になるなんて、なんか腑に落ちません。難しいなあ、閉活。