(6)老化は細部に宿る
「美は細部に宿る」という言葉がありますが。全体として美しいものは、細部だって美しいというような意味かと解釈しておりますが。老化だって同じなんでございます。全体としてたるんで、いかつくて、かさかさして、生彩を欠いてきているのでしょうが、本人的にはふとした細部に驚愕するのでございます。
たとえば踵。かつて踵とは、余分な角質を取ってすべすべにするものでした。しかし、いつからか角質を取っても取ってもすべすべにならなくなってしまったんです。いやむしろ、悪化している。
ん? これはもしや? か、乾燥!? 乾燥なのね!?
向田邦子の『阿修羅のごとく』で、平凡な主婦である次女が踵の乾燥を気にする場面がありました。姉だったか妹だったかに、「踵の乾燥を放置しているのは、男と女の関係性の現役じゃないからよ」と。さすが向田邦子。脚本の良さはディティールに宿る、まさに。
いや、そういう方面だけじゃなくたって、踵はふとしたときに見えますって。入った和食屋さんがお座敷だったとき、ストッキングからすける踵がガサガサだったら、やっぱりちょっと恥ずかしい。
そういうわけで、今では毎晩、潤いを与えております。
同じく足関係では、魚の目。人生初の魚の目になりまして。足の裏の、人差し指の下あたり。ごくごく平均的な魚の目ポジションだそうで。
人生初なのでびびって皮膚科に直行。「処置しますねー」と言われてでてきたのは、カッター。ふつーのカッター。うっそー。
ちゃちゃっと私の魚の目を切り取りながら、美しい女医さん@50代が言うのです。 「年とると、いろんなところが固くなるのよね~~」
お、重い。。。。若い頃のしなやかさが去っていくのを、そう美しくもない私よりもずっとずっとヒシヒシと感じてきたのであろう。。。
最後に、 意外なところに発見した老化、それはデコルテの皺。朝起きると、Yの字に皺ができてるんですううう。
こんな感じ。
あら、素敵なネックレス。(なんでやねん)
たぶん、寝ているあいだに横を向いているから、胸の肉に沿って皺ができるんですね。 この皺、夜にはだいたい消えてます。でもだんだんと深く刻まれて、消えなくなるんでしょう。
そのかわり、夜にできているのは、おなかの皺です。ずっと机に向かって仕事をしているから、三段腹がくっきりとーーー。
朝にはY、夜には3、なーんだ。四十路の女の皺だよーーーん。
それではみなさま、今年はこうした場を与えていただき、感謝です。来年もよろしくお願いします。良いお年を~。
プリ子
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プリ子
1971年生まれ。横浜出身、在住。
家族は、ダメ夫一人と、おじいちゃん猫一匹。
都内の某図書館勤務。
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takeume
たかがシワ、されどシワ
取れないですし、変なところに入ります。
オッパイだって、寄せてあげて無理くり谷間を作っても、
なんだか谷間がビミョーにシワっぽい。
パーン!!と張った峯フジ子のオッパイにはなりません。
叶姉妹のオッパイを見るたびに
あれは維持するの大変だわ。。。と思うこの頃でございます。
プリ子 Post author
takeumeさま、コメントありがとうございます!
谷間を作っていらっさるなんて素晴らしい…(#^^#)
そう、そうなんです、谷間に相当する部分がシワなんです。
昔は特に何もしなくても、たいていの部分が問題なかったのに、
今は何かしないとみっともない部分ばかりです。
無造作ヘアなんて、ただのボサボサヘアだもん。。。
叶姉妹はお仕事とはいえ、膨大な手間とお金をかけてるんでしょうねえ。