優しすぎると言われても。
最近、『優しすぎる』とよく言われるのである。しかも、それは褒め言葉ではなく明らかにダメ人間だということの理由として、『優しすぎる』と言われているような気がするのである。
優しすぎるから、大阪で、後輩の(決して可愛くはない)女史から高い飯をおごらされ、その高い飯を食いながら、言いがかりを付けられ、言いかがりをつけられているのに、相手に謝り、謝ったことで言質をとられたりするのだ、と。
優しすぎるから、後輩の事務所と一緒に進めていた仕事が頓挫したときにも、社会的に考えれば気でも狂っているのか、と思うような仕打ちをされてしまう。「普通なら、相手のところに乗り込んで、ぶっ飛ばしてもいいような状況ですよ」とある人から言われたのだが、「まあ、そこまでしなくても」と僕は『優しく』思ってしまうのだ。
まあ、そういうことで、優しくって少し馬鹿、くらいならいいのだけれど、優しくって大馬鹿野郎だと。どうやら、そういうことらしい。
ところで、優しすぎる、というのは、おそらく必要以上に、ということだと思うのだけれど、必要以上に優しすぎる、ということは、おそらく必要以上に、相手に気を遣いすぎている、ということも含まれるような気がするのである。そして、自分でも確かにそうだ、という自覚があるのである。うむ。それも、必要以上にそうだ、という自覚である。ああ切りがない(笑)。
と、ここまで書いたところで、事務所のスタッフに、何を書いているのですか?と聞かれて、こんなの書いてるんだよ、とこの文章を見せてみると、うーんと、渋い反応。そして、一言。
「優しくって少し馬鹿、とか、優しくって大馬鹿野郎とか、そういうんじゃなくて、シンプルにアホすぎです」
ということで、今日からは、優しさ禁止で人にも自分にも厳しく生きていこうと思いますので、よろしくお願いします。敬礼。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
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perako
優し過ぎる人でいいじゃないですか。エバった人、セコい人etc人から嫌われるより全然いい。
人間的にいい人なんですから、ぜひそのままで。
uematsu Post author
perakoさん
うう、ありがとうございます(泣)。
でもまあ、僕の場合は隙が多いんでしょうね。
そこに付け込まれるのをちと用心します