(12)時間をとめて赤ずきんちゃんになります、か?
↑ 安尾信乃助さんみたいな語尾にしてみました。
出会いと別れの季節ですね。
10年ぐらい前に退職した、「赤ずきんちゃん」が忘れられません。「赤ずきん」は本名にちなんだ愛称なのですが、それだけが由来ではありません。
なぜなら、彼女は、童話の中から抜け出たようないでたちだったからです。
御年50歳であっても。
めちゃめちゃガーリーなファッション。髪は金髪(風に染めている)。色も白い。外国の美少女みたい。
廊下を歩いているときにふと「あれ、今、レトロで可愛い美少女が通った?」と思ってよく見ると、赤ずきんちゃんだったという場合の多いこと、多いこと。童話の世界から抜け出たような服装で、廊下に現れるなんて、まるで妖精さん!?
「若いときは、ほんっと~~にかわいかったんだよ」「お人形さんみたいだったわよねえ」と、みなさんおっしゃいます。
そそそ、そうだろうなあ~。顔立ちだって悪くない。色白で華奢。そいでもって、白いレースや、パステルカラーの花柄のワンピース。そりゃかわいいだろうなあ。フランス人形だよねえ。
フランス人形@50代
↑ 中島慶子画伯の出血大サービス。元ネタは部長のブログの人気シリーズ「こていれ」のこちら
若ければね (;-_-)))
大体ここ、職場だしね (;-_-)))
お仕事ぶりは存知上げないのですが、話は通じるみたいです。でも時々キンキン声すぎて、何言ってるかよくわからないそうです。
……ますます妖精さんだ (;-_-)))
ハマのメリーさんと似てるかもしれません。横浜の街娼メリーさん。顔を真っ白に塗ったおばあさんです。私は見かけたことはないのですが、友人知人はけっこう遭遇してました。恋人だったGHQの将校の帰りを待つために、ずっと伊勢佐木町の路上に居て、若く見せるために白塗りしていたという。
赤ずきんちゃんの時間も、メリーさんの時間も、楽しかった時や美しかった時で止まっちゃったんだろうなあ。自分から見える「自分」が、ある時点のままで更新されないから、他人から見える「自分」と乖離している。
ちょっと気持ち悪いけど、でもわからないでもないです。
なぜなら、自分がそっち側に入りそうだから(てへぺろ)(←使い方間違ってます)。
私が働いているのは、少なくともこれまでは(今後いつ仕分けされるかわからん)、8~9割の人が定年まで働き続ける職場で、定年で辞めたぶんだけ新人が入るという、新陳代謝が鈍いところです。だから、自分を更新しなくてもなんら問題ない。入ったときの感覚がずーっと続いちゃう。「赤ずきんちゃん」だけでなく、いつもリボンつき帽子をかぶっていたおばさま、いつもピンクのスーツのおばさま、、、枚挙にいとまがありません。
そんな土壌で、私も同じ道をたどってしまうんじゃなかろうか。美少女キャラは無理でも、時代遅れなイタい人。
え? もうなってるって? )゜O゜(
サヴァラン
うちの義母、81歳、赤ずきんちゃんです。街の中で待ち合わせをすると、「うわ…」と思います。
シュジンは一人っ子で、万事に淡白な性格です。「男の子どもしかいないって、女性の時間を止めるんだな」とわたしは義母に初めて会ったときに思いました。
その万年乙女の義母から、先日旅行に出る前に電話がありまして、はじめはシュジンと話しをしておりました。日程の確認や天気のことの気遣いなどが主な要件のようでしたが、母と息子の淡白な会話のおしまいに、シュジンが「え?口紅?」と戸惑い気味に聞き返すのが聞こえました。
それを聞いてイラッとしたんです。わたしは正直に言って。
そのあと電話はうちの息子(孫)、わたし、に引き継がれ、義母は「元気に楽しんできてね。お天気がいいといいわね」と言ってくれました。そして「あのね。ひとつだけお願いしていい?口紅が欲しいの。できればシャネルの」と言われました。遠慮気味に。照れ臭そうに。
あ、かわいいな。と思ったんです。今度は。率直に。
「口紅!わかりました!いいですよね!口紅!それでどんな色がいいですか?」「あのね、色は赤がいいの♡」
あ、赤かい^^
な~んか。我ながらフシギな心理だなと思ったんです。対シュジンとの会話ではイラッとした内容が、直接言われるとゼンゼン違う。。。
この義母、ちょっとした魔法使いでもあります。街の中で会ったとき遠目では「うわ…」と思うんですが、「あ!サヴァランちゃ~ん!」と呼ばれると「ま、いっか…」と思わされてしまうという。。。
そうそう。そしてこうも思うんです。「男の子どもしかいない女性は、時間が止まるって?ソレってわたしもじゃん!」)゜O゜(
nao
メリーさんは、昔エレベーターのドアが開いたところに立っていて
彼女を見た同僚が、「きゃあっ」と言ってしまったことがあるそうです。
時間を止めている人を見かけると、やはりぎょっとするんだけど
自分がどうなのかはよくわからない。
私も男の子しかいない母親なので、もしかしたら。。。
ジャスミン
好きです 今でもフレアの超ミニスカート
でも かろうじて理性を保って 買わないように我慢してます
もし今、履いたら 絶対 周りの人はギョッとするわ…
「好きなもの」が「似合うもの」とは限らないし
「昔、似合ったもの」が「今、似合うもの」とも限らない
そんな私も 男の子しかいない母親です
プリ子 Post author
サヴァランさん、文章に登場するお義母さまに好感持ってましたが、
ファッションも時間とまっちゃった系だったんですか!
なんだか、ますます好きになりそうです(笑)。
周りに気遣って疲れるより、本人が楽しくて元気なのが一番、
時間とまってても全然OK! な気がしてきました。いかんいかん。
男の子しかいない母親、なるほど。
じつは、私は子供がいないからファッションが更新されないのかな、なんて思ってたんです。
男の子だけパターンと似てる面、似てない面、ありそうで、
面白いテーマかも~
プリ子 Post author
naoさん、そ、それは怖すぎますね、突然目の前に白塗りが現れるって、、、、
友人は、トイレの鏡に突然現れた(隣で手を洗っていたのがメリーさんだった)そうです。
時間がとまると、怪人になってしまうんだなあ、と怖いような哀しいような。
そして、naoさんも男の子しかいないお母さん。この符号はいったい…
プリ子 Post author
ジャスミンさんも男の子しかいないお母さんですか。きゃあぁぁ
フレアのミニスカート、わかります!
私は30過ぎてふと気づきました。もう膝は露出してはいけないのだ、と。
最近のお嬢さんたちは、ウエストをしぼって、
ふんわり膝上フレアスカートっていうファッションが多いですよね。
いいなあ、かわいいなあ、と思いつつ、さすがにやりません。
この理性がなくなったときが、時間が完全にとまったときなんでしょうね。