体が変わっているのだ。新しい付き合い方を見つけよう。
こんにちは、カリーナです。
もー、ほんと、あっちが痛い、こっちが痛い話ばかりですみません。
先週、スーの散歩をしていたらトイプードルのケイくんが向こうからやってきました。二匹の犬は仲がいいので連れだって歩きます。
飼い主の女性は、わたしとほぼ同世代。ダンナさんをガンで亡くし、一人暮らし。広い庭で家庭菜園を楽しみ、友人と海釣りに出かけるなど活動的な人です。
ところが、5月から椎間板ヘルニアで苦しんでいたとのこと。つい最近、痛みがなくなったそうですが、何度も会っていたのにまったく気づきませんでした。普通に散歩しているように見えた。
お医者さんには「よう歩けるなあ。普通は激痛で無理やで」と言われるほどの症状だったらしい。犬の飼い主って、散歩となると馬鹿力が出るもんなんですよね。「散歩だけは、なんとしても…」と力を振り絞る。
彼女は、「わたしは、痛みに鈍感やねん」と笑っていたけれど、台所で料理するのがつらくて休み休み作ったり、複数の鍼灸院に通ったり、ベッドでストレッチしたり…ポロポロと出てくるエピソードから、痛くて治りたくてありとあらゆることをやってみた苦痛と苦悩の日々が浮かびます。
つらかっただろうなあ。
思えば、わたしも、彼女ほどではないけれど、スーがうちにきて6年弱の間には転んで足首を捻挫したり、膝を痛めてひどいときには「痛いよー」と泣きそうになりながら歩いたりしました。ベストコンディションのときって、そんなになかったなあ。
つまり、カラダが変わっていってるんですよね。簡単に言えば老化ですが、老化も一直線ではない。多くの不調が「老化ですね。自然に治りますよ。それまでは気長に付き合って」とお医者さんに言われるように「治る」というかたちで若いころよりはいろいろと劣るものの小康状態へといたる。そしてまた同じところや違うところが痛くなったり、動かなくなったりする。
基本的に下降線を描きながら変わっていくカラダにことさら鞭打つことはせず、しかし、よーく対話しながら痛くならないように、よく動くように、長く動けるように維持管理する必要はありますね。わたしの、このところの頚椎症もそのサインだったのだ、と前向きに受け止めています。これまで下半身にばかり意識が集中していたから、上半身の柔らかさも気にかけてあげよう。
外に出ると、朝も夕方もウォーキングしている人や犬の散歩をしている人、ランニングしている人が大勢いるけれど、きっとみんな「どっか痛い」。「ちょっと痛い」から「すごく痛い」までいろいろなレベルで痛いんだ。
もっともっと年をとって歩くことが大冒険になっている人もいます。その人の集中ぶりたるやすごい。地面の凹凸と自分の足にのみ意識をとがらせている。長生きすれば、あの心境も痛いほどわかるようになるのでしょう。
老いは、日常の歩行をロッククライミングに変える。
お盆から激痛で苦しんでいたわたしの頚椎症ですが、この週末からかなり楽になってきました。自然治癒なのか、ストレッチが効いたのか、前者な気もするけど後者だと思って自己満足度を上げておき、今後の維持管理へのモチベーション維持に役立てたいと思います。
みなさんも、あちこち痛い?大事にしてね。先は、長いよ。