いろいろできるが命取り。
「で、何が得意なんですか」と聞かれると、「えっと、いままでこんなことをしてきておりまして…」とこれまでにしてきたことをおろおろしながら答えたりする。答えたりするんだけど、自分で話しながら「で、何が得意なんだよ」と突っ込みそうになる。
いやそうなんです。僕はコピーライターなんです。だけど、いわゆる商品広告とかテレビCMとか、そういう仕事はあまりしていなくて、いわゆる企業のホームページとか、新卒採用向けのサイトの構築やパンフレット、動画のディレクターなど、いろいろやってきたのであります。
けどまあ、これを初対面の相手に説明しようとすると、なかなか端的に説明するのが難しい。しかも僕の場合は、映画の学校を出ていることもあって、企業PRのための動画のシナリオを書いたり、動画を撮ったりもしているので、そのあたりの話もしてしまうと、結局最後に話したことしか、相手が覚えてくれていないということも多々あったのでありました。
こういうのは、いわゆる世間話としては面白いのですが、営業ってことになると、伝わりにくい。本当は「うちは動画を作っております」とか「パンフレットが得意です」ということだと、話がストレートだし、相手の印象にも残る。で、パンフレットの仕事が入ってきたときに、「そういや、あの人、パンフが得意だって言ってたね」ということで、思い出しやすいというメリットもあるわけですな。
こうなるともう、絵に描いたような器用貧乏ってことになってしまいます。最近、会社でもいろいろ手広くやっているくせに、「当社は●●の分野に専門特化して事業を展開しています」なんて別ブランドで広告を出しているところが増えています。例えば、ホームページ制作をやっている会社でも「病院のホームページなら●●へ」とか「カフェのホームページなら▲▲へ」なんて、社名まで変えているところもあったりします。
いやすごいですよね。というか、そうやって生き延びていくのか、と思いますが、僕はそこまで器用じゃないので無理なんですよねえ。
というわけで、もうここまで来たら、「コレしかできない」という嘘もつけないし、「全部できる」って風呂敷を広げるのにも疲れました。じゃ、どうするの?ということになりますが、もう心は決まっているんです。
面白い仕事、やります!
事務所を始めたときに、もうこればっかり言ってたんです。でも、途中から「面白い仕事ばかりじゃ、ことが進まない」ということであれやこれややりはじめました。それこそ、面白くても面白くなくても、いろいろ目をつぶって。でもね、これからは、ちゃんと目を開いて、面白くない仕事は「面白くない仕事だぞ」と思いながらやることにしたんです。ここ大事ですよ。面白くない仕事はやらないぞ、ということじゃないですからね。面白くない仕事は「面白くない仕事だぞ」とちゃんと思いながらやるんです。で、面白い仕事は「面白い面白い」と飛び跳ねながらやることにしたんです。
さて、そうなると、これまで以上に体力が必要になる。だから、最近、一生懸命寝るし、一生懸命走っておるのであります。体力つけて、自分のやりたいことに負けないようにしないとね。
ホームページやパンフレット、リーフレット、動画などなど。面白い仕事があれば、ぜひご連絡ください(笑)。なんか見ている人が元気になるような良い仕事しますよ。
と、こんな感じで、今年55歳になる僕は心機一転頑張っていこうと思います!
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
http://www.isana-ad.com/maron/pc/
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
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