さて、結果発表!
出席、課題に関する不正と授業中のゲーム。いろいろあったのち、さてどうなったのかというと…。穏やかなのである。出席で小賢しいことをしていたやつは学校に来なくなり、課題コピペ男はしおらしくコツコツ課題をやるようになり、ゲーム女子はこれでもかというくらいに健気に取り組むように…。ということで、結果発表、丸く収まっているのである。
以前、どこかの作家が、結局世の中は丸く収まる方にしか動かない、小さなあれこれは放置しておけば良い、という意味のことを話していたが、本当なのかもしれない。人はずっと小賢しいことを続けるほどのパワーはないだろうし、ずっとコピペを続けていられるほど虚無に生きられはしないのかもしれない。
さて、そんな穏やかな日々を送っている僕なのだが、なんとなくこの感覚に近い経験があるなあ、と思っていたのだが、思い出した。思い出しておいて、それが正しいかどうか自信がないのだけれど、雨に降られた時の感じだ。
傘を持たない日の朝の駅、電車を降りると雨が降っている。周りにコンビニもなければ、雨宿りできそうな喫茶店もない。仕事の約束の時間も迫っている。この程度の雨なら大丈夫だろうと走り出すと、目測を誤ってそこそこの雨。それでも、途中で雨宿りできそうなところもないので目的地まで走る。当然、ずぶ濡れで、一日中不快な気分がする。
でも、あの時、思い切って走り出したから約束の時間に間に合ったのだと思う。でも、もう少し方法を考えればどこかで傘が手に入ったかもしれない。いや、なんなら連絡を入れて時間を少し遅らせてもらえば、一日中靴の中がグズグズという目に合わなかったかもしれない。
なんだか、そんなことばかり考えてしまう。それが、自分の性分だといえばそれまでなのだけれど、後悔するにしても、思い迷うことにしても、それぞれになんとなくカテゴリーがあるような気がして妙にそれを俯瞰してみていることがある。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。現在はコピーライターと大阪ビジュアルアーツ専門学校の講師をしています。東京と大阪を行ったり来たりする生活を楽しんでいます。