Posted on 2026年3月4日 by ふぇんふぇん
盲目高齢犬の脳内地図
皆さまこんにちは!今日は高齢犬系SNSについて書こうかな?と思ってたんですが、なんか違うというか今じゃない気がしたので、このネタはまた後日ということで…
なので今日は、今までも折に触れてちょこちょこは書いてきた気がするけれど、ここで一度改めて「盲目(高齢)犬のおうち脳内地図」バーくんVer. の気付きをご紹介したいと思います!
皆さまもうご存知のように、バーくんの目はもう全然見えていません。光はまだ少しは入ってるかな?
白内障が進んでくると日光にびっくりするようになったりするけれど、獣医さんに聞くとバーくんは既にその段階は過ぎたようで、光も鋭く差し込むというよりもぼんやり白っぽい感じなようです。
この間、「バーくんはいつから目が見えてないんですか?」と聞かれて改めて考えてみたんだけど、バンコク時代の後半からちょっとずつ見えなくなってきてたような?15歳くらいから始まって、日本に帰ってきた後、17歳くらいでほとんど見えなくなったと思います。
でも実を言うと、あんまり気にしてなかったからはっきり覚えてないんですよね。
加齢でどうしようもない(から考えない)っていうのもありますが、お友達ワンちゃんで目が見えなくても普通に散歩したり、なんなら野原でボール投げまで楽しんでた子がいて、それをずっと見てたから私自身にあまり「目が見えない」ことへの恐れが少なかった、というのも大きいです(感謝!)
でも、バンコクから日本に帰るとき、かかりつけの獣医さんから「目が見えなくなったらあまり引越しや模様替えをしない方がいい」「盲目犬が新しい環境で脳内地図を書き換えるまで3ヶ月くらいはかかる」と聞いていたので、それ以来「バーくんの脳内地図」に関してはかなり意識して暮らしています。
まず考えたこととしては、バトーがぶつかるものが少なくなるように部屋に置くものを減らしました。ソファ前のテーブルとかね。
ここで盲点になるのが椅子!椅子の脚部分に横棒入ってるタイプあるでしょ?特に木の椅子によく見るやつ。あれ危険です!盲目犬でも左右は避けられるけど、上下はなかなか難しい。
バトーが椅子脚の横棒にぶつかって、仕方なく匍匐前進みたいに進んでるのを見たり(それはそれですごいけど)、テーブルの下を歩くときだけ「当たる当たる〜」みたいに目を小刻みにシバシバさせているのを見て、私のお気に入りだった木の椅子は全てお蔵入りとなりました。

今はこんな感じ。犬の大きさにもよるけど脚に横棒がない方が顔に激突するリスクは減ると思います。
カバーできない場合は四角じゃなくて丸い脚がよいでしょうが、100均アイテムとかで養生すればOK。
バトーはこのテーブルと椅子の脚の幅まで脳内地図にインプットされているので、私が座っていないときは必ず同じ場所に椅子をセットして、バトーがスラロームのようにスムーズに通れるようにしています。
ちょっと面倒くさいようにも感じるけど、これが変な場所に椅子があると、途中で詰まって「あれれ?」みたいに立ち尽くすことになりがち。
若いワンちゃんなら素早く下がって方向転換できるので問題ないけれど、高齢犬の場合、足腰の弱まりや認知症で後ろに下がれなくなって、フリーズしちゃうと飼い主の補助が必要になるので、「いつも同じ環境」は飼い主のためでもあります。
最初は「障害物をなるべく減らす」ことにフォーカスを置いていた私ですが、そのうち気付いたのは「何もないのもまた問題だ」ということ。
バーくんの頭の中にはもうバッチリ我が家の地図がありますが、それでもバトーがジーッと佇んで私の助けを待ってる時、またはどっちへ行ったらいいか分からなくてぐるぐる回ってる時があります。
それは大体「部屋の真ん中あたりにいる」時です。
何もないだだっ広い空間は、言わば「目隠し鬼ごっこの始まりに、ポツンと部屋の真ん中に立たされている鬼」状態なんでしょうね。
後もうひとつ、これは小型犬あるあるの盲点だと思うんですが「抱っこから下ろした時」も要注意!
飼い主的には見えてるけど、盲目犬的にはどこに下ろされたのかが全然分からないので、その後どうしたらいいか分からない訳なので、バーくんも「ここどこ?」とぐるぐる回ったりします。
そのぐるぐる姿、どこかで見たことあるなぁ?と思ったら、あれ!アジリティでハンドラーの指示が遅い時に犬がどっちへ行ったらいいか分からなくてイライラ高速回転する、あれですあれ!全然違うけど、面白いね。
逆に、バトーの歩みに全然迷いがないのは、「自分のベッドから立ち上がった時」「キッチン前でご飯を食べた後」「(トイレシーツでの)排泄後」です。
おそらくこの3か所の脳内地図が、バトーの脳裏に特にハッキリと刻み込まれている「拠点」なんでしょう。その場所からは、まるで見えているかのように迷いなくスタスタと自分の行きたい場所へと歩いて行きます。
なので、バトーが「目隠し鬼ごっこの鬼」状態で佇んでいる時は、ただそこから救出するだけでなく、バトー自身に分かるように敢えてベッド前やキッチン前に連れて行って、一旦自分の拠点に戻って脳内地図をリセットしてもらうようにしています。
散歩帰りで抱っこから下ろすときも同じで、あちこちで下ろさずに毎回なるべく決まった場所で、決まった方向に向けてから下ろすようにしています。

また、「障害物に当たらない」ようにしすぎるのも脳内地図にとっては良いこととは言い切れないんだな、という気付きもありました。
例えば、このダイニングと廊下の間のドア。
バトーはここにぶつかったら、右に行けばキッチン、先は廊下、というふうにきちんと理解しています。
脳内地図においては、行き止まりやコーナーがあるというのは、とても分かりやすい重要な目印なわけです。とはいえ、クッションで養生していなかったときは毎回激突して可哀想でした。
でも家のあちこちをぶつかってもいいように養生した後は、バトー自身からも当たったらどうしよう的な雰囲気がなくなり、堂々と目印に当たりに行き、それを元にまた次の脳内地図をたどるようになりました。
なので、試行錯誤した今思うのは「(脳内地図的には)ぶつからないことではなく、ぶつかっても痛くないことが重要」、更には「目印にぶつかってナンボ!」という気さえします。
もちろんこれは、目が見えないだけじゃなくて、短頭種で何かに当たると目が心配とか、高齢犬で足腰がどれくらいまだ大丈夫か(方向転換できるか)とか、認知症で後ろに下がれなくなってないかとか、諸々の要素も絡み合ってくるので一概には言えないので、あくまでバーくんの一例として。

まだまだ我が家も、バーくんの状況に応じて対策をアップグレードさせています。
例えば、この玄関横のぶつかり防止クッション。
以前は、奥側のように壁に直でクッション材を貼れば大丈夫だったけど、最近は直角の角度があるとそこで詰まり気味になってきたので、クッションを緩やかなカーブ状にして道なりに歩いてもらえるようにしました。
これでもちょっと詰まってしまう時もありますが(玄関と壁がどうしても直角なので)、少し考えた後にまだなとか自力で脱出してくれています。がんばれバーくん!
そんなこんなで、あれこれ試行錯誤しながらここまで来たわけですが、最後にもうひとつ、バトーが見えなくなってから私が一番意識していることは、「頑張って歩いた先には良いことがある」と思ってもらうこと。
見えなくて不安な中、あちこちにぶつかったりしてちょっと痛くても頑張って歩いて…その先にいつも全然よいことがなかったら、もう歩かなくていっか!となるかもしれません。
なので、特に私が呼んだ訳じゃなくても、見ててちょっと頑張ってるなって時は到着地点に先回りして褒めてあげたり、おやつが欲しくて頑張って来たときには少しだけでも何かあげるようにしています。
バーくんは食い意地が最大のモチベーションなので(笑)
今後、また今の対策でも足りなくなる日が来るかもしれないけれど、なるべくバーくんが歩く意欲を失わないように、行きたい場所に自分の足で行けるように、こーかなあーかなと頭を捻りつつサポートしていく所存です!

これは、だだっ広い公園で子供達が走り回る音がするので、私の隣にひっついでジーッとしているバーくん。
私もバーくんの「拠点」のひとつだと思うと、飼い主冥利につきます!
バーくん、ありがとね。
◆ふぇんふぇんプロフィール◆
5年間のバンコク暮らしを終え、現在大阪北摂暮らしの50代半ば。最愛のバトーくんは19歳!ハイシニアともなると愛おしいを超えてもはや尊いの極み。今はこの貴重な時間を何よりも優先して日々過ごしています。
★バトーくんInstagramもやってまーす!→ fenfen_bateau で検索してみてね。














































































