赤いパンツの絶望と希望。
最近、仕事で頻繁に大阪にいるのですが、相変わらず大阪のオバチャンのバイタリティにはやられます。元気をもらうなんて生やさしいもんじゃありません。確実にやられます(笑)。
年齢的には五十代の終わりから六十代の前半くらいでしょうか。姉妹のような、姉妹みたいな幼なじみのような、そんなオバチャン二人組が僕の目の前を歩いていたのです。北新地のあたりを。
二人ともお揃いのような白いズボンをはいておられる。男で白いズボンをはく奴(はいてる人すみません汗)はちょいと信用できないぞ、と思っている僕ですが、白いズボンをはいている女性に偏見はございません。
とにもかくにも、このオバチャン二人が白いズボンで北新地を歩いているわけでございます。すると、背の高い痩せてるほうが、背の低いちょっとぽっちゃり気味のオバチャンに言いました。
「あんた、赤いパンティはいてるやろ!」と。
その声で周りにいた人たちは一斉にぽっちゃりオバチャンのお尻あたりをみてしまいます。もちろん僕も。
すると、オバチャンのお尻あたり、確かにうっすらと赤いんです。
「ほら、もう、歳がいもなく赤いパンティはいてるから、白ズボンに映ってしもてるがな」と大笑い。すると、今度はぽっちゃりオバチャンが反撃です。
ぽっちゃり「ええがな、赤いパンティはいても。もうな、うちは燃えてますねん」
のっぽ「燃えてるんかいな」
ぽっちゃり「そうそう。燃えてるねん。それにな。歳取ったら、派手な下着つけたほうがええ、言うたんはアンタやで」
のっぽ「そんなこと言うたかしら」
ぽっちゃり「言うた言うた。花柄のパンティ見せながら、ほら、あそこのスーパー銭湯で言うたやないか」
のっぽ「ああ、言うた気がする!」
もう、そこからオバチャン二人で大笑い。北新地の真ん中で、そこから下着談義がとまらない。まあ、面白いからって、歩調を合わせて聞いてる僕も僕ですけどね。
そう言えば、若い頃は大阪のオバチャンのバイタリティのようなものに頭を抱えて絶望していたような気がするのに、今の僕はオバチャンの白いズボンに透けるパンティの赤を見つめながら、希望のようなものを感じているのでありました。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
グレン
そのお二人、洋装のお浜小浜師匠に違いない。
はしーば
これぞ大阪のオバチャン、という鉄板エピソード、ありがとうございます。
大阪のオバチャンが世界最強だという事実に異を唱える人が居たら会ってみたいです。
恐らくは世界中のどこにいても、臆さず、自分たちのペースを崩さず、いつも通り自由に振舞える、でも人情に厚い、これほど強いものはないのでは。
ビバ❣️大阪のオバチャン。大好きです。
uematsu Post author
グレンさん
お浜・小浜師匠、懐かしいですねえ。
大阪のおばちゃん漫才は、ほんまに面白かった。
かしまし娘、お浜小浜、海原千里万里などなど。
すでに、ハイヒールもすっかりおばちゃん漫才ですねえ。
uematsu Post author
はしーばさん
大阪に帰ると、いっつもおばちゃんの底抜けの陽気さと、
おっちゃんの可愛げに癒されます。
大阪は今日も平和やなあと思います(笑)。