仕事、できます。
えっと、この際だからお伝えしておきますが、僕はコピーライターで、いろんな文章を書いたり、ネーミングしたりブランディングしたりしています。映画の学校で講師をしていますが、それだけじゃ食っていけません。正直、学校の仕事なんて辞めて、きちんと営業してコピーライターの仕事をした方がいいのかもしれませんが、いやもう楽しいんです。学生たちとやり取りして、彼らが撮りたいと思っている作品に少しでも近づけてあげるのが。そして、そうやってギャラもでないのに、残業して、撮影に立ち会って、夜中までシナリオを見てあげたりするのが楽しくて仕方がないのです。ついでに言うと、そのために東京と大阪を行ったり来たりしていますが、その交通費も出ていないんです。
だから、学校の講師だけじゃ食えないのです。というか、学校の講師をするために、広告仕事をしていたような気配もあります。ヨメにめっちゃ怒られながら。周囲の人たちには武士は食わねど高楊枝で、「いやまあ、厳しいけどね」くらいの言い方をしているのですが、そうすると僕を昔から知っている人は、「いやいや、植松さんのことだから、言うてもそこそこ稼いでおられるのさ」と真剣に思っているようなんです。それ、違うから。本気で稼げてないから。いや、ほんまに。
「だって、あっちこっちに書いてるじゃないですか」と言われます。はい、書いてます。書いてるけど、ほとんど「書いてて面白いから書いているのだ」ということで、ほぼノーギャラです。あ、これもノーギャラで書いてます。でも、書いてて楽しいからいいんです。
それで、みなさん、ご相談なんですが、ちょっとばかり僕のことをどっっかで売り込んでもらったりできませんか? 本気です。
えっと、映画の学校で映像を指導しているので、映像制作もできますよ。そこに、コピーを添えて、メッセージビデオ的なものも作れます。最近は、そういうメッセージビデオをホームページのトップページに置くのが流行ってますからね。そういうのも作れるのです。
で、後はもちろん企業のブランディングとか、商品や事業のブランディングも担当しております。東京と大阪を行ったり来たりしているので、例えば、どっちかに本社があって、どっちかに支社があるよ、という会社の仕事は割とフットワーク軽くやれたりします。どんなの作ってるのか、というのは僕のホームページを見てくださいませ。
しかし、このコラムを自分の広告のように使っていいんだろうか。でも、来年還暦を迎えるコピーライターなんて、「ちょっと取材行ってきて!」なんて使い方しづらいだろうし、若手のディレクターが「そうだ、植松さん使おう」なんてことにあんまりならないんですよね。で、懇意にしていたディレクターたちはなんとなく管理職になってたりして、現場を離れている。こういう境遇の人って、けっこう多いんじゃないかと。
めっちゃ稼ぎたいわけじゃない。あ、うそです。めっちゃ稼げればそれはそれで嬉しいです。でも、それよりも、ああ、良い会社だなあ、と思う会社の経営者の気持ちを言葉にして、月に数万円もらったりするほうが、絶対に嬉しい。そんなちょっと嬉しい仕事を重ねて、生きていきたいなあと思います。と、なんか調子に乗って書いてしまいました。そして、書いてるうちに、なんだか楽しくなってきました。
こういうバリバリ仕事をしていた時期から、落ち着いて仕事をする時期への移行って、みんな割と苦労しているんじゃないでしょうか。というか、みんなどうしているんだろう。会社員なら管理職になるという時期があって、それを受け入れればいいんだろうけど、フリーランスはそのあたりがとても難しい。そういうことも考えながら、でも、もうひと頑張り、僕ならできるという仕事を頑張りたいと思うのであります。ひとつ、よろしくお願いします。
植松さんのウェブサイトはこちらです。
植松眞人事務所
映像作家でもあるコピーライターは、稀有な存在。作品をご覧ください。
上記のウェブサイトからも複数の作品をご覧いただけます。(カリーナ)
植松さんへのご依頼はこちらからどうぞ→植松眞人事務所
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
kokomo
ああ、私に人脈があれば植松さんを売り込めるのに。この年になるまでそういうものと無縁できてしまったということに気づいて唖然としています。
私も数年前から「過渡期」に入り、いろいろ迷ってあちこちに頭をぶつけまくりです。自分でいうのもなんなんですが苦労しています。皆さんどのあたりで、ペースダウンしたり、仕事の形態を変えたりしているんでしょうね。植松さんは今後のヴィジョンがはっきりしていらっしゃるので、いいお仕事に巡り合えるような気がします。
ということで、どなたか植松さんをよろしく!
uematsu Post author
kokomoさん
ありがとうございます。
もう、そう言っていただけるだけでもありがたい。
ま、なるようになるのでしょう、おれ。
がんばります!(笑)