オンライン 中高年の ライフライン
先々週のこの欄で、4月から新しいこと始めるのよねえとオドオドお知らせしましたが。
もったいぶって、ごめんちゃい。
始めたのは、これです。
DOORプロジェクト。
「東京藝大で社会人と藝大生が一緒に学ぶケアとアート」(ホームページから転記)
「Diversity on the Arts Project (通称:DOOR)では『ケア×アート』をテーマに『多様な人々が共生できる社会』を支える人材を育成するプロジェクトです」(ホームページから転記)
私自身、とりあえず始めたものの、まだしっかり飲み込めてないので、ホームページからの転記が続いて恐縮ですが、あともうひとつだけ。
「講師として、現代の社会に生きづらさを感じている当事者、社会と関わりを持ち表現を行うアーティスト、現代の福祉をより広い視点で捉え直す多様な分野の専門家を迎えます。アートと福祉が滲みあうフィールドをお互いの作用において拡張しながら、体系的かつユニークなカリキュラムを展開していきます」(ホームページから転記)
ちょいとややこしいですが、いまのところ私はこう解釈をしてます。
ケア(福祉)にもアートにも正解はない。だからこそ親和性がある。さまざまな困難を抱えている人が共に生きていくために、アート(創造性)が力になるのではないか、いますでにどんな活動をしている人がいるのか、そしてこれから何ができるのかを学ぶ場所。
この不思議なプログラムを知ったのは、1月中旬。訪問仕事の移動中に尿意をもよおし、移動途中にある図書館でトイレを借りたあとでした。ほっとひと息ついてたときに、目の前のラックにパンフレットがあったのです。
んんん、これ、私が知りたいやつかも。
リハビリ仕事をするなかで「治す」以外の道を探っていたので、すかさずパンフレットをリュックに入れ、次の訪問先に向かいました。
家に帰ってじっくり読み、ホームページもじっくり見て、んんん、やっぱり知りたいぞ。
数カ月ぶり、いや数年ぶりに沸き上がる「やってみたい欲」。
偶然の出会いだったところも、尿意に導かれたところも、これはGOだというサインに思える。
ええい、やるか!
ま、出願にあたって、履歴書のほかに最終学校の卒業証明書と小論文を提出する必要があったので、いきなり挫けそうになりましたが。
で、どうにかこうにか合格もでき、社会人学生約100人と、現役藝大生約30人と1年間学びます。年間60時間で出席すると、履修証明書を取得できるそうです。
でも「最終学歴:藝大卒」と書くと、学歴詐称になるのでご注意よ(やや古い時事ネタ)
授業は、必修科目はすべてオンラインです。選択科目もオンラインで受講できるものがあり、首都圏在住でなくても1年間履修可能です。
おそらくコロナ前は対面授業が多かったんだろうな。
藝大の教室で、現役藝大生と机を並べて授業を受けるの想像するとワクワクします。
それが少なくなったのは残念だけど、オンライン授業が多いからこそ、私も受講を決めたんですよねー。
ふわふわ眩暈がしたり、体が重くて動けなかったり、まだまだ体調が安定しないのでね。
それに、家族とか仕事とか、さまざまな不測の事態が、いきなりやってくるお年頃なのでね。
毎週毎週、藝大のある上野まで足を運ぶとなると、難しいこともありそう。
オンラインは残念だけど、オンラインなら続けられそうです。
テクノロジーの進化に感謝。ある意味コロナにも感謝。
で、いま選択科目を決めなければならない時期なのですが、これもオンライン中心にしました。もちろん、受講したい科目を選ぶのが優先で、それがたまたまオンラインでした。でも、これが対面中心だったらちょっと躊躇したかも。不安定な中高年の生活にオンラインは優しいなあと、Zoomをつくった人に改めて感謝しながら、今週のカレー記念日を振り返ります。
リモコンの 裏フタ開けるに 四苦八苦
4月8日はカレー記念日(いまねえ)
「なんで裏フタってあんなに硬いんでしょうか。指先つま先痛くなって道具つかうっても容易でないです」といまねえさん。わーかーりーまーすー! もう諦めようかと、一生リモコン使わない人生でもいいかと、観念しそうになりますよ。(Comet)
ネトフリで 夜更かし後の 肩凝りよ
4月9日はカレー記念日(Jane)
私はこのあいだ、アマプラで『ある男』を見たときやりました。「ちょっとだけ」と思って見始めて、やめられなくて最後まで。遅くなったけど面白かったからいいかー、と満足して寝たのに、朝起きるとしんどいんですよね。面白かったけど!(Comet)
年金の 支給日に にぎわう花屋さん
4月10日はカレー記念日(にゃまの)
「ご存じ年金の支給日は偶数月の15日。その日、金融機関やスーパーは高齢者が多い。そして意外にもにぎわうのが花屋さん。仏花はもちろん鉢物も人気だ。いつまでも生活+αのα部分は必要だと思う」とにゃまのさん。イオン系スーパーやイトーヨーカ堂は、毎月15日を「シニア割」にしてるから、より賑わってますよねー。でも、お花屋さんも賑わうのは気づきませんでした。プラスアルファ、大事! 生活がスカスカしてると、気持ちもスカスカしてきます。(Comet)
6年も かよった駅で 道を聞く
4月11日はカレー記念日(月亭つまみ)
うんうん。私は聞かないけど、Googleマップに頼ります。で、いつも頼ってるから、道を覚えないのループだよ。(Comet)
ヘバーデン 曲がった指にも ネイル塗る
4月12日はカレー記念日(リョーコ)
「曲がったら、曲がったなりに綺麗にしたい」とリョーコさん。これも、にゃまのさんの「花屋」と同じ、プラスアルファ、大事です! 曲がったからこそ、ネイルしましょ^ ^(Comet)
<もひとつおかわり>
にゃまのさん、リョーコさんからの「生活にプラスアルファ」投稿を読んで、これも「ケアとアート」だなあと気づきました。自分が関わってるリハビリの仕事でも、何かできることがないかなあ、藝大の力を借りて1年間(ほぼオンラインで)格闘します^ ^(Comet)
一昨年、本を出しました。カレーはないけど、よろしくね。
「こう見えて失語症です」
こんなこともやってます。
「聴き書き工房 おむすび」
認知症、失語症、神経難病などでコミュニケーションが困難になった方から、お話を伺います。ご興味のある方は、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
加齢を感じたらそれがカレー記念日
気軽に送ってくださいねー。
投稿はこちらから^ ^
よろしくお願いします!
Jane
私も数年前に大学に編入して、卒業式はコロナ禍の初めに差し掛かり、オンラインでした。最初はオンライン授業なんてテクノロジーに苦手感のある私には無理と思って対面授業から始め、やはり対面授業の方が楽しく人間関係も築きやすかったのですが、話す聴くが苦手な外国人学生には、読んで書くことで評価されるという点でオンライン授業は向いていて、オンラインだと倍速で履修できることもあり、最後の方はオンライン授業ばかりとっていました。
高い学費払って、朝から晩まで目が溶けそうになるほどテキスト読んでエッセイ書いて、結局学位のいらない仕事をしています。大学の勉強で必要とされる程度の読み書きは、仕事では日常会話ができての先の先に必要とされることで。そのことについてモヤモヤすることもありますが、登山してきたと思うことにしています。苦しい思いをして健康を害しお金かけて、一時的に達成感を感じたとしても、下山したらそれで終わり。登山に興味のない人(私)から見たら理解できない。でも何にお金を使うか、何に楽しさを感じるかは人それぞれ。
家族に反対されながらも自分の意志を通したということが、「好きで移民になったわけじゃない」と被害者意識にとらわれがちな自分の中での埋め合わせでした。
健康にお気をつけて、楽しい1年を過ごされますように。
Comet Post author
Janeさん
大学で学ばれたんですね! しかも異国で仕事をしながら。大変な時間を過ごされたんだろうなあと想像するだけで震えます。それでも「自分の意志を通した」ことが、きっとJaneさんの心をしっかり支える杖になっていらっしゃるのかなと感じました。
「何にお金を使うか、何に楽しさを感じるかは人それぞれ」に、激しく頷いてます! 1年間の履修でこのお金を払うのは(Janeさんよりずっと少額だと思いますが)、ちょっと勇気がいりましたが、この経験は私にとってそれだけの価値があると思っています。楽しみますねー。
Jane
あ、仕事をしながらじゃないですよー。子どもの学校の送り迎え必須だったので、通学して授業を受けられる時間帯が非常に限られていましたが、それでも家で勉強に充てられる時間は通勤している人より随分あったと思います。台所のテーブルが勉強机でした。アメリカ人学生の中には仕事も子育てもしながら、という人たちも何人かいましたが、途中で辞めてしまう人も多かったですね。
Comet Post author
Janeさん
わー、送り迎えの間の時間ですか!
台所で勉強って、かなり自分に厳しくないとできないと思います。
途中で辞めてしまう人が多いのもわかります。
私の今回の理由はゆるゆるのスケジュールですが、10年前に入学した専門学校は超ハードだったので、途中で離脱する人が続出でした。