自分のなかの「偉い順位」を崩して、バラバラにして、フラットにする。
こんにちは。カリーナです。
先日、ドラマ「孤独のグルメ」を見ていたら、「こういうの、女子が好きだよなあー」と五郎さんがつぶやいていました。「あれ?なんか、ちょっと違和感」と思いました。よく見ると確かシーズン2。あ。そうか、かなり以前の作品なんだと思ったら、2012年。今から10年前の作品でした。
いまも、こういう「女子くくり」を多用する番組があるのかもしれませんが、「孤独のグルメ」はそっちじゃないタイプだと思うので「あれ?」と思ったのです。
それにしても、10年でずいぶん感覚が変わりました。大雑把な「年齢くくり」「性別くくり」「容姿くくり」などには、「え?」という違和感を覚えます。大きな属性でまとめて決めつける表現が減っているんだと思います。
昨日、姉が電話でこんなことを言っていました。
自分よりかなり年下の友だちに「あなたは、まだ若いから!」というと、やんわりとだけども「それは、ある種の上から目線ですよ」という感じに反発されたのだとか。
姉は、「若い」ということを「よいこと」と捉え、事あるごとに「あなたは若いから、大丈夫!」とか「若いから、まだわからないよね!」と言ってきたけれども、どうも、そうではないようだと反省していました。「若いから」と決めつけることで、相手の主張を封じるところ、確かにありますよねー。
姉にしてみれば、6~7歳ほどの違いを「まったくない」かのように、まるで「同い年」であるかのように語るのは失礼だと考え、その点に用心しすぎることで「若さ羨望&礼賛」を経て「年齢による決めつけ」になったのでしょう。
わかる。わかるよ。そのあたり、年長者は気遣うもんだ。
「フラットでいきましょうよ」とその年下の友だちは、言ったそうです。
その友だちの主張もわかる。そして、たぶん正しい。
あることを礼賛することで、自分のなかの優先順位や固定観念が透けて見えてしまうことがあります。年齢、家族、結婚、学歴…いろいろ。そのへんを崩して、バラバラにして、「フラット」になることは大事です。
属性で褒め上げることに慣れると、会話が大雑把になりがちでもあります。
身内のことを褒めるのもなんですが、姉ちゃんは、反省するところが偉いな。「そんなつもりで言ったんじゃないのに」とプンスカしないのも偉い。私も見習おうと思いました。
Jane
「フラットでいきましょうよ」?年齢などで決めつけずに対等にいきましょう、というのにそのカタカナ言葉を選んだところがすごい!私が言われたら数秒ポカンとしそうです。