第51回 蟲師
今春は、話題の新作長編アニメが次々と公開され楽しみ!…なはずでしたが、緊急事態宣言で延期になり、たいへん残念!…ながらも、なぜかホッと一息ついておりました。カレーのせいか、いやカレーでなくても、新しいものを矢継ぎ早に取り込むのがしんどい時がありますね。そんな時はいつものアレに頼ります。
アニメ「蟲師」(むしし・26話)。現在Netflix等で見ることができます。2005年~2006年にテレビ放映され、その後シリーズとして「蟲師 続章」(21話)が2014年に放送されました。(ほかに長編もいくつか)。漆原友紀氏の原作漫画は、初出が1998年の青年漫画誌のコンテスト。
「蟲師」のギンコが日本各地をめぐり、奇病に罹った人々や荒廃した村から「蟲」を駆除して、癒す。文字通り癒し系作品。
蟲はつくも神や鬼とは異なり形のないゆえに、アクションシーンがない。背景の青く深い緑の美しい野山。降り積もる音が聞こえるような雪景色。寒冷色を基調とした静謐な画面。悲運のエピソードは、最後には、哀しくも癒される。睡眠BGMチャンネルか?と突っ込みたくなるほど優しいオープニング曲と劇伴。私はたぶん、この空間に身を置きたいがために見ています。
そもそも時代設定が「昔」ということもあり、いつみても古びない印象ですが、ものや自然に宿る不思議な命/存在を、(とくに信じていなくても)受け入れることができる風土(日本)ならではのお話。オムニバスなので1話だけでも楽しめますが、始めの1,2話を見ておくと世界観が掴みやすい。
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補足です。哀しく美しい場面ばかりではなく、ドロドロしたモノが闇や身体から湧くなど、初めて見るとぎょっとする表現もあります。初めて見ると、居心地が良いというより、むしろぞわぞわする方もいらっしゃるかもしれません。
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先日、Eテレ・プチプチアニメの「ビーズの森のらびぃ」を久しぶりに見ました!ビーズ人形のコマ撮りアニメ。これは、萌える!