Posted on by つまみ
そりゃ泣くやろうな。でも一週間泣いたら、そのうちに、ちょっとずつ忘れていくやろう。
『二度寝で番茶』 木皿泉 著 より
木皿泉というのは、脚本を書いている夫婦のユニット名です。
最近、脚本以外の、エッセイや小説でも見かける「team木皿泉」ですが、今回取り上げるのは、エッセイというか夫婦対談の中の一節。
小学校2年生の頃、やたら周囲に「私が死んだら泣く?」と聞いてまわったというかっぱさん(49才女/2006年現在)に、母親が言ったのが文頭の言葉なのだそうです。
これを聞いた大福氏(53才男/2006年現在)は「リアルなことを言うお母さん」と言いますが、かっぱさんはこの母親の言葉に、開放感というか安心感を覚えたのだそうです。
「命は人間に限らず奇跡のようなもので、私が言いたいのは、時間には、どんなことも敵わないという実感です。悲しみも喜びも苦しみも特別な出来事も、時間は飲み込んでいくんだなあという、恐ろしいような頼もしいような」
恐ろしさと頼もしさの共存、わかるなあ。
By月亭つまみ