犬だって足腰が大事⁈ 老犬リハビリ事情
皆さまこんにちは!ふぇんふぇんです。前回のコラムでは大韓航空ペットインキャビンで帰ってきたバトーくんの奮闘をお送りしました。
続く今回は、無事日本に帰ってきたハイシニア犬バーくんが一番最初に行かなければいけない場所、そうそれは病院!とは言っても普通の動物病院ではなく「老犬にリハビリしてくれる病院」についてお届けします。

さて、まずは帰国前のことからなんですが、バトーはダックスあるあるで椎間板ヘルニア持ち(+両膝の脱臼持ち)だったので、バンコクでは動物病院付属のリハビリセンターで、週1回程度こんな感じ(写真)のリハビリを受けてたんですね。
2019年10月に軽いヘルニアをしてから約3年間、ほぼ毎週お世話になりました。もはや通いすぎて顔パス状態だったなー(笑)

でもそのおかげ⁈で、2022年4月にまた椎間板ヘルニアになっちゃった時にも、すぐにリハビリを始めることが出来ました。(写真:まだ後ろ足が麻痺してる時。正しい立ち姿勢を覚える練習)
この時はさすがに、年齢的にももう歩くのは無理かな…と弱気になったけど、なんとか手術せずに投薬とリハビリのみで再び歩けるようになりました!
そんなたくさんの紆余曲折を経て、どーにかこーにか歩ける状態で帰国できたバーくん。なので、それをなんとしてもキープしたい!と思うのが親心ですよね?
バンコクでお世話になっていた日本人獣医さんにも、バトーにとって帰国後のリハビリ環境はとっても重要ですって言われてたし。
となるとそりゃもうそこは犬バカ飼い主、帰国前から調べまくりですよ。自宅から通える範囲でリハビリしてくれそうな病院を日々検索。まずはこれ!と思ったリハビリ科併設病院にお問い合わせメールをしてみました。
すると「リハビリ科は統合されて別医院(うちから遠い)での対応になります」との返事。なぬー!統合だなんて。儲からないのか?はたまた人手不足なのか?ということで第一希望は早くもボツ。
お次の病院は、ウェブサイトに堂々と「リハビリテーション科」と謳ってあるし、リハビリ例にも「いつまでも歩いて欲しい…」的なことを書いてあるので、まさに我が家にうってつけじゃない?と帰国後すぐバーくんを連れて突撃しました。
するとですね、「リハビリはしてるにはしてるけども、お伺いしたようなこと(今のところは普通に歩いてるヘルニア持ちの高齢犬だけど、今後のために足腰鍛えたいです)には、当院ではちょっとお応えしかねます。」って丁寧にお断りされちゃったんですよー、おー、ぉぉー(涙)
どうやら、ヘルニア手術直後、とかそういう短期的かつ回復見込みのあるリハビリのみだった模様。残念…ということでこれまた空振り。
さてさて、途方にくれた飼い主は条件を「自宅から車で30分圏内」を「自宅から車で(高速も可)30分圏内」に変更して新たに調べ直し、「リハビリテーション科」もあるけど「整形外科・スポーツメディスン科」がメインという、それこそガチすぎて老犬なんてお呼びじゃないんじゃないの?という病院に辿り着きました。
ただの老犬なんて!と門前払いされる覚悟で恐る恐る電話をかけて、かくかくしかじか…と我が家の状況を説明したところ、「いいですよー!とりあえず整形外科の診察にまずは来てください」っていう気さくな対応にホッと一息。
整形外科の先生の診察でも「腰は今のところ大丈夫だし、足も年齢の割には筋肉あるね」とリハビリ許可が出たので、ようやくバーくんは日本でのリハビリをスタートできることになりました(泣)
ではここからは!
犬のリハビリってどんなことするのー?って方も多いと思うので、今バトーがやってもらっているリハビリの流れをお届けしていきますね。(あくまでも1例です)

まずは腰と右膝(脱臼がひどい方)に動物用のレーザーを当てて緩めるところからスタートです。(光線治療)
特に痛くはないのと、ここのレーザーは照射部が丸い形なので患部に当ててる違和感も少ないのか、バトーは毎回しばらくするとウトウトしてます。

お次はハードルを使って歩く練習。
犬も人間と一緒で、障害物を避けるために足をちゃんと上げられるか否か?がすごく重要なんだそう。最初はハードルを床に置いた状態でまたぐことから始めて、今は少しずつ高さがあるものを越える練習をしています。
ちなみにバトーはもう全然見えてないので、私の手拍子の音を頼りに歩いてるんですよー。

足上げの後は体幹トレーニング!
これも人間と同じでバランスボールを使って体幹を鍛えていきます。平べったいディスクに乗るところから始めて、最近は写真のような不安定な形状でも頑張れるようになってきました。楽しく正しいポジションをキープできるように、ヨーグルト舐め舐め大作戦でバーくんウハウハです!

足と体幹を鍛えた後は、様々な足場をバランス取りながら進む練習です。
見えてないほぼ聞こえてないバーくんですが、元々あんまり怖がりじゃないのと衰えない食い意地との相乗効果で、一心不乱におやつを追いかけてワシャワシャ威勢よく前進してくれます。ビバ食いしん坊!

最後は難易度の高い階段にもトライ!
こちらもオヤツさえあればハイハーイと機嫌良く歩く…どころか、早く俺にオヤツを寄越しやがれ!と短い手でパンチしてきたり、下りの階段を腹這いでずり落ちながらオヤツに突進したりと、毎回シニアならではの狡猾な知恵(笑)を駆使するバーくんです。
以上、なんだかまたまた長くなってしまいましたが(汗)、いつもこんな感じで頑張ってリハビリしています!
こちらのリハビリは、看護師さんが担当制で固定なのと、飼い主も一緒にリハビリに参加できるのが好きなところ。
飼い主も一緒にやってると毎回のリハビリメニューの変化を感じられるというか、それこそ前回よりハードルの高さがちょっぴり上がったり、体幹キープの時間がほんの少しずつ長くなったりっていうのが地味にうれしくて!
シニア犬ってなんだかんだ「前より出来なくなる」ことが多いお年頃だし、それが悪いってことでもないと思うんですけど、何歳になっても「まだ進歩してる!」と少しでも感じられることが、こんなにもうれしいものなのかと実感しています。
そして、バトーがハイシニアになって改めて分かったことは、犬も高齢化していく上で足腰はとても大切なんだなということ。
犬は4本足の動物ですけど、たいていは後脚から弱くなるんですよね。なのでいかに後脚をちゃんと使えてるか、腰が丸まったりせずバランスよく立ててるか、足腰を下支えする筋力は衰えてないか、なんてことが犬にとっても重要な訳です。
これって人間と同じじゃないですか?少なくとも膝を痛めてリハビリ中の私とはまるっきり一緒です!やっぱり足腰なのね?体幹なのね?筋力なのねー?って(笑)
バトーが(私も)若かった時にはこんなこと考えたこともなかったけど、今、年齢的に少し先を行くバーくんから、たくさんの大切なことを学ばせてもらってる気がする私です。
◆ふぇんふぇんプロフィール◆
5年間のバンコク暮らしを終え、現在大阪北摂暮らしの50代前半。宝塚ファン10年目。中国古装ドラマファン3年目。ただいま右膝の半月板断裂&靭帯損傷でリハビリ中(涙) 骨粗鬆症治療も半年経過。そして最愛のバトーくんはもうすぐ17歳、ハイシニアともなると愛おしいを超えてもはや尊いの極み!今はこの貴重な時間を何よりも優先して日々過ごしています。
★バトーくんInstagramもやってまーす!→ fenfen_bateau で検索してみてね。
絹ごし豆腐
バーくん、私より運動してます💦。
ちょっとこのページをブクマして、最近運動してないなぁ〜と思ったらバーくんを見てその気にならないと…。
ふぇんふぇん Post author
絹ごし豆腐さま
そーなんです。あの小さい身体で1時間びっちりなのでもちろん私よりも運動してます😆
ぜひご一緒に運動いたしましょー!