12月27日はカレー記念日

カレー記念日

指舐めの 禁止の文言 複雑だ

12月27日はカレー記念日

まさち

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

晴れ、時々やさぐれ日記

〈 晴れ、時々やさぐれ日記 〉 ああ、母と娘。ため息とため息のあいだ。

 

 

――— 46歳主婦 サヴァランがつづる 晴れ ときどき やさぐれ日記 ―――

 

 

「そうそうそうえいば、ご近所の〇〇さんがお亡くなりになったのよ。お庭で倒れてらっしゃったんですって」

 

昨日の電話で母が言った。

 

「あなたもね、これから親と会う時は一期一会だと思って、少しはそのあたりのことを考えなさいね」

 

こういう憎まれ口は、母の得意中の得意だ。「一期一会」の使い方があやしい気がするけれど、広い世の中で母がこの手の憎まれ口を叩く相手はわたしだけなので、わたしはその唯一無二の役割を黙って担うことにする。

 

 a1590_000042

 

黙っている。                                                                  わたしはこういうとき、返事をしない。

 

「まーた、お母さんったらそんなこと言って… 」 ——— そういう言葉のあとに、実母を窘めるような言葉をつぐことも、あるいはその逆に、いたわりの言葉を付け加えることも、わたしにはできない。わたしにそれができないことを、母はよく知っていて、わざわざこちらを困らせるようなことを言う。

 

あまり意味があるとも思えないおかしな綱引きを、わたしたち二人はずっと続けてきた。46年以上も。ご苦労なことに。所詮どっちもどっちなのだ。強情っぱりで知恵のない、似たもの母娘。。。                              

 

 a0002_007284

 

この手の屈折したやりとりをしている母と娘が、ほかにいったいどれほどいるものなのか。どこかで調べてくれないかとときどき思う。世の中で目にする母と娘は、みなさん一様に互いを思いやり、やさしい言葉とふるまいでお互いへの情愛を素直に表現しているように見える。

 

あ、でも最近になって、「母と娘の確執」と分類されるような小説や文章が、かなりの数で目に触れるようにはなってきた。

 

「 確執 」か… 。うちの場合はそんなに大それたことでも、深刻なことでもないのだけれど。。。

 

a0002_011558

 

わざと。そうわざと。ねらいすまして。そうねらいすまして。

 

こちらの粘膜にわざと塩をすり込むような言葉を、巧みに素早く繰り出してくるのだ。母というひとは。

慣れない方なら、「え?そんなに冷たい言い方を?」と驚かれるようなセリフを、母はいともやすやすと口にする。

 

「ところであなた。お正月はどうするの?こちらにはこちらの予定っていうものがありますからね。さっさとそのあたりの連絡をくれないと、こちらはとても困るんですよ」

 

上のようなセリフを、母はこの時期毎年口にするけれど、これをこうして文字にしてみると…、なんとまあ、ドラマの中によくいるお姑さんチックなことか。

 

PT350001

 

 

なんと言うかもう少し、丸い感じの言い方もありそうなものだ。

 

わたしは今朝もお向かいのおばあちゃんに言われたのだ。「ご実家のお母様がお正月が来るのを首を長くしてお待ちですよ」と。

 

親子関係が年々ソフトにデリケートに語られるのが主流の「平成」の世にあって、なにゆえこうも「昭和初期風」を貫く必要があるのか。。。因果な母娘だ。

 

a1180_010526

 

ふと目を移すと、母と弟の関係はこれがいたって「平成風」だ。                                           母と弟、母とわたし。そこにはどうやら別々の空気が流れているらしい。

 

しょうがない。。。

 a1380_000824

 

最近の小説や著名な方の文章を読んでいると、烈々たる母娘の確執を驚くほど赤裸々に綴っていらっしゃる。おまけにおそるおそる読み続けると、語られる側のご母堂はまだご存命だったりする。

 

今までなら語られることのなかった水面下の母娘の軋轢というものを、包み隠さず語って下さる勇気には感服するし、読んでいるこちらの溜飲もいくらか下がる思いがするのも確かなことだ。だがその一方で、語るすべのない年老いたご母堂は…と考えると、別の胸苦しさに襲われる。

 

a1180_008906

 

母には母の憂いがあり、わたしにはわたしの憂いがある。その表現の仕方が平行線なのだから、おそらくこれから先もこの関係に変化はない。

 

まったく。少し考えればわかりそうなものなのだ。                                                 この先この関係を続ければ、お互いいよいよ息苦しいことになるのは目に見えている。

 

でもしょうがない。でもこれでいくしかない。

 

それが腑に落ちただけでも、年齢を重ねた甲斐があると思う。

 

a1180_010526

 

今年も誕生日が近づいた。

 

一年の中で、誕生日とお正月を目前に控えた数日がとても苦手だ。あと数日。とりあえずここを脱して齢をひとつ増やしてしまえば不思議と気は晴れる。年々実力を増す「ものわすれ」の力が、今日の日記のことなど、きれいさっぱり水に流してくれる。

 

a1590_000042

 

「あなた聞いてるの?こちらから贈ったお誕生日プレゼント、あれどうだったの?よかったらよかったって、何とかおっしゃい 」

 

この関係は…… いつまで続くのだろう。。。

 

 

 

 

 

 


晴れ、時々やさぐれ日記 記事一覧へ


コメント、ありがとー!

  • アバター画像

    うみ

    母との軋轢にきれそうな毎日です。
    去年の日記を今頃見つけてのコメントお許しください。

    実母だからこそ神経に触る。

    はっきり言えば泣いてしまうだろう。

    老い先長くないんだから、がまんしてあげるしかないんだ、とわかっていながら、次にまた苦しい我慢をすることがこわい。

    きれてしまうこともこわい。

    あしたがこわい。

    でも、こんな軋轢を抱えているのはわたしだけではないんだと、わかっていても、文字で読むことで少しだけ、ほんの少しだけ、安心しています。

  • アバター画像

    爽子

    わたくしも、同じです。
    ハッキリ、言ってたこともありますが、すっかりあきらめました。
    てごわいです。母。
    同居していないので、逃げ場があるので、こんなこと書けちゃうのかもしれませんが。

    キレてもいいんじゃないですか?ときには。

    神様でなく、人間なのですから。

  • アバター画像

    サヴァラン Post author

    うみさま

    お書入れ
    ありがとうございます。

    なんというか
    わたしの方が 安心させていただいています。

    同じような気持ちを抱えてらっしゃる方がいらしてくださって。。。

    先日の「おしゃべり会」の帰り道でも
    カリーナさんとおはなししてたんです。
    「母と娘って、互いの阿吽の部分が誰より微細にわかってしまうから
    余計にやっかいだよね」と。

    うみさまの上のおはなし
    わたしはなぜか自分の中の「お風呂をこすりながら泣いたあの日」として
    「うん。うん。」と拝読させていただきました。

    わたしは「お風呂のドアのレールをこすりながら泣いたあの日」から
    母の言葉を「遠くに聞く」感覚になった気がしています。

    母と娘
    お互いにひりひりし続ける粘膜のようなものを抱えていますよね。

    この「ひりひり」も
    いつか「懐かしい記憶」になるのかしら…とそんなことを思いながら、
    少しずつ少しずつ「遠く」に母の声を聞いております。

  • アバター画像

    サヴァラン Post author

    爽子さま

    うみさんと
    わたしへの(勝手にそう解釈)
    コメントありがとうございます!

    そうなんですよね。
    わたしも「物理的」に離れたことで
    母との距離感を修正できた気がしています。

    若い頃はぶつかりました。
    ぶつかったあの日のこと
    今でもありありと思い出します。

    キレた。
    そう、あれはまさしくキレていた。
    母はあのとき
    こちらが拍子抜けするほど呆気にとられてぽかんとしていた。

    母がぽかんとするのを見たのはあれ一回きりです。

    いやむしろ今から
    母は自分の制御とは別のところで
    自分自身にぽかんとするようになるのかも知れません。

    わかりません。
    いつ
    どうなるのか。

    わかりません。
    そのとき
    わたしはどうするのか。

    でも
    そのときのありったけでいくしかないんだろうなと
    今はそう思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

出前チチカカ湖

第203回 わたしたちって偉い?!

ゾロメ女の逆襲

◆◇やっかみかもしれませんが…◆◇ 第72回 世界が引っくり返る、世界を引っくり返す

60代、男はゆっくりご乱心

カフェでお見合い。

ミカスの今日の料理 昨日の料理

糾える縄:レンジで栗きんとん(再々掲)

かわいいちゃん

うさちゃんの一年

今週の「どうする?Over40」

「可愛いよ。わたしは、あなたが好きだよ』と自分の声が聞こえた、幸せな朝。

母を葬る

(18終)父を葬る(下)

山あり谷あり再婚ライフ

人生は想定外のことばかり

カレー記念日 今週のおかわり!

覚えたよ 大腰筋は 大事だよ

なんかすごい。

ここにいます

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

9月にコートを買う

四十路犬バカ日和

ありがとう2024年

OIRAKUのアニメ

第111回 チ。-地球の運動について-

黒ヤギ通信

年末のご挨拶

夫亡き日々を生きる

ゆみるからカリーナさんへ 2023年6月7日

絵手紙オーライ!

瑠璃の魚のうつくしさ

昭和乙女研究所

映画の思い出vol.1

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

12月27日はカレー記念日

カレー記念日

指舐めの 禁止の文言 複雑だ

12月27日はカレー記念日

まさち

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

よもじ猫

薔薇男爵

猫No.3  by 爽子

猫大表示&投稿詳細はこちら!

薔薇男爵

猫No.3  by 爽子

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up