That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて
第16回 2021.6.5 われながら極論です(つまみ)
◆つまみのオシャレ暴論◆
まゆぽさんがゲストのときに、四半世紀前の私の赤いステンカラーコートが印象的だったと言ってくれましたが、今つらつら思い出すにベルメゾンでした。…あれ?ミカスさんなんで笑うの?笑い過ぎ。
だってベルメゾンって。でも通販で赤いコートを買うって勇気がありますね。
そう?なにが来たって受け入れましょうっていう気持ちですよ。返品?したことないです。思ってたのと違うって思っても、それを選んだ自分と向き合う、これです。
自分が合わせに行くんですね。
そうです。いつでも返品できるからいいわって言ってる人を見ると舌打ちします。あんた、何ずうずうしいことを言ってるの、覚悟が足りないんだよと。
通販とは返品しないことなり、と。
そうなり。
でも、そう、返品ってめんどくさい。
そう、めんどくさいの。なので合わせに行きます。合わせに行くから似合うんです。これ、私の色じゃないわなんて言ってるから似合わないんです。洋服の方も、よくぞ合わせにきてくれました、と。あのときのステンカラーコートもそうです、きっと。
あるかも。私という絶対的なものがあって、服をそれに合わせるんじゃなくて、私の方も合わせに行くという、相互交換的な姿勢が服を着こなすってことなのかも。
似合う色や形を言ってるようじゃ素人なんです。
じゃ、月亭つまみはなんの玄人なの?
拒まない玄人。
その、拒まないという評価の基準軸に似合う似合わないはあるの?
ない。関係ない。
似合うようにしてくんだもんね。
そこに山があるから登る、みたいな。そこに服があるから着る。
すごいこと言ってる‥のかなあ。
一般的な美の基準に立ってないんだ。
立ってない立ってない。私はこの服は似合わない、この髪型じゃなきゃってすっごく言う人がいるじゃないですか。はっきり言って、何言ってんの?と思う。そんなに変わらないよ、あなたも私もどうせたいしたことないよって思う。
思いあがるな、と。なんなら、今のその服、髪型もたいしたことないと。
そう。似合うなんてあんまり思ったことない。その自分を受け入れるしかない。堂々としてりゃあいいんです。
そうすれば、ステンカラーコートも2割増しぐらいになるかな。
そこに数字を入れちゃいけないんです。
そうか。一般的な「似合う」の基準に寄せてしまうからね。そこに服があるから着るんだもんね。
オシャレは好きなんですよ。でも、トシを重ねるにつれ、雑誌やおしゃれな人が言うことがピンとこなくなってきたんですよ。スタイルがよく見えたりする服や、素敵な着こなしの技術っていうのはあると思うんですよ。でもそれが、オシャレや洋服に対する自分の気持ちより上とは思わないんです。技術より、着やすさや気持ちよさが私には大事。
あああああ
◆上沼恵美子論◆
上沼美恵子さんは全盛期に大恋愛をして結婚するんですけど、親にも反対されて誰にも祝福されない結婚だったんですよ。結婚してからも、ダンナさんの束縛がキツくて、関西でしか仕事をしちゃいけなかった。才能があるだけに、いろいろ考えたんだと思いますよ。大恋愛で結婚したのに、言葉でも満たされてこなかったから、孤独になって、衝突しがちになって、さらに孤独になるという悪循環じゃないかと思うんです。離婚はしてないみたいですけど、別居してるのかな、長いこと。お料理も上手だし、ちゃんといろいろやってきたのに、うまくコミュニケーションがとれてこなかったのかなあと思うんですよね。
そうなんですかー。
関西では、お金はある、でもこんなに淋しいというネタで共感を得てきて、毒はあって、ここはちょっと…というのはあっても愛されてきた人なんですよね。でも、松本人志とかと話しているのを見ると、ドキドキする。才能の自負とかプライドとかコンプレックスとかが内面にぎっしり詰まっているのがわかるから、過度に反応したりして、見ていると緊張するんです。
笑百科とか、すごく面白かったですよね。予定調和でわかってるのに、こんなに笑っちゃうんだってくらい。
才能がすごくあって、恋愛してっていうと、上沼さんのあとに百恵ちゃんがいるんだけど、このふたりの人生って、なにが違ったんだろう。。
百恵ちゃんは結婚するとき、あなたのその選択が女性の社会進出を十年遅らせたって批判されたらしいですよね。
失礼な話。でも、ちょうど女性の社会進出の気運の最初のときだったんでしょうね。
自分はシンプルに決めただけだろうにね。
あああああ
◆それぞれのオシャレアイコン◆
オシャレが苦手だという自覚があるので、気になった写真をストックしてるんですよ。見返すと、イチバン多いのがダイアン・キートン。
私は、「ユーガッタメール」のメグ・ライアンのファッシんがすごく好きです。
私は誰やろう。
もたいまさこはどう?
あ、いいね。
じゃ、私はもたいまさこを目指す。
Podcast That’s Dance! をお聴きになりたい方はこちらから ⇒ ★
ガンビー
つまみ様
文字起こし、ありがとうございます。
過去回を遡って聴いてて良かった!
頭の中でお三人の声を文字にあてながら、読んでいます。
その回ごとの空気感、笑い声も思い出しながら、この回も面白かったなぁ、と。
そこに服があるから着る、そういう考えがあったのか、と目から鱗が落ちた話でした。
つまみさんの懐の深さ、大好きです。
また、楽しい話の掘り起こし(文字起こし)楽しみにしています。
つまみ Post author
ガンビーさま
わー!うれしいお言葉、ありがとうございます!
ホントに、なんだかもう、That’s Dance!で勝手なことをしゃべり倒しているわたしたちにこんなにうれしいコメントをいただけるなんてありがた過ぎて、山があったら駆け上りたい気分です。
上りたくても上れないお年頃ですが。
懐の浅さを自覚することが多い人生なので、そんな風に言っていただけると、「そのままでよし!」と言われたようでジンとします。
今後ともよろしくお願いいたします!