流氷の旅①
本日はひな祭り。実は数日前に今年2回目のひどい風邪(久々の本当に歯がカタカタ鳴ったほどのひどい悪寒!)をひいてしまってお雛様は前日飾りに。年のせいで免疫が弱っているのかな(涙)せめて飾るのが遅れた分も3月いっぱい玄関(室内だと猫達のおもちゃ)に飾る予定です。

前回お休みを頂いたのは網走に流氷を見る旅に参加するためでした。2年前から通っているほろ酔い料理教室の先生と生徒のお仲間が旅のメンバーです。往復の飛行機のチケットだけ自分で購入し現地のアテンドは先生がして下さるお気楽旅。そしてお料理の先生の旅ですからね、冬の北海道グルメも堪能です♪

そんなお気楽旅ですが、冬季の降雪地帯への旅は装備にお金がかかりまする。氷の浮かんだ海を見に行くので毎年着ているお気に入りの15年物のダウンでは太刀打ち出来なさそうと思い、ダウンとスノーシューズをまず探し始めました。
そして飛行機に乗るのも10年ぶりぐらいだったので、まさかこんなにスマホ中心になっているとは思いませんでした。チェックインを前日にスマホでするなんて!チケットもスマホ!もしもスマホのバッテリーが切れたらアウトよね。なんて職場の若い子に話したら、空港には充電できるところもあるから大丈夫ですよ~と答えながら、寒いとバッテリーの消費が早いからとお勧めの小型軽量携帯用バッテリーを紹介してくれてました。

こうして旅の準備を進めていきながら旅先の風景印のチェックも。ネットで検索すると私たちが目指す網走の郵便局にも網走刑務所のイラストの風景印がありました。ということで風景印は決定!次に切手も冬とか雪とか北国っぽい物にしたいなぁと手持ちの切手からいくつか候補を選んでいました。
流氷の旅が近づいたころ、年下の知人に慶事があり数人でお祝いを送ることに。本人の希望で某ハイブランドの小物を贈ることになって、仕事の帰りに一番近い百貨店のショップに行きました。ブランド物とはとんと縁のない私はもちろんこのブランドの物も持っておりません。

ショップに入り若いお嬢さん店員に商品名と用途を告げると「プレゼント用に包装いたしますので、そちらのソファーでお待ちください」とのこと。疲れていたのでありがたく革張りのソファーに座らせていただくと、すぐにイケオジ店員が暖かなおしぼりを持ってきてくれます。炭酸入りと普通のお水を頂けるそうなので、仕事が終わって急いできたので炭酸水を頂きました。
この炭酸水も料金に入っているのね~と思いながら瓶のキャップを開けてテーブルに置かれたトレーに置いた時に気が付きました。このキャップの大きさは風景印の径と同じ位の大きさ。これは風景印の位置を考えて切手を貼るのに良いアイテムになりそうです。そんなことを考えながらストローで冷えたシュワシュワな炭酸水を飲んでいると今度はお会計。

ラッキーなことにお会計には私と同年代の落ち着いた感じの女性店員さんが来てくれました。これはチャンスです。お水を持ってきたイケオジ店員や初めに応対したお嬢さん店員には、お水のキャップを下さいとこの私でもちょっと言いにくい。カードを渡しながらこのキャップを持ち帰りたいと話すと、笑顔を一瞬も崩さずに「どうぞお持ちください。お包みしましょうか」と素晴らしい接客。ブラボー!さすがハイブランド。
包装はもちろんご辞退してキャップをバックにしまっていると会計を済ませた店員さんが戻ってきました。カードを私に返しながら「お客様、当ブランドのメンバーにご登録なさいませんか」とおっしゃる店員さん。へっ、私⁉マニュアルとは言え反射的に「私はこちらのようなハイブランドのお店に気軽に来れるような人間ではないので結構です」と答えると「お求め頂いた商品の修理などの時に便利ですから」とセールスと感じさせない上手なセールストーク。

ただより高い物はなし。結局キャップをもらった負い目もあるので、一生利用することのないメンバー登録をしました。老眼鏡をかけて登録を済ませるとブランドの名前が入ったキャッチーな手提げに入れられた商品がきました。小物の箱が細長いために大きい手提げに入っています。
このあと私は地下の鮮魚コーナーに寄って平日のこの時間には値引きされているはずのお刺身を、夕飯用にポイントで買って帰ろうと思ってるんですよね。それにこの袋を下げて混んだ帰りの通勤電車に乗るのはちょっと恥ずかしい、いや普通は瓶の蓋をもらう方が恥ずかしいのでしょうけど。
何も言っていないのに私の心に浮かんだ「ちょっと・・・」を一瞬で察知した店員さんは「これですね」とブランドの袋がすっぽり入る百貨店の紙袋をすぐに持ってきてくれました。本当に出来る店員さんです。きっとご贔屓の富裕層のお客さまが何人もいらっしゃることでしょう。お見送りを丁重にお断りしてエスカレーターで地下の食品フロアに降りながら、手に入れたキャップを失くさないようにポーチに移しました。

その時上りのエスカレーターに乗ったご高齢のスーツ姿の女性とすれ違いました。淡いピンクの高級そうなツイード生地のジャケットの胸元に飾られたブローチが目を引きます。そのブローチを見てこういう形もいいかもと心の中で膝を打ちました。切手と風景印の配置のヒントが浮かんだのです。
導入が長くなっちゃいました、すみません!次回に続かせてください。
爽子
ゆみるさん、こんにちは。
あの、あの麗しい風景印のはがきには、こんなストーリーがあったのですね。
ずっと飾っているのですが、大事にしたいと思います。
もう、この「絵葉書」キラキラしまくってます。
画像をはっちゃうと後編の邪魔になるといけないので、はらずにおきます。
ありがとう。。
ゆみる Post author
爽子さん、こんばんは!
「麗しい」とか「大事に」なんて言っていただけて嬉しいです♪
そして続編へのお気遣いありがとうございます。
どうぞ続編もお付き合い下さいませ^^
nemu
ゆみるさんこんにちは。
とても楽しく読ませていただきました。
北海道、良いですよね。
わたしも昨年の初冬に、釧路に野生の鶴を見に行ってきました。
初北海道でした。
その日程が、東京のオバフォー祭りと重なってしまい、泣く泣く申し込みを諦めたのです。
ゆみるさんにもお会いしたかったので、とても残念でした。
北海道の旅行前には、同じように服や靴に悩みました。
どのようなものを選ばれたのか、次回を楽しみにしていますね。
釧路はまだ雪がない時期だったので、結局わたしは普段の薄いダウンとブーツで大丈夫でしたが、知床ですものねー。
流氷ツアーは外国の人にも人気とか。
わたしもいつか行ってみたいです。
デパートの店員さんのお話もとても参考になりました。
わたしはごく普通のデパートで、時々のバイトをしていますが、接客という意味で、とても勉強になります。
ちょっとした仕草から、色々なことを読み取ってお声がけしてくれるのですね。
本当に見習いたいです。
長々とすみません。
次回の投稿、楽しみです^ – ^