「人生フルーツ」の津端英子さんに思う。声と語り口のみずみずしさと若々しさ。
先週、映画館で見た「人生フルーツ」の津端英子さんは、ハキハキとした口調と朗らかな声が印象的な人でした。その「声」に明晰な頭脳と弾む感受性、柔らかな思考がすべて表れているようで何とも心地よいのです。この声と口調の持ち主なら、子どもであろうと、高校生であろうと、年齢に関係なくおしゃべりをしたくなるんじゃないか。見た目は白髪の小さいおばあちゃんでも、この人がいったん口を開いたら「は!」とするんじゃないか。自然に敬意をもってしまうんじゃないか。そう思いました。
瀬戸内寂聴さんもそんな声と語り口をもつ人ですね。90歳を超えて、あの弾む声。語られる内容がどんなに暗くても、明るい方向に転換してしまう声。絶望の底からふわりと浮き上がらせてくれる声。
どうしたら、あんな声になれるのだろうか。憧れるなあ。
舌も、のども、口のまわりの筋肉も老化するはずなので、あの声は「あのような声で語ろうとする日常の訓練」の賜物なのでしょうかね。持ってうまれた美声と滑舌だけで、ああなれるとは思えない。歯もいいのかな。お二人とも目もキラキラしているなあ。日々、コツコツと取り組む創作活動があるゆえか。
ハキハキとした口調、丁寧な言葉づかい、キップのよさを感じさせる笑い声、打てば響く受け答え、明るく朗らかな声。アンチエイジングといえば、見た目にばかりに関心が向きますが、むしろ声ではないかとさえ思いました。声と語り口とその内容。自分の口から出て相手に届く前向きでにこやかな波動。
寒さが続く今日このごろ。みなさんはいかがお過ごしですか。
Over40のメンバーにもいろいろなことが起こっています。自分のこと(体調や仕事などなど)だけでなく親、兄弟、子どものことも慮る年代だけに、「複数のことが一気に訪れて、そのすべてに対処」しなくてはならないことが多いですね。
Over40に立ち寄ってひとときゆっくりと過ごしてください。気に入る記事ばかりではないかもしれませんが、それぞれの日常を感じとってもらえればと思います。みんな、できるだけ元気でね。
Naomi
Twitterで「ひでこさんの歩く姿が素敵だ」と言いましたが(もちろん、しゅういちさんも)、
そう言えば、
しゅういちさんの自転車姿も素敵でした!
クロスバイクだから、大きく後ろに足をあげないと、乗るのが難しいでしょうに…。
でも、颯爽と、カッコよかった。
年齢(老化)と、自分の日々のルーチン(による、鍛練)とのバランスなのでしょうかねぇ。
思うところは沢山ありますが、教科書のような映画でしたね。