「身だしなみは仕事やけん」という言葉の意味をかみしめる。
連休最後の日、いかがお過ごしですか。わたしは、昨日、マンション自治会総会が無事終わり、爽やかな朝を迎えました。おつかれ!わたし。
うちは大規模マンションなので管理組合と自治会の役員は、それぞれ20年弱で回ってきます。一度目の自治会役員をしたのは、42歳ごろ。今回、60歳。周囲の人々も同じだけ年をとっており、見える風景はまったく違っていました。次に回ってくるとしたら、80歳手前!!新築当時から住んでいる先輩方(団塊世代の上のほう)は、どうなっているのか。そのとき、どんな風景が待っているのか。わたしは、どうなっているのか。予想がつかないというか、予想したくないというか…ああ高齢化、待ったなし!
長崎に住む姉ちゃん(72歳)は、「もう、年取ったら、出かけるときの身だしなみは、『仕事』やけんね」と言います。姉ちゃんは別段おしゃれではないのですが、前夜から何を着ていこうか考えて、それなりにちゃんと準備してサークル活動や友だちとのランチに出かけるのだとか。それは「意欲」を見せるための「仕事」なんだそう。
昨日の総会で、姉ちゃんの言葉を「なるほど!」と思いました。
身だしなみは、やっぱり大事です。これまでも、あちこちで書いてきたけど「きれいな色」や「新しめの質感」は大事。総会に集う先輩方は、先に書いたようにほぼ70代半ばから後半の同世代なのですが、それぞれの方の「シャキシャキ度」には、大きな差がありました。「現役感」といってもいいし、「話が通じる感」といってもいい。その差を明確に示すのは、身だしなみなのです。
わたしに頻繁に電話をかけてきた新会長は、たしかにちょっとうるさいけれど、新しい薄黄色のセーターにパンツ。ちょっと高級なほうの不織布マスク。頭には、ハットをかぶって颯爽と現れました。ややダンディーよりの服装は、好き嫌いは別にして「人生に意欲的に取り組んでいます。服や小物も自分で選んでいます。モテたいわけじゃないけど、モテるでしょうと言われるとまんざらでもないですね」感を十分に醸し出しています。
これが、姉ちゃんが言うところの「仕事」の差か、と思いました。
最新流行でなくてもいい。多少、組み合わせがおかしくてもいい。高級品でなくてもいい。どこかに「きれいな色」と「新品の質感」を入れること。古すぎて表面が摩耗したダウンジャケットは、すごくみすぼらしく見えてしまいます。そして、黒一色、灰色一色では、ズラリと並ぶと誰が誰かわからなくなって人間性そのものが埋没してしまうように感じます。
実は、その2日前の金曜日、姪に誘われて大阪の新歌舞伎座にミュージカルを観に行きました。この冬、一着も服を買わなかった私は、それなりにきれいにして行ったつもりだったけど、晴れやかな場では、少しみすぼらしかったと思います。「ああ。こういう場には、パリっとした服で来たほうがいい」と思いました。新しいパリっとした質感。表面がまだまったく摩耗していない素材感。姪は、「着物で来ようと思ったけど雨だからやめた」と言っていました。そうだった。姪は、着物が趣味で、自分でちゃちゃっと着付けて楽しむ人なのでした。
地域の役員活動、面倒くさいことも多かったけど、いろいろ面白い発見もありました。無事に終わってよかったです。わたしも含めこのマンションのみんなが、元気で楽しく暮らしていけますように。
今日のゆみるさんの記事はすばらしいです。ぜひ、お読みください。オバフォーは、今週もコツコツ更新します。時間のあるときに遊びにきてください。待ってます。