髪の恥はかき捨て。こうやって楽観的に、人に優しくなっていく。
こんにちは、カリーナです。
最近のエレベーターには、操作盤の上にちょっとしたニュースや天気予報の流れるディスプレイがあるのがありますよね。ニュースが映っていないときは、ミラーになってるみたいな。
エレベーターの奥には、車いすの方が後方を確認しながら乗り降りするための大きな鏡がありますから、エレベーター内は、前方上に小さな鏡、後方に大きな鏡があるということになります。
先日、某ビルのエレベーターに一人で乗っていました。ふと右上を見ると、その小さなミラーに見知らぬ人が映っています。
なんというのか、頭髪に線状のハゲ的なものがある御仁の姿。おじさまのなかに、まれに、薄くなったところを隠そうとして髪の毛を横断させて線状になっている方がいますが、まさしくあれ。ああいう方のお姿。
ふん。おかしいな。おかしなものが映ってるな。
わーーーたーーーしーーーーー!?
そうです。わたしです。だって、わたししか乗ってないんだもん。
エレベーターの後方鏡がいわば手鏡となって、わたしの後頭上部をディスプレイ上のミニミラーに映しているのです。
朝から薄毛が目立たぬよう入念にセットしてきたはずの髪が、こ、こんなことになっていたとは…。
もう、心、ここにあらず。エレベーターが空くや否や、トイレに駆け込み、洗面台の鏡の前に立ち、コンパクトを出して後頭部を確認しようとしたところに、ちょうど若い女性が出てくる。「はは、いや、そんなことをしようとしたわけじゃないんですけどね」と相手は「そんなこと」が何なのかもわからないのに慌てて見るのをやめたりして。ハハ。
いずれにしてもトイレではしっかりとは確認できず、時間もなかったので、あれは、目の錯覚。まぼろし、気の迷い、ということにしておこう。そして、その日会った仕事関係の人たちには、「見えていない」ということにしておこうと。常日頃、オールウェイズ、見えているかもしれないけど、もう、知らん。髪の恥はかきすて。
いやあ、わたし、ずいぶん前から優しくなってきたと思っていたけれど、一層、優しくなりましたよ。
薄毛を隠す人を笑わないよ。それが男であれ、女であれ。隠すことに失敗してても笑わないよ。それが大失敗であれ、小失敗であれ。
そうやって、どんどん優しくなるんだ、わたしは。自分の恥を受け入れ、いつまでも引っ張らずに忘れて、同じ悩みをもつ人に共感する。
(ちなみにある方が「島田順子さんも薄毛よ。薄毛だけどかっこいい」とおっしゃってました。みんな、この言葉を支えにやっていこうな!!)
オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。

















































































