夫婦の距離感
昔、「亭主達者で留守がいい」というコマーシャルが流行った時がありました。夫婦って好きで一緒になるのにずっと一緒にいると疲れる?こんな人も多いのでは?私もそのタイプです。だから一緒に仕事しているご夫婦とか本当に尊敬します。じゃあなんで再婚したんだと言われてしまえばそれまでですが、お互いに余暇を過ごす時に友達としてではなく夫婦として余暇を楽しみたかったからです。マメオ君が病気になり在宅介護となりましたが私は平日は仕事に行っているし、マメオ君も介護サービスを利用したりで外出、ずっと一緒にいるのは日曜日ぐらいです。マメオ君は基本的にわがままです。悪く言うと自己中、よく言えば自分の意見を通す?そんなマメオ君とお互いに体調が悪い中しばらくふたりだけで過ごさなくてはいけなくなりました。
気をつけてはいたのですが流行の波にのって?二人とも陽性になってしまいました。体調については正直辛いこともありましたが今は元気になりました。。マメオ君は重症化リスクが高いので本当は入院してほしかったけど今はよほど具合が悪くないと診察すら難しく検査だけして帰宅。自宅で療養することとなりました。案外気の弱いマメオ君は自分が陽性とわかった時点から急に弱気になる。元々痛さに弱いからのでしばらくすると喉の激痛から水分も拒否する。「えーこの状況であと10日一緒、しかも24時間ずっと私のメンタルは大丈夫だろうか。狭い我が家は一人になれる場所もない。
時々相手のことを空気のような存在という方がいるが我が家の場合はそれも違う。具合の悪かった時は水飲めない、苦しいと訴える。ちょっと調子が良くなってきたら、部屋を見渡して引き出しが少し空いてるとかどうでもいいことで声かける。「はあ一人になりたい」と思ってしまう。でもマメオ君になにかあれば「あー一人にしないで」と勝手なことを思う。夫婦の距離感とは面白い。療養の後半は二人して顔をみると「全くもう」みたいな顔をしてた「早く外にでたいね」というとマメオ君もうなづいた。
この投稿を考えている時にカリーナさんのご主人の訃報を知りました。マメオ君が倒れて3年半、思うことは色々ありますが、一緒に過ごす時間をまだ続けていられることを幸せと感じました。もちろん大変なことも嫌になることもいっぱいあるけど・・・
約60年の人生の中で私たち夫婦の歴史は5年ほど、そのうち3年半は病気になった後、当初に思い描いていた夫婦生活とはだいぶ予定が違うけれど、一緒にいることが当たり前になってきた(多分・・・)これからも程よい距離感で人生を進んでいきたいと感じた療養期間でした。