認知症予防に犬がいいというから浮かれていたら、別のリスクを見つけた話。
昨日、長崎の姉が電話で「土曜日のテレビで認知症をやってた。タモリと山中教授が出るやつ。そしたら、予防法の第一位は犬を飼うことやったよ!スーちゃんに感謝ねえ!」と興奮して教えてくれました。
スーは、うちの犬の名前です。
な、なんのことだろうか。
どうやら、それは、土曜日6日午後7時半からNHKで放送された「知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!? 認知症 克服のカギ」のことのようです。
さっそくNHK+で見てみました。
ご覧になりました?認知症についての最新研究成果をわかりやすく解説し、予防法も教えてくれる番組です。
犬が登場するのは、最後のほう。認知症には、すでに「対策可能なリスク」というのがわかっていて、それらを減らすだけで発症リスクを45%下げられるんだそうです。つまり、自分の努力で約半分に減らせるわけですね。
その対策可能なリスクですが、まず、18歳までは「教育機会がないこと」が最大のリスク。成長期に教育を受けて知的刺激を受けていないと脳のネットワークが十分に作られず、認知症の発症リスクが高まるのだとか。(まあこれは、義務教育のある日本ではリスク低め。ただ、学習はずっとやっておいたほうがいいらしい)
中年期(45歳~65歳)は「喫煙」「過度な飲酒」「肥満」「運動不足」「高血圧」「糖尿病」「うつ病」などいろいろなリスクがあるのですが、それぞれ7%とリスクとして最も大きいのは、「難聴」と「高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール)」。
そして65歳以上の高齢期です。この年代では大きなリスクは3つ。「視力障害」「大気汚染」そして「社会的孤立」。
この社会的孤立にもっとも役立つのが、「犬を飼うこと」だと。
犬がいれば、夫婦の会話も増えるし、散歩で運動不足も解消される、散歩仲間との会話も自然に生まれる…というわけですね。実際に14歳のミニチュアダックスを飼っているご夫婦も紹介されていて、微笑ましいし、その効果がとてもよくわかるのだけど、なにせ14歳の老犬。この子亡きあとが心配ではあります。
でも、犬を飼うのは、本当に高齢者にはとてもいいと思うんですよね。63歳のわたしも日々実感しています。4年前の記事にも書いています→高齢一人暮らしで犬を飼う利点を考えたら、ザクザク出てきた話。
しかーし。
話があちこち飛んで恐縮ですが、今回、わたしが一番、驚いたのは犬効果ではないんですよ。「高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール)」です!これが、こんなに大きなリスクだったなんて!
実は番組では触れられてませんでしたが、ネットで調べてみたら、昨年、新たに追加されていたんです、コレステロールさん。「難聴」はずっと指摘されてきたけど「高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロール)」はリストに入ってなかったんですよね。2023年までは。
わたしもコレステロール値が高い(特に悪玉のほう)です。でも、2年前の健康診断のときには「まあ、高血圧とか心臓が悪いとかでなければ、特に治療しなくてもいいんじゃない?…」みたいな感じだったんです。
ところが、認知症リスクのほぼ最大といっていいリスクに躍り出ているではありませんか!?
犬がいいのはわかった!ってか、すでに十分、わかってる!わたしの最大のリスクは、悪玉コレステロールだったよー。
という話です。まあ、しかし、わかってよかった。お姉ちゃん、ありがとう。NHKさん、ありがとう。
ここにリスクについて詳しいことが書いてあります。女性は閉経とともにLDL(悪玉)コレステロールが増えることが多いので、気をつけないといけないですね。ぜひ、読んでみてください。
わたしも今年の健診結果を見て考えなきゃな。
オバフォーは今週もコツコツと更新します。時間のあるときに遊びに来てください。待ってまーす。