(24)更年期ヒステリーばばあの正体
いわゆる、更年期ヒステリーBBA、プププというような罵詈雑言。
ネットなどでよく見かけますが。
そんな典型的なおばさん、実際にうじゃうじゃいるのかな? 家族についあたっちゃう人はいるだろうけど…
むしろ、おじさんやおじいさんのほうが多いじゃん。
電車の中で突然キレる男の人、いるいる
大体、女性は負荷が高い。オバフォーなら、
職場では責任のある仕事、家では子どもの将来が不安、
面倒くさい町内会、いよいよ老いた親の介護、
なーんて次から次へといろいろなことがのしかかってくりゃあ、
ただでさえ体調つらくなりがちなのに、イライラが倍増して当然。
それを愚痴っても、夫は「ふーん」だけだったりして…。
女性がイライラすると言えば、
更年期より前に、PMSだってありますよね。
男性にも更年期があるって言うしね。
そういうことを全部すっ飛ばして「更年期」イコールヒステリーみたいなのは、
一体何が目的なのかと。思うわけですよ。
もちろん、治療するために病名を明らかにするのは必要。
周囲がそれを知るのも必要。
でも、「更年期ヒステリー」を都合のいいブラックボックスにして、
見たくない問題を箱に入れて解決したことにしているんじゃないかと。
正しい主張をしている女性までをも
「更年期ババア」にしようとしてんじゃないかとヽ(`Д´)ノ
「優しいお母さん」以外はなんでも
「怖くて異常なオバサン」にしようとしてんじゃないかとヽ(`Д´)ノ
こういう言説はいったいどこから来たのであろうか??
ためしに、戦前の医学書の「更年期」の項目を読んでみた。
神経質になつたり、神経過敏になつたりする結果、
遂に精神に異常を呈することがあります。
又更年期に精神病に罹るものが多いので、
更年期癲狂(てんきょう)として有名なものであります。
「母としての婦人の衛生」昭和4年
… 癲狂院の癲狂ですかい( ゚д゚ )
この続発症状は時々強い神経症状となつたり、強い刺激性となつたり、
又は甚だしく気分が悪くなつて、終(つひ)には
人の見境もなく口論などを始め ることがあります。
「男女に必要な性の衛生」昭和4年
…見境もなくって…
多くの女性は、イライラやウツウツにじっと耐えてると思うがなー( ̄д ̄)
少なくとも、誰彼なくってことは無いと思うよー
記憶力減退して健忘症となりまた精神の働きが鈍いために
色々な罪悪的行為を発生する事が他の時期より多いのである。
「性教育と婦人衛生」昭和3年
…罪悪的行為って何よ! 何なのよ! (ノ`Д´)ノ彡┻━┻
こんなふうに決めつけられたら、口論始めたくもなるよね(´Д⊂ヽ
okosama
すみません、記事から外れたコメントですが
自分の内外からの心理的抑圧が強く、いまほど生理的に快適でいられる住環境も無く、ホルモンの働きなどの科学的知見も少ない時代の医学書ですね?(すみません、素人のざっくりした見方です)
医学書や医学系教科書の記述が、いつ、どの様に変わってきているのか読んでみたいです。私が知らないだけで、すでに文献はあるかもしれませんね。
私の母世代への視線はこんな感じか…。これは辛いなぁ。
中島
そうそう、最近は、切れる高齢者がクローズアップされてるみたいですね。
地域や家族とのつながりが希薄化し「疎外感」が強まる事で怒りがうまれ攻撃性が増すらしいです。
ほんとに人間いくつになってもしんどいですね。
プリ子 Post author
okosamaさん、まさにそれなんです!
更年期っていつからある言葉なのかな、とか、
女性が自分で閉経を語りだしたのはいつごろなのかが知りたくて、
昔の本を調べることにしたんですー。
戦前にもホルモンを足すことで改善しようとする発想はあったようですよ。
調査が進んだらまた記事にしますね、
もし何かご存じのことあったら教えてください!
プリ子 Post author
慶子さん、コメントありがとうございます!
おじいさんたちがキレてるのはそういうことなんですねえ。
定年退職したら友達もいない、妻子は冷たい。。。
こないだ電車の中で、おじいさん同士がうるさいぐらい
仲良さそうにしてました。
今思えば、「友達いるよ」アピールだったのかも(笑)