竹取物語
もう11月なのにとても暖かくて、今年購入した秋物猫柄のワンピースやブラウスを長く着れるのでちょっと嬉しくて得した気分です。でもそろそろお気に入りのニットにも袖を通したいなぁ。
得をしたといえば先日、少し遅いお昼休憩で職場のスタッフルームに入ったら一枚のチラシが置かれていました。職場の女性顧問の方が置いていかれたバレエ公演のチラシ。チラシには手書きの文字で「急ですが、今日のチケット1枚あります。ご興味あれば差し上げます。8列目の良い席です」と書かれていました。聞くところによると急にお仕事の予定がかぶってしまったとか。
50数年生きてきて私がバレエの公演を観たのは2回だけ。どちらも舞台からははるか遠く離れた席だったので、バレリーナの方たちがオルゴールの上をくるくる動く磁石のお人形のように見えました。
それが席は前から8列目で演目は日本人にはなじみの深い「かぐや姫」。バレエで「かぐや姫」とはなかなか気になります。そばにいた若い同僚に「これいいね~、誰か行きたい人いるかな」と話しかけたら「いいお席ですよね。でも今日の夜だし、お返しのこととか考えちゃうと・・・」
後半の休憩組もこんな感じで行きたい人はいない様子。もしも手を上げるなら、顧問の午後の業務が始まる前に秘書さんに連絡をする必要が。今日は残業もなさそうだし、お礼も含めてバレエ鑑賞ってことにしよう。私は秘書さんに連絡するために受話器を取りました。
いや~観に行くことが出来て本当に良かったです!というか顧問に観ていただきたかった。席は前から8列目なうえにほぼ中央よりだけど通路にも近くて最高。演出もバレエも素人にはただただ素晴らしく感じました。公演が終わると満員の会場の8割以上がスタンディングオベーション!「ブラボー」の声もあちこちから聞こえてきてなんだか外国みたい。私も涙ぐみながら拍手をしていました。
という訳で素晴らしかった舞台の余韻が冷めないうちに、さっそくお礼の手紙に取り掛かりました。かぐや姫でしたからね。それに因んで便せんではなくポストカードを2枚使うことにしました。かぐや姫なので「月」と「竹」の入った物。
「月」は前回もご紹介したカピバラ舎さんの白猫のお月見のもの、何回見てもかわいいなぁ。そして「竹」は少し季節が先ですが雀がかわいい神坂雪佳の「雪中竹」
お礼の言葉はもちろん劇場の臨場感をお伝えするべく、劇場の入り口に飾られていた素晴らしい挿花と大型ポスターの写真を、プリントして切り抜いてポストカードに貼りました。カードの最後の文章は「昔学校で“秋は月”と習いました。素敵な秋の夜を本当にありがとうございました」とかぐや姫にちなんで締めくくって。
完成したthank youカードを秘書さんに渡して1週間後に、仕事中に顧問の姿を見かけたので今度は直接お礼を。顧問はポストカードを気に入って下さったようで、「可愛いポストカードをありがとう、家で飾っているのよ」と笑いながら「また行けない舞台とかあったら声を掛けますね」とも言って下さいました。
でもその言葉に私は素直にうなずけなかったのですよね。私がいただいたチケットはコンビニで発券された顧問の名前が載った物だったから。お付き合いで購入したりプレゼントされたものではなかったのです。そしてあんなにも良い席だったのは先行発売開始と同時に申し込んだに違いないのです、5か月以上も前に。ガチで観たかったんじゃないですか、絶対。
「ありがとうございます!でも今度は秘書さんとスケジュールを調整して必ず観に行って下さいね、失礼します。」と笑顔で答えて私は仕事に戻りました。そしてただ今お返しを何にしようか悩みながらも、アレコレと少し楽しみながら思案中。何でも持っている人へのお返しや贈り物って難しいですね、ってことで最後は栗の切手にしてみました(おクリもの^^)
爽子
おクリもの!
何よりでしたねー。
天からのギフト🎁なんだと思いました。
私は、ちょっと応援してるバレエダンサーがいて、何年か続けて公演を見続けています。
3回目くらいだったか、友人が行けなくなり、チケットを買い取って、母を連れて行ったら、どハマりしてしまいました。
年一回だけ、比較的、母に負担のない近くのホールまで乗せて行って、一緒に見ています。
来年見に来るのが生きる目標!と言うので、もう、やめられません。笑
バレエ、心が洗われます。
今年はドンキホーテでしたが、昨年の眠りの森の美女では、母が泣いていたので、感動🥺で若返りホルモン出たな。と思った瞬間でした。
ゆみる Post author
爽子さんは応援してるダンサーさんがいて、
お母さまと一緒に毎年バレエの公演を観ているんですね!
親孝行な良い娘さん^^来年も楽しみですね♪
TVでコンクールや公演は時々観るのですが、
ドンキホーテのキトリの踊りが好きです。
今年観られたのですね、うらやましい~!