Posted on by カリーナ
18世紀までの人類史のなかで、 2世紀の所得が最も高かった。
18世紀までの人類史のなかで、
2世紀の所得が最も高かった・・・
ということは、
人類がローマで絶頂を極めた豊かさを取り戻すためには、
産業革命を待たなければならなかったということになります。
「はじめて読む人のローマ史1200年」本村凌二著より
五賢帝時代のローマの所得をようやく超えたのが、
産業革命のころなんてすごくないですか。
恐るべし古代ローマ!
(奴隷制があったとしても、すごい)
人類は古代からすこしずつ豊かになり、中世に少し落ち込んだが、全体としては右肩上がり上昇してきた…と思われるかもしれませんが、そうではないのです。
人類は、一度、古代ローマで豊かさのピークを経験し、その後、その水準に戻すために千数百年もの月日を要したのです。
ここにもあった「右肩あがり幻想」。
過去にも、未来にも単調な「右肩上がり」なんてないのよね。
カリーナ