ああ、そこそこそこです。
日本、いやいや世界は新型コロナウイルスにすっかり占拠されたという感じで、何をどこまで気を付けたら良いのやら、何をどこまで信じたら良いのやら、毎日が落ち着かないところです。
でも、こんなときこそ気をしっかりと持って、デマに惑わされることもなく平常心で過ごしたいものですね。ウイルスに対抗するには免疫力アップも大切、ということで落語のCDなど買ってみたところです。無理にでも笑うのが良いと聞いたことがあるのを思い出したもので…。
さて、そんな折ではありますが、先日、マイナンバーカードを受け取るために区役所に行ってきました。平日の雨の日にも関わらず待ち人は多く、皆さんいろいろな用事で訪れているのだと思うと「こんな日に偉いわねえ」などとへんに感心してしまいました。かくいう私だって何もこんな時期に!というところなのではありますが…。ついつい面倒で通知の葉書を受け取ってから長くほったらかしていたところ、ついに受け取り期限というのがやってきてしまったのです。
この面倒のわけは主に二つ。一つは区役所の場所が面倒。最寄りの駅から歩いて私の足で10分少々ですし、歩道もある道なのでぜいたくは言ってはいけません。でも、この近いようで遠い道のりがちょっと面倒と感じてしまうのは、歩道が狭くて大通りに面しているためになんだか気持ちよく歩けないからかもしれませんね。そして、区役所の入り口が若干奥に入り込んでいて分かりにくいのも難点かもしれません。
面倒だと思っていた二つ目。これが今回の文章のへんてこりんなタイトルに繋がるわけでして…。皆さんご存じの通り、マイナンバーカードには電子署名とかいったものが設定できるようになっています。その設定に関するパスワードの入力がタッチパネルのようなものだと聞いていたからです。
実際にはパソコンの画面上にアルファベットと数字が並んだものが出ていて、そこを指先で押して入力するといったものでした。周りはざわざわしているので声に出して読み上げて職員の方に入れてもらっても他人に聞かれるようなものでもないですし、そもそもそれほどたいしたプライバシーでもないのですが、ちょっとした好奇心?で自分で入れるチャレンジをしてみました。

書いてある文字は読めないもののなんとなく輪郭は分かるので、これは案外いけるかもしれないと思いました。が…、ここだと思うところに指を置いたつもりでも意外にずれていたり、押し方が足りなかったり、アルファベットの並びがパソコンのキーボードとは違うものであったりで思わぬ苦戦。
「ええと、このへんがVですか?」「ああ、そこそこそこです」「これで入りましたか?」「そうそう、そんな感じで押してください」
こんな会話が続き、これは後ろに待っている人にも迷惑になりそうだと気づきまして、途中からは素直にお願いすることと相成りました。
数年後にやってくるという更新手続きのときには、もう少し簡単な方法になっていたら、こんなへんてこな会話の押収をしなくて済むのではないかと思ったひと時でもありました。