スー(犬)が教えてくれる、ルーティンの偉大さよ。
こんにちは、カリーナです。
しばしば書いていることですが、習慣は偉大です。ルーティンは偉大。平和と安定のもとです。
2018年に夫が倒れてから、いろんな思いはありつつも、わたしが何とか元気にやっていけているのは、淡々とルーティンを繰り返しているからだと思います。ごはんを作る、作り置きしてすぐに晩ごはんが食べられるようにしておく、掃除する、洗濯する、花に水をやる・・・とか、そういうの。考えなくてもできる、体が覚えたルーティンワーク。考えなくてもできるから、悩んだり、迷ったりしないで済む。やっているうちに、時間が過ぎる。事が進む。つまり、生きていける。
スー(雑種犬・4歳・18キロ)との暮らしも、日々繰り返すルーティンで成り立っていて、これが一人と一匹の平和と安定を支えています。そして、そのルーティンの定着によって、何とも言えない「あうんの呼吸」ができてきました。こうすれば、こう。こうすれば、こう。そしてこうなる。深い信頼、といってもいいな。絆という言葉をもってきてもいいな。とにかく、なんともいえない愛しい感覚です。
そして、そのルーティンは、日を追うごとに細分化しています。たとえば、二つある掃除機のうち、吸引力の高い大型のものを持ち出すとブラッシングをすることがわかり、おやつをもらいにやってくる。掃除機を持ち出す音だけでソファから降りてトコトコとやってきます。
外出にも、最近、3つのパターンが出来上がりました。1つは、図書館や整骨院、町内会の会議など近場のお出かけで、この場合、スーは、北側のベランダに出てわたしを見送ります。2つめは、夫の病院へ行くとき。このときは、おやつを待ってソファで食べはじめます(見送りもなし)。三つめは、仕事で長時間留守にするとき。このときは、そそくさとわたしの寝室のベッドに移動します。長丁場を覚悟してのポジション取りなのでしょうか。
わたしとスーで作ったルーティンというより、わたしの行動を見てスーが勝手に作ったルーティンなのですが、そんな彼を見ていると、「ああ。習慣化することで動揺しなくて済んでいるんだな。行動のパターンを細分化して臨機応変な対応力に変えているのだな」と思います。この対応力の見事さ、犬と暮らしている人の多くが感じていることでしょう。
状況を観察し、最適な方法を決め、その通りに行動する。
臨機応変というのは、数多くの習慣化したパターンをもってはじめて可能なのかもしれません。アスリートたちの鮮やかで自由な動きのすべてが猛練習で獲得した「型」であるように。危機的状況のときに迅速に避難できるのも、行動のシミュレーションと訓練という習慣化が必要です。
あと、年とともに思うのは、何かをやろうとすれば、一日のどこかに、そのための時間を作らないと決して続かないということです。これも習慣化なんですよねー。スーを見習って、積極的にルーティン化し、真面目に遂行できるようになろう。