土曜日の朝に思うのは、昨日のことか明日のことか。
週に何度か映画の学校のお手伝いをしているのだけれど、週の後半につれて忙しくなり金曜日にはクタクタになる。本業であるコピーライターの仕事を休日から週の頭にかけて手掛けることが多いのだけれど、さすがに土曜日はぼんやりとしてしまう。ということで、ここしばらくの僕の日常的な過ごし方としては土曜日が唯一の休日ということになる。
休日とは言え、若い頃のように昼まで寝ているわけではない。というか、昼まで眠れない。若い頃から昼ごろまで寝てしまうと頭が痛くなったりしたのだが、頭痛を押してでも眠れたのだ。若い頃は。ところが、いまは朝の7時ごろには目が覚める。どんなに夜更かしをしても寝続けることができない。若い頃、「若いやつが西陽のさす三畳一間の下宿で寝続けることができるのは、体力があるからや。年寄りがそんなことをすると死んでしまう」と誰かから聞いたことがあるのだが、その通りだ。僕はもう若くはない。だから、休みの土曜日でもちゃんと7時には起きている。おそくとも8時にはちゃんと顔を洗っている。
そんな土曜日の朝、一人でぼんやりしているわけだけれど、そんなときにある法則があるのを発見した。調子の良い時には昨日のことを考えているのだ。なんとなく、調子の良い時には明日のことを考えるような気がしていたのだが、僕の場合は体調も良く心身ともに元気な時には「今週のあの仕事は面白かっったな」とか、「あの学生とのやりとりは、なかなかタメになったな」などと振り返っている。
しかし、調子の悪い時には、どうも「来週はあれとあれがあるのか」とか「来週はあの人と会わなければいけないぞ」などと考えてしまい、落ち着かなくなる。ただし、そうやって来週のことを考えたからといって、準備万端に次の週を迎えられるわけではないのだ。どちらかというと、そわそわといろいろ考えたあげく、あれを忘れ、これをしくじり、なにをあれして結局バタバタとロクでもない1週間を過ごす羽目になるのだ。
さて、今日これを書いているのは土曜日の午後だ。今日の午前中、僕がなにを考えていたのかというと、なんと珍しいことに今週のあれやこれやなのだ。それほど調子が良いわけでもないし、悪いわけでもない。そんな日に、しっかりとこの1週間を振り返っていた。しかも、それほど良いことばかりではなかったのに。
きっと、なにか自分の明日を示唆するような何かがあったのか。それとも、これまでの法則から自己防衛的にあえて昨日のことを振り返るという行動に知らず知らず出ているのか。どちらにしても、若い頃には考えなかったことをつらつらと考える年齢にはなったということだろう。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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