ハイシニアの愛犬が教えてくれること
こんなに暑いのにもう9月だなんて信じられませんよね!今日デパートの服売り場に行ったら秋物も少しあったけどまだ全然半袖も売ってて、ですよね〜ってなりました。
バーくんもなんとかこの酷暑をしのいで、無事18歳9ヶ月に!人間年齢でいうと91歳!めっちゃくちゃピンポイントの現時点では、何の治療も投薬も無しの花丸!バーくんの頑張りにはただただ拍手です。

そんな超高齢犬のバーくんを毎日近くで見ていると、気付かされることが本当にたくさんあります。特に自分の老後に関して。
前にも書いたかもですが、ハイシニアになったらまず「足腰」と「歯」が大事ということ。
誰でも思わぬ病気になっちゃうのは仕方がないことだけど、この2つっていわゆる「消耗品」なので、長く生きれば誰しも平等に、ボディブローのように弱ってくるんだなと超しみじみ。
なので私も、特にこの一年は結構真剣に、膝とか股関節とか足裏とか肩とか指とかの問題(多すぎ)に取り組んでいます。後何十年かは長持ちしてもらわないと困りますもんね。
他にも意外な気付きとしては、内臓機能(ちょっと括りが大雑把だけども)は、いざという時に働いてもらうために、出来るだけ温存しておいた方がよいってこと。
ハイシニアで何かしらの病気になった時、お薬とかに耐えられる内臓環境でなきゃそもそも治療ができない(特に肝臓とか腎臓)。病気を治せるかよりも身体が薬に耐えられるか…みたいな感じで、打つ手がなくなっちゃうんだなぁと。
バーくんも昔は大丈夫だった抗生物質が効かなくなって(吐いちゃって)しまったりして、八方塞がりになりそうなところを、まだなんとか残ってる道を見つけて凌いでいる感じです。
今って美容目的とかで日常的にサプリをがんがんに摂取したり、抗生物質も気軽に飲む人も多いけど、日頃からあまり内臓を酷使する生活習慣だと遠い将来によろしくないかも…と思うようになりました。
それから、もしかして一番大きな気づきかも?それはハイシニア期の『欲』の大切さ!
バーくんはありがたいことにまだ食欲がすごくて、この夏も体重全然落ちないどころかちょっと増えたんでは?くらいなんだけど、ご近所病院の先生も「食べる子は強い」っておっしゃってて。ご近所病院にはもうすぐ21歳の猫ちゃんも通ってるらしいんだけど、その子も食欲旺盛でまだまだ元気なんだそう。
食欲って、万年ダイエッターの私にとって今は全然歓迎すべきものじゃないけど、確かにすごく元気なご老人が日常的にステーキ食べてる話とかも時々聞きますよね。動物も人間もハイシニア期には食欲の有無というかどれだけ食べられるか、が結構大きな要素になってくるんだろうな、とこれまたしみじみ。
バーくんは食欲だけじゃなく、「これがしたい」「あそこに行きたい」とかの欲求が昔から頑固で、もう絶対に何がなんでも諦めない。一体誰に似たのか超しつこい(笑)
そんなバーくんの自らの欲求に忠実な行動力を見ていると、これまた人間もシニア期になっても家に引っ込むんじゃなくて、何かがしたいから出かけよう!みたいな強い気持ちが必要かもねと、最近『欲』について考えさせられています。
後これは少し話がそれちゃうけれど、自分の親への接し方というか考え方も少し変わったかもしれません。
どうしても自分の親には良かれと思って、こうしたら?とか、そんなことしない方がいいよとか、あれこれ心配して言っちゃうけど、きっともう本人達は好きにしたいんですよね、きっと。
よく考えたら私だって、犬に人間の食べ物あげると良くないって分かってても「もうハイシニアなんだしいいよね〜」とか「バーくんも美味しいもの食べたいよねー」とかってあげちゃってるし。例えが悪すぎる気もするけど(笑)そんな感じなのかもしれない。
そう思うと、よっぽどのことじゃない限りはもう好きにしてたらいいんじゃない?と思えるようになりました。バーくんのおかげで少しは優しくなれたかな?バーくんありがとう!

最後は、直接バーくんを見てってことではないんけど、バーくんが頑張ってくれてるところからの派生状況として、現在我が家は皆さまご存知のように、オット君が単身赴任で私は1人(と1ワン)暮らし、というのを人生で初めて経験しているんだけども。
これがもうほんとに、色んな気付きが現在進行形で盛りだくさん!なんですね。
細かなことで言うと、ひとりで家の管理するのって大変だなとか、1人分の料理作るの億劫だけど外食もめんどくさいしコンビニも飽きたなとか、そして何よりやっぱり1人だとちょっと寂しいなぁ…と。
一人暮らしをしてみると家族の大切がしみじみと分かりますよね!って、なんだか下宿を始めた大学生みたいな感想ですけど(苦笑)
でも私が50代のこのタイミングで、今まで「あって当たり前のもの」「いて当たり前の人達」のありがたさに改めて気付けるように、もしかしたら今バーくんは身体を張って、頑張って長生きしてくれてるのかもしれません。
バーくん…そうなの?
まあ冷静に考えたらそんな訳はないけれど、ここはもう犬バカモードで勝手にそうだと思って、私も精一杯、彼が伝えようとしてくれてることを受け取りたいと思います!
バーくん、いつもありがとね!
◆ふぇんふぇんプロフィール◆
5年間のバンコク暮らしを終え、現在大阪北摂暮らしの50代半ば。最愛のバトーくんは18歳半、ハイシニアともなると愛おしいを超えてもはや尊いの極み!今はこの貴重な時間を何よりも優先して日々過ごしています。
★バトーくんInstagramもやってまーす!→ fenfen_bateau で検索してみてね。