異性だと思うから腹が立つ。みんな「おばさん」でいいんじゃないか。
土曜日の夜、学生時代の友だちが来ていっしょにお好み焼きを食べました。
彼は、夫とわたし共通の友だちです。久しぶりに会ったので積もる芸能界の話をしました。SMAP解散の話、ジャニーズ事務所の話、明菜ちゃんの話、百恵ちゃんの話、天地真理さんの話と、話題は古いほうに古いほうにさかのぼり、最後は、この友だちが実際に飛行機のビジネスクラスで後ろに座ったという「離婚発表数週間前の小柳ルミ子と大澄賢也夫妻の異常な沈黙」という話題でした。
もうひとつの話題は、健康問題です、友だちが先週、無呼吸症候群の検査を受けたこと、夜中にトイレに4回も起きるのでノコギリヤシのサプリを飲んでいること、血液検査で前立腺がんの恐れはないといわれ安堵したことなどなど。「ノコギリヤシ」と言おうとして一瞬、その言葉が出てこなかったのですが、夫がすかさず「ノコギリヤシやな」と言ったので50代男性の間で「ノコギリヤシ」はつとに知られたサプリであるらしいことがわかりました。
お好み焼きを食べながら(知りもしない上に古すぎる)芸能人の問題を熱く語り、自分の健康問題についてああでもないこうでもないと語る友だちは、なにかに似ていると思ったらわたしのよく知る、わたしもその一人であるところの「おばさん」でした。久しぶりに会ったら、よくしゃべる「おばさん」になっていたのです。ちょっと寂しげな、人生なかなかうまくいかない、くだらないうわさ話が好きな、ぽっちゃりしたかわいいといえなくもない「おばさん」。もう、まるごわたしと同じじゃないか!
思えば、夫も次第におばさんに近づいている気がします。もう、おばさんでいいんじゃない?みんな。
街で「ものすごく不機嫌なおじさん」や「威張りちらすおじさん」を見ますが、あれも(場合によっては恋愛対象になることもある、もしくはあった)異性だと思うから余計に腹がたつので「不機嫌なおばさん」「威張りちらすおばさん」と思えば、対処方法も変わるように思います。気の合わない同性とは友だちにならなくていいし、何となく気になるなら話しかけたらいいし、おいしいパンの話やお菓子の話、化粧品の話、サプリの話、健康の話をしてみてもいい。相手がその話題に関心がなければ、気が合わないだけということで。
……こんなふうに書くとなんだか偉そうですが、「それって男としてどうよ」「男のくせになによ」という目で見ないことでもあります。これからは、あらゆる人に「女友だち」として接してみようか。立てず、おだてず、期待せず、嫌わず、ほがらかに、温かく、興味をもって。
★そういうわけで今週もくだらない話ではじまりましたが、オバフォーはコツコツ更新します。時間のあるときに遊びにきてくださいねー。
爽子
なるほど。
いい方法貰いました。
女友達として接する!いいですね。
眼鏡A
あら。義弟がおばさんです(^^)
ラウラウ
ものすごく目からウロコです。
「男だから」ってことで、けっこう厳しいまなざしを向けがちなのかも。