12月12日はカレー記念日

カレー記念日

本来の 意味はいずこへ 国宝級

12月12日はカレー記念日

ガンピー

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
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崖っぷちほどいい天気

ああ、ハケンさん。四十路の会社勤めでわかったこと。 (前編)

少し前に『ハケンの品格』というドラマがあったことを、みなさま覚えていらっしゃいますでしょうか。

 

 篠原涼子扮する大前春子は、時給3000円という破格の報酬で3ヶ月ごとに会社を渡り歩く「スーパーハケン」。無愛想で高飛車、残業も休日出勤もノーサンキュー。たとえ社長だろうが幹部だろうが、直属の上司以外の指示には一切従わない。それでいて類いまれなる処理能力と多彩な資格を武器に、職場のあらゆるトラブルを解決しては厚い信頼を得る…という痛快コメディでありました。

 haken

クレーンを操ったり、マグロを解体したり、助産師として出産に立ち合ったりと、現実ではありえない荒唐無稽な設定ばかりではありましたが、なにしろ脚本は『花子とアン』や『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』など最近当てに当ててる中園ミホ氏。勝ち気な職業婦人を描くのが本当にうまいんですよねえ、この人。

 

先日Huluで放送していたので、ついつい全話まとめて見ちゃいました。7年前のドラマなのに、今見てもじゅうぶん面白い。でもその一方で、自分自身が四十路になって派遣OLになったことで、7年前にはドタバタ喜劇にしか見えなかったこのドラマが、まったく違う風に見えたりもしました。

今回はそんな、「ハケンさん」にまつわるお話です。

 

* 

 

わたしが珍獣パラダイスと勝手に命名した職場で、派遣として働いていたことは何度も書きましたが(なんやそれという方はこちら→)、実は派遣の仕事自体はそれまでにも何度かやっていたのです。もともとフリーライターという不安定職種ですから、1本いくらのフリー受注だったり、時給いくらのバイトだったり、月にいくらの契約スタッフだったり、オフィスに張りつく派遣だったりと、仕事ができるなら形は何でもOK!とばかりに節操なく働いてまいりました。

 

なかでも派遣の仕事は、わりと好きだったんです。かつては週2日とか1日数時間とか派遣契約もたくさんあって、いろんな人が一定期間集まってはまたどこかへ去っていく、みたいな雰囲気がなんだか心地よくて。「仕事が終わったら海外へ出る」という人もいれば、「親が結婚・離婚をくり返して兄弟全員腹違いなんすよー」と明るく話しながら大家族を支える子、話を聞くのが面白かったなあ。

 

その後、派遣法改正やら不景気やらの影響で常勤案件が多くなり、フリーの仕事がしたかったわたしは自然と派遣とは縁遠くなっていきました。けれど四十路に突入して公私ともにどん詰まりを迎え、悩みに悩んだ結果「フルタイム派遣」、つまり普通の会社で普通の会社勤めをする、という初めてのチャレンジに取り組むことになったのでした。

 

まあそれで配属先が珍獣パラダイスだったわけですから、普通と言うにはちと語弊がありますが、それでも「頼まれた仕事をやるだけやってサイナラ」という短期や単発の仕事とはまったく違う世界が、そこには広がっておりました。

 

 arasi1

 

わたしが通っていた会社では、全体の1〜2割くらいが派遣だったでしょうか。各部署に必ず派遣さんが何人かいるという状態。99%は30〜50代の女性で、20代はほとんどおらず、メンズ派遣はちらほらという感じ。

 

そんな会社で働き始めて、最初に気づいたのは自分が「ハケンさん」と呼ばれることでした。しばらくしてわかったのですが、その会社には

 

プロパー正社員 > 中途正社員 > 契約社員 > 派遣・委託スタッフ > バイト

 

という見えないヒエラルキーが存在していたようでした。会社って学歴や人脈によって派閥や力関係があるんだろうな、ぐらいには思っていましたが、同じ正社員でも新卒と中途で優劣があるとは。これで買収とか合併なんてあったらかなり面倒くさそうですが、とにかく社員ですらこうですから、派遣の扱いは推して知るべしであります。

 

「それ、ハケンさんにやってもらって」

「あそこのハケンさんがデータ持っているから」

「ハケンさんに聞いてもらえれば」

 

日常会話の中で、普通に「ハケンさん」という言葉が出てきます。でも「契約さん」「中途さん」とは言わない。「部長さん」「課長さん」と役職ですらほとんど呼ばない。互いを名前で呼び合う社内で、派遣は「ハケンさん」でした。全然険悪じゃないんですよ。穏やかな、いい人が多い会社なんですよ。でも、だからこそ余計に際だつ

 

jijokumiうっすらとした「よそ者感」。

 

まあ派遣は直接雇用じゃないですしね。慣れればちゃんと名前で呼んだりしてくれるんですけどね。それでも、たとえば社員には電話があるけど派遣にはないとか、会議やイベントに呼ばれないとか、ささいなことでちょいちょい立場の違いを感じるのです。あと、座席表。その会社ではフロアごとに座席表が貼り出されていたんですが、派遣の名前だけに「*」のマークがつけられていました。

 

*じじょうくみこ

という風に。

 

jijokumiなんかモヤッとするわー

 

 

社内の人にとってわたしは「*の人」だとしても、社外の人にとっては中途だろうが派遣だろうがそんなことは知ったこっちゃないわけで、わたしも「社の人間」として見られることになります。だから一応それらしい顔で打ち合わせをするのですが、同席した社員が「制作については、じじょうさんが担当しますので」と取引先に言っていたりすると

 

え、わたし部内者なの部外者なのどっちなの?

ねえ好きなの嫌いなのどっちなの??

 

と混乱してしまうのです。

ついでに若い社員とベテラン感漂うわたしの両方を見て「え、どっちがエラいの?」と取引先も混乱気味っていうね(四十路派遣あるある)

 

また、珍獣パラダイスは変人だらけの大変個性的な部署のせいか、社員とか派遣とかあまり意識していなかったのですが、他部署では派遣と社員の間に明確な線引きがあり、社員に指示されたことだけをやるのが派遣の仕事、というのが常識のようでした。たとえ派遣が社員よりスキルやアイデアを持っていても、です。とにかく余計なことはするな、の一点張り。

 

さらに派遣法が厳しくなるにつれて、派遣ができる業務はどんどん細分化されていきました。「デザイナーに仕事は頼めるけど伝票処理はしちゃダメ」とか「校正紙を整理するのはOKだけど、業務と直結しない書類はいじっちゃダメ」とか、もう面倒くさいったらありゃしない。

 

こうなると人間関係も自然とドライになるようで、あるときわたしが珍獣パラダイスのメンバーと飲みに行くという話をすると、他部署の派遣の人にいたく驚かれたことがありました。

 

「普通、社員の飲み会に派遣は呼ばれないんですけどねー」

 

って何それ!楽しく飲むのにヒエラルキー関係あんの!?

 

jijokumi派遣と社員は飲まないのかそうか飲まないのか…

 

 

とはいえ実際のところ、現場を一番知っているのは実働部隊の派遣です。しかもその会社では、派遣は契約期間を終えると別部署に移るケースが多く、社内を回遊している派遣のほうが社員より社内事情に精通しておりました。「A課長と営業のBさんが不倫中」とか「偉そうな部長も新卒の頃は全く使えなかった」とか、まあ〜知ってる知ってる (ミステリアス・エリコ様もこの一族)。

 

困ったときには派遣に聞いたほうが、話は早いし実りも多い。わたしが入ってきたときも備品のありかや社内設備の使い方、各種申請方法など、細かく教えてくれたのは他部署の派遣の人でした。それだけじゃなく、社会人としてのマナー(実は知らないことだらけだった!)、管理職の方々の性格や対処法(めっちゃ活用した!)、さらには面と向かって忠言すると怒り出しちゃう社員をおだててのせて、うまいこと事を運ぶという高度なスキルまで(わたしはついに習得できず!)、大事なことは派遣の方々から教わりました。

 

もちろん派遣にもいろんな人がいます。トイレでたむろしてる、おっかない女子集団もおりました。それでも会社になじめばなじむほど、ささいなことで「ああ、わたしたちは*の人なのだ」と感じて切なくなりました。派遣制度の限界やら矛盾やら思うところはたくさんありますが、それでも派遣はいろんな職場で働いてきた「仕事のデキる面白い人」が多くて、こんな人たちがもっと日の目を浴びてもいいのに…なんて思うばかり。

 

そんなある日、こんな噂が耳に飛び込んできたのです。

 

 

「派遣スタッフは全員、契約を打ち切られるらしい」

 

 

 arasi2

 

嵐の始まりでありました。

 

長くなりすぎたので次回につづく…(しかも次回休みなのに、すみません!)

 

 By じじょうくみこ

Illustrated by カピバラ舎

 

*「崖っぷちほどいい天気」は毎週土曜日更新です(第4土曜日休)

*11月22日は更新をお休みさせていただきますm(_ _)

 

大泉洋と篠原涼子とのロマンスはさすがにムリがあった。

 

 

 

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コメント、ありがとー!

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    いまねえ

    うおお。。植松さん連載中の「山の仕事」並みに次回の展開が気になります!!
    これを再来週まで引っ張るってのは----っっ。。罪作り・・・

    我が職場にも人材派遣で入って来られる人が多いです。(主に女性が多い)
    工場ですので現場ラインでは若い人が多いのですが
    私は開発部門なので30代の人が多いかしら、
    我が職場も「珍獣パラダイス」に似た個性的集団なのですが
    「ハケンさん」とは呼ばないですね、姓(or名)+さん(orちゃん)付けで呼びます。

    派遣法改正、ほんっとに面倒くさいですね、でも一緒に働き出したら
    作業内容に(これって頼んで良い物かな?)なんて
    管理職も誰も気にしていないです。。(ダメかな??)
    契約更新しない(会社からの打ち切りor本人の意向)
    ってときに、「あ。ハケンさんだったっけ」って感じですかね。

    アルバイト・パート・準社員(私)・正社員・嘱託関係なく
    飲み会(歓送迎会含む)もれなくお声を掛けます。
    更に職場で伴侶を見つけるパターンも多いです。

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    じじょうくみこ Post author

    >>いまねえさま
    こんにちわーコメントありがとうございますっ( ´ ▽ ` )ノ
    そして引っ張ってホントすいません!
    がんばってみたのですが、
    どーしても1回で書ききれず…(^^;;
    引っ張ったわりにこれ?みたいな内容でますますすいません(と今から謝罪)

    わたしもこれまではあまりそういう扱いを
    受けたことがなかったんですが
    調べてみたところ、大きな会社ほど派遣と社員に区別をつける傾向があるみたいですね。
    そういう会社は初めてだったので、結構戸惑うことが多かったです。

    わたしなどは、手が空いている人が手伝えばいいのでは?と思ってしまうのですが
    手伝おうとすると「じじょうさんにはお願いできない仕事なので」と
    言われてしまいました。
    だって手が空いてるのにーデータ入力ぐらいするのにー
    と思うんですけどね。ほんと面倒くさいです。

    社員と派遣が結婚するときは、ちょっとした玉の輿感が漂ってますよ。
    社員とバイトとなると、オー!と驚きの声が上がる!
    なんなんすかね、あれ。

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    きゃらめる

    小企業の小事業部では、直属の上司以外は、
    「派遣のコ(若くてもおばさんでも、コ)」または「派遣」と呼びすて。
    ロッカーに名札をつけてくれてたって、社員もパートも、派遣の名前なんて覚える気もありませんよ。
    会議は当然出ない、飲み会ももちろん誘い無し。そんなもんです。割り切ってます。

    ただ、私の業務に関わることぐらいは最低限教えてくれないと、できるわけないやろ!と、非常に腹立たしく寂しく思うこともあります。

    その後別の仕事で同じ会社に2ヶ月入った時は、業者とのやり取りが仕事に組み込まれ、私あての電話がかかるようになった為に、名前を呼ばれるようになりました。
    呼ばないと仕事になりませんもんね(笑)
    そして業務にかかわる決めごとは、新卒男子が入ってきたお陰で、らくらく聞き出せてはかどりました(笑)

    働く場のほとんどが単発の派遣で、名前を呼ばれることはありませんが、
    まれに呼ばれることがあります。
    そういう時は、
    「ああ、仕事の割り振りの都合で区別したいのね」と解釈しています。

    なんか文章ぐちゃぐちゃ。
    すみません☆

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    じじょうくみこ Post author

    >>きゃらめるさま
    コメントありがとうございます〜(*^_^*)

    きゃらめるさんは派遣で働いておられるのですね!
    会社によって、扱いはずいぶん違うのだなあと改めて実感。
    シチュエーションがリアルで、きゃらめるさんの職場を生々しく想像できました(笑)

    私が通っている会社は、派遣は1〜3ヶ月更新ではありますが長く働くことが多いようで
    定められた派遣期間のマックスまで働いたら、別の部署に移ってまたマックスまで働く・・・
    というのをくり返している人がほとんどでした。

    そうなると社員登用するのが派遣の「建前」なんでしょうが
    派遣から社員に登用されるケースはほとんどないようです。
    これが派遣の現実ですよね。

    なので派遣法の改正がどうのこうの言ってるけど
    改悪になるばっかりで働きづらいんだよケッと思います。

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よもじ猫 同然

三者会談

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三者会談

猫No.24  by つまみ

よもじ猫 同然とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!‥として2018年にはじまった「よもじ猫」。今までたくさんの猫たちが登録され画面に登場し続けています。
しかし、世の中の多様性は急速に進んでいます。猫がいるなら、猫同然がいてもいいのではないかっ!

というわけで、2025年からコンテンツを「よもじ猫 同然」にバージョンアップ(!)し、愛すべき存在なら猫に限定せず、犬や鳥、はたまたじいちゃんばあちゃん、ぬいぐるみ、なんなら豆苗3巡目でも、同然として愛でよう!シェアし合おう!ということになりました。

「よんもじ」と猫同然がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫同然の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫同然目線で眺めてみませんか。
みなさんの猫同然画像の投稿をお待ちしています。

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