ここでコラム的なものを書き始めてすでに111回目なのですが……。

最初、「ですます」で書いていたのですが、途中から「であるだ」調で書くようになっていまして、いつからなのかあまり意識がないのですが、きっとたぶん「なんとなく、コラムと言えば、硬めがいいんじゃないの」と柔軟に考えてのことだと思われます。

硬めの文章のいいところは、意外にはっきりとテーマを決めないと書きにくいということでしょうか。なので、書く前にちゃんと考えて書くという癖が付いたりします。で、弱点というかやりにくいところは、逆にずるずる書きにくい。

ここは割とポイントです。気持ち的にはずるずるしているくせに、である、だ、と語尾を固めて書いていると、そこそこしっかり考えているように見えてしまう。だけどまあ、ほんとはずるずるしてんだけどな、ということもおおかったわけで。

ということで、しばらく「ですます」で書きますです。

と、前置きが長くなってしまったのですが、いよいよ本題です。

最近、というか、この半年くらいの間に30代後半から40代くらいの男子に逃げられるという事態が続いております。逃げられるといっても、あれですよ、というか、あれじゃありませんよ。男同士の色恋沙汰とか、そういうことではなく仕事関係です。

いや、待てよ。なんだか、男同士の色恋にも似てるのか？　まあ、それはそれで気持ち悪くて面白いけれども。

「一緒に仕事をしましょう！」的な始まりがあって、「よっしゃ、やろうぜ」的な意気投合があるわけですが、仕事だから、途中でいろいろあるわけですよ。いろいろあるのも、意外に許しちゃほうなんですが、時間にルーズとか、最初の約束と全然違うというのはやっぱり「言っておかないとなあ」と思うわけです。

でまあ、言うわけですよ。「ちゃんとしなよ」的な感じで。すると、向こうは急に「わかりました」的な感じで、ちゃんと謝ったりするわけです。ただまあ、最初のお話ししたように、30代後半から40代くらいの男子なので、「わかりました」って反省したくらいじゃ直りゃしない。いやまあ、直らなくってもいいんです。仕方ないから。

だけども、同じ事があるともう一度言わなきゃいけないことがある。こっちも二回目だから、「どういうこと？」と少し強めに言ったりするのですが、その辺りで見事に逃げちゃうんです。

逃げると言っても別に身を隠すとかそういうことじゃないんですけどね。ただまあ、電話しても出ない、メールしても返事を寄こさない。

どう考えても、大人なら「こないだの件ですが」と連絡してこなければいけないところで、なんの連絡も寄こさないので、一緒にしていた仕事が進まない。

これ、仕事が絡んでないなら、ただの「ああ、あいつは馬鹿だった」で終わる話なんですが、仕事が絡んでると、馬鹿を通り越して、はた迷惑な社会不適合者ですからね。

この半年でそんなことが2回ほどあって、昔からの知り合いに、「これは僕がわるいのかね」と聞いてみたのであります。すると、その知り合い曰く「いや、30代半ばくらいから40代の男子にはそういうのがかなりいる」との返事。どういうことかと聞くと、会社のなかにもそういう奴が多くて困っているのだと。

以前は、怒るとやめてしまう、という若手が多かったと。それが、いまでは、怒るとすねて、上司に口をきかないとか、上司とのやりとりを全部メールですませようとするのだとか。

ああ、そういう感じ、そういう感じ。こういうのっていったいなんなんでしょうね。

と、久しぶりの「ですます」調で、こんなニュアンスだけの話を書いてみました。

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植松眞人（うえまつまさと） １９６２年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。

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