Posted on 2026年3月2日 by ゆみる
トンボ君
3月になりました。ここ数日とても暖かくて街中でくしゃみをしている人を時々見かけました。早く花粉のピークが過ぎますように。
今年も区の音楽祭の第九の合唱に参加しました。今年で3年目だったっけ?と確認のために黒ヤギの過去の記事を見返したらなんと4年目!経験年数だけは合唱団の中ではやや中堅になっていました。

今回もリンゴ先輩やポッキーさんと一緒です。ただ練習日程の後半は(身長を考慮した)ステージに立つ配置で練習するので、私だけアルトのパートの中で反対の端になってしまい少し残念。
今年も練習は順調に進んで音楽祭当日、本番前の通し稽古が始まりました。音楽祭後半の隠れた目玉は区内の小学生のコロボックル合唱団。私が初めて参加した4年前は10人程度だったコロボックルでしたが、今年はなんと31人に!

舞台に2列に並んだコロボックル達。その中に3年前から私が注目している小柄な眼鏡の少年「トンボ君」(魔女の宅急便のトンボに似ているから)が今年も参加していました。彼はおそらく1年生の時から参加していてたぶん今年で3年生。
初めて参加した時の彼は楽団の楽器や楽団員さんが気になってしまい、本番中も客席にお尻を向けて隙あらば楽器を見たりと落ち着きがありませんでした。けれどそんな様子がとても子供らしくて会場の笑いや笑顔を誘っていました。
2年目は客席にお尻を向けることはありませんでしたが、ちょっと落ち着かない様子やリズムを取る時にほかの子とちょっとずれていました。
そして3年目の今年。身長はあまり伸びていませんでしたが、なんと舞台に立っている間ずっと正面を向いて立っていることが出来たのです。トンボ君が着実に成長している!よそのお子さんながらじっと立っている様子に思わず涙と鼻水が。せっかくいつもよりお化粧してるのに年を取ると涙もろくて困っちゃう。

その後本番も盛況のうちに終わり、今年の第九の合唱も今までで一番の出来では!と勝手に自己満足しながら、聴きに来てくれた義母と義妹夫婦とタクシーを待っていた時に、参加賞のお菓子の詰め合わせを抱えたトンボ君とご両親が会場から出てきました。
この地域の子供たちは中学受験をする子が多く、4年生くらいから本格的に中学受験の塾に通い始めます。そのためコロボックルに参加しているのはほとんどが3年生までの低学年の子供たちです。おそらくトンボ君も来年は参加しないでしょう。
たまたま私たちの側を通るところだったので意を決してトンボ君のお母さんに声を掛けました。「息子さんの事を毎年合唱で後ろから見ていました。今年はしっかり前を見て立っていましたね。立派に成長されて感動しました」と。
突然声を掛けられたにもかかわらずトンボ君のお母さんは笑顔で「ありがとうございます、本当に落ち着かなくて」、お父さんも頭を下げながら「恐縮です、ありがとうございます!」と照れたように笑顔で言ってくれました。

ちょうどタクシーが来たのでトンボ君に手を振って別れました。トンボ君は知らないおばさんに手を振られて訳がわからない様子でしたけどね。
タクシーに乗りながら将来この町の中で、シルバーカーを押しながらゆっくり歩いているおばあさんになった私と青年になったトンボ君がお互い気が付かないけれどすれ違う様子を勝手に想像して、そんな未来も悪くないなぁと思ったり。そしてほんの少しだけ自分の住んでいる地域や日本の将来について考えた4回目の音楽祭でした。














































































