(4)女の記号
友人Mに「インク壺どころじゃないってよ~」と伝えておきました。そして「最後のお知らせなんてものはないらしいよ~~」と。
想像以上に手ごわい閉経の日々を思い知らされたMは、突如こう言ったのであります。
「女らしくなる最後のチャンスだと思うの!」
え、そこ!?
Mは何しろ、すとんとしたTシャツにGパン、ズック靴、髪は洗いっぱなし、というラフな格好で、決してセンスが悪いわけではないのだが、「女らしさ」とは程遠い。それはそれで突き抜けたキャラとして定着してるのだから、それでいいんじゃないのかなあ。。。
と思いつつも、じゃあ、一体どうすれば女らしくなるのか、一緒に考えてみた。それはすなわち、装いにおける「女」の記号とは何なのか、ということ。すとんとしたTシャツにGパンだと、どーして女らしくないんだろー。
我々はヅカファンなので、宝塚の男役と娘役の衣装の違いを考えれば簡単なのであります。同じ女性が演じていても、舞台上では男の記号と女の記号にわかれている、その違いをあらわす記号とは!?
1.「女」のほうが華奢で、衣装はさらに華奢に見せようとしている(「男」は背が高く、がっしり)
2.「女」のほうが身体の線に丸みやくびれがあり、衣装はそれを露わにしている(「男」は四角いフォルム)
3.「女」の衣装のほうが肌の露出が多い(「男」は顔と手以外の肌を露出しない)
4.「女」のほうが髪が長い(「男」は髪が短い *時代もののぞく)
5.「女」のほうがアクセサリーを多くつけている(「男」はアクセサリーをつけない *時代もののぞく)
あげてみてすぐに気がついた。
年とったら困難なことばかりじゃね…!??
1.身体つきが華奢→年とって代謝が落ちれば、太って、華奢ではなくなる。
2.丸みとくびれのある身体→年とって代謝が落ちれば、丸みどころか「ぶよぶよ」。
3.肌の露出が多い→だから、太ってぶよぶよだから露出したくないんだってば。デコルテですら、露出するとイタイタしいのよう。
4.髪が長い→ツヤはなくなるし量は減るしで、長くするのが難しいです。。。
…残るは5のアクセサリーだけやないかぁぁぁ。
そうかー、そうだったのかー。妙齢の女性たちが、わけもなくでっかい指輪とかしてるのはそのためだったんかー。
電車の中で見かける、ハイキングに出かけるであろう、私より20から30歳ぐらい年上の女性たち。人が良さそうで、にこにこと楽しそうにおしゃべりしてる。地味色のパンツに、地味色の柄のトップス、そこに帽子とリュック。
なのになのになのに。指にはでっかいパールの指輪とかをしてらっさる。ずーっとずーっとあの指輪が疑問だったのだ。
それが、「女」の記号なのね!? それがないと、おじいさんになっちゃうかもしれないという危機感があって、無意識にでっかい指輪を選んでらっさるのね!??
…Mよ。今からできるのはアクセサリーぐらいみたいだけど、どうするよ。
プリ子
——————————-
プリ子
1971年生まれ。横浜出身、在住。
家族は、ダメ夫一人と、おじいちゃん猫一匹。
都内の某図書館勤務。
これまでの「ただいま閉活中」は、こちらからどうぞ♪→→★
Comet
先日私がお会いした某大物デザイナーさんは
(詳しくはコチラ)
http://dosuru40.com/wakuwaku-fashion/13713/
若い頃はビシッとしたパンツスーツのデザインで有名だったんですが
50代になってから「50歳を超えたら、女は女装よ!」が持論になり
オトナの女性のためのフェミニンなブランドを立ち上げました。
あれやこれやがなくなったあとで、ユニセックスな格好をすると
「おばさんじゃなくて、おじさんになる!」と、おっしゃっています。
さらに、先日お会いしたときは
「アクセサリーは3m離れて見えないモノは、つける意味がない!」
と言われました。
ワタクシ40代前半の頃は「そうなの?」と思っていましたが
49歳の今、非常に納得しております。
なんかね、そうなのよ。
Tompei
プリ子さん、ヅカファンなんですね。私もです。ヅカ歴40年近く。どこかでお会いしているかもしれませんね。って、内容とは関係ないコメントですみません。
ファッションは本当に悩みの種。救いを求めて、ネットを検索した結果、Carinaさんのブログにたどり着いた次第です。
50歳を超えても、Cometさんがお会いになった某デザイナーさん(Yさんかしら?)のように宗旨替えができず、自分のスタイルが決まりません。昔はYさんデザインの服が好きだったけれど、フェミニンブランドにはついていかれず……。でも、パンツルックがしっくりこなくなってきたことは自覚しています。そろそろ女装が必要なのかもしれません。ヅカの男役がカッコいいのも若さと女らしさを内に秘めているからですよね。
きゃらめる
教育費がかさんで、アクセサリーに費やすゆとりはないわたくし(^-^;
なので40過ぎてから口紅を変えました。
ブラウン系からローズ系へ(笑)
すすみゆく老け顔化を若干足踏みさせられます。
でもね。
仕事場では昼休みにお化粧直ししないので、口紅ではなく色付きリップ。
なもので、一日中おっさん。ああ…
カリーナ
プリ子さん、ども!
閉経前は、閉経は「生理がなくなること」だと思っていました。いや、実際にそうなんですが、「生理がなくなること」と「生理がなくなるだけで、あとは以前のまま」とは違っていて、その違いを想像していなかったし、できなかったわけです。あたりまえですが。
実際に閉経してみると、「あ、違うぞ」と思うことが肉体的にも精神的にもいくつかあるんですよね。それをまとめて言うと「体は生殖から撤退した」ってことです。生殖は、性欲にはじまり、そういった行為の容易さ・困難さ、さらに、それを取り巻くロマンチックな情緒から、妊娠、出産まであるので、それら全体から「肉体は撤退した」といえると思います。
が。ここからは、選択なんですよね。撤退に身を任せるとやはり「小さなおじさん」になるのですが、それはそれでまあ、いいかなあと思います、わたしは、個人的には。ただ、「いや、ロマンスや性的行為や、そういったもろもろから肉体は徹底すれども、精神はせず。われ、現役の道を行く」のであるなら、それはそれで方法がある。たとえば、セックスのときにゼリーを使うとか、具体的にいうなら、そういうことです。それは、もう、躊躇なく、やれる方法を探してやっちゃえばいい。パートナーがいれば、率直に語り合ってそうすればいい。
女であることは閉経までは自然ですが、それ以降は、選択なんだと思います。わたしは、どっちでもいいと思うのですよ。
プリ子 Post author
cometさん、3mってマジすか! いや~最近華奢なピアスとかが全く似合わなくなってきたんですが、そんなに目立つものでないとダメなんですね。でも、目安がわかってよかったです。マジ参考になるー。
プリ子 Post author
Tompei さんもヅカファンなんですね。絶対にどこかの劇場ですれ違っていることでしょう。私はヅカファン歴15年ぐらいなので、Tompei さんのほうがずっとずっと上級生さんですね。私は超短足ゆえにパンツが似合わず、長年スカート派なのですが、かつて履けたスカートが(サイズもですが、テイスト的にも)履けなくなってきて、どう宗旨変えしたらいいのか困ってます。そして、私もファッションからCarinaさんのブログにたどりついたので、ここでもやはり上級生さんですね(どこまでもヅカファン的発想 笑)。
プリ子 Post author
きゃらめるさん、口紅は確かに女の記号の最たるものですね。「肌なじみのいい」色が今や、なじむどころか、つけてる意味がない、いや、それどころかかえって老けて見える…と鏡を見ながらちょっと気になっていたんです。やっぱり変えなきゃだめかー。
プリ子 Post author
カリーナ部長、ちーっす! 「撤退」ですねえ。。。数年前から、若い女性を「この人たちは妊娠可能なんだな」と見るようになりました。完全に自分はアウェイ。頭ではロマンスする気があっても、すでに体は文字通り枯れてます(笑)。
その後どうするかは選択制、っていうのは、素晴らしいですね。祖母が70代のころ、恋話があったんですが、叔母が「気もち悪い」と猛反対してました。親子だからというのもあるんでしょうが、「年とったら完全に撤退しなければいけない」と思いこんでいたようです。一方で、年とっても現役でなくちゃ! と思いこんでいる人もいる。別に、どっちでも好きなほう選べばいいじゃん、と考えることができれば気が楽ですね。その境地に至れるよう、活動頑張ります。