カフェでタトゥーをいれる夢を見たのです。
夢を見たのです。
見知らぬカフェでそこそこ美味しいコーヒーを飲んでいました。
すると、可愛い女性スタッフが「じゃあ、そろそろ」と声をかけてきたのです。
「じゃあ、そろそろって?」と僕が聞くと、
「えっと、そろそろ準備ができましたので」とちょっと困った顔をしています。
「もしかしたら、お客様、知らずに入店されたのでしょうか」
「えっと、どういうこと?」
「ここはタトゥーショップでして」
「えっ?そうなの。ただのカフェなのかと思っていたよ」
「ああ、そうなんですね」
「でも、僕はタトゥーはいいです。好きじゃないんです」
僕がそういうと、女性スタッフはこう言いました。
「でも、お客様、もうコーヒーを飲まれましたよね。でしたら、もうキャンセルはできません」
夢の中の僕はなぜかここですごく納得するんです。
そうか、いくら知らずに入店したからって、コーヒー飲んじゃったらもう断れないよなあって。
「じゃ、あの、たとえば、脇の下とかに、ホクロみたいに小さな点をいれるのでもOKですか?」
「はい。大丈夫ですよ!」
ということで、僕はカフェの奥へ連れて行かれ、上半身裸になり、そこにいた細身の男性スタッフに紹介され、薄暗い中でライトを当てられ、ドリルがウイーンっとうなりだし、そこで、寝たんです。
寝たのかよ!と思うでしょ。そうなんです。そうするのが決まりのように、僕は寝ました。そして、起きました。脇の下にホクロのタトゥーをいれるはずだったのに、上半身、きっちりタトゥーがはいっていました。腕にも絵が入っていて、まさに絵人間。
どうしよう、どうして生きていこう、と思いながら脱いでいた長袖のシャツを着たのですが、袖口からタトゥーがちゃんと見えています。えらいこっちゃなあ。そう思いながら、瞬間移動のように、僕はもう家に帰っていました。
ヨメが晩ご飯の用意をしているあいだ、僕は両方の長袖の袖口からも見えているタトゥーをどうやって隠そうか、必死に考えていました。時計をすれば隠れるんじゃないか、と思ってつけてみたのですが、時計よりもちょうど一回り太い輪っかが手首に入っていて、ちゃんと見えてしまうのです。
そのとき、すぐ近くでヨメの声がしました。
「どうしたの?」
僕は驚いて、片方の袖口をぐいっと引っ張りました。すると、もう片方の袖口がぎゅぎゅっとあがり、タトゥーが丸見え。ヨメが「ええっ、どうしたん、これ?」と驚き、「どうやって生きていったらええと思う?」と僕が聞き返したところで目が覚めました。
僕のゴールデンウィークはこんな夢から始まったのでした。
みなさま、よい連休を過ごされましたでしょうか。
明けましてゴールデンウィーク。これからも、こんな気弱な僕をよろしくお願いします。
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
https://store.line.me/stickershop/product/1150262/ja
クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
http://www.isana-ad.com/maron/pc/
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
perako
夢って面白いですよねー。モニターに映し出す技術があったらなー。人の夢を覗きたい^^
私はピンチな夢を見てるとき「あ、これは夢だから安心」とか、「そろそろ目を覚まそう」とか判断してるんですよ。楽しい夢の時はそういう判断はできないのですが・・。
uematsu Post author
perakoさんは、夢の中でけっこう冷静なんですね。
僕は実生活と同じであたふたしています。
そして、悔しいことに目が覚めて、夢だとわかった後も、慌てふためいた感覚だけが残っていて妙に疲れているのです(泣)
爽子
Uematsuさん、こんばんは。
毎週楽しく読ませていただいております。
今週は、とくに、映画を見ているような感じで、楽しかったです。
わたしは夢の中でも、はらはらします。
こうまでひどいのは、夢に違いないと頭の片隅では思いながら。。。
慌てふためいた感覚はたしかに尾をひきます。
小さい字がびっしり書かれた本を時間内に読まなければならない夢をみたときは
目が疲れてました。
疲れ目が、こんな夢を引き寄せ単かもしれません。」
uematsu Post author
爽子さん
時間以内に小さな字の本を読む!
それはなかなかの苦行ですね。
汗びっしょりで目が覚めそうです(笑)