わたしをライブに連れてって♪
大好きなあの人に会いに
みなさん お久しぶりです。
嵐のような年度はじめが過ぎ、やっとこさ運動会と発表会も終わりました!!
毎年のことなんですが、春、職場は人事異動やら決算やらでてんてこまい。なのに、参観日、PTA総会、家庭訪問etc怒涛の学校行事。長女が中学生になってからはその回数×2・・・。
ママ友と「たださえ仕事も忙しいのにねえ」なんて愚痴りながら、交流を深めつつ、我が子の姿に目を細めつつ、あれができないこれもできてないとヤキモキ、イライラするのもあと少しかと思うと、この忙しさにどっぷり浸かり、楽しみたいなあなんて思いにもなってきました。
これから、毎月、ライブレポを中心に記事を書いていこうと思いますので、よろしくお付き合いくださいね。
°˖✧◝◜✧˖°°˖✧◝◜✧˖°°˖✧◝◜✧˖°°˖✧◝◜✧˖°
今回は、ライブというよりも初ひとりコンサートです。
コンサートの聖地「武道館」。
アーティストは「オ・ザ・ケ・ン」こと「小沢健二」
フリッパーズギター、小沢健二、OVER40読者の方の中には青春時代の方も多いんじゃないでしょうか。
私にとっての青春時代のアイドルのひとりです。
ただ、昔から、ひねくれものの私は、当時「王子様」とキャーキャーいわれるオザケンが「わたしもだいすき♡」とは言い出せず、その当時のライブにはいったことがありません。
なぜ、今、オザケン?
復活を心待ちにしていた熱狂的なファン、ではないのに、なぜ、今、ライブへ?
『流動体について』
(リンクがうまく貼れなかったので、YOUTUBEで聞きながら、この先を読んでみてください!(^^)!)
それは去年のこと、この曲がリリースされました。
ふいにFMで流れたその曲をなつかしく感じ、改めて聴いてみると
50近くになった「オザケン」が、ギターを持ち、ときに図書館の書棚にもたれかかれ、歌っていました。
そのときのなんともいえない「なつかしさ」と「キュン心」
忘れかけてた、いや、あえて目を向けたくなかった「甘えたい」「優しくされたい」「ちやほやされたい」という女子心。
小沢君のそのたたずまい、歌詞、リアル同窓会ではまったく味わえなかった、あのときちょっと好きだったあの人が、予想どおりの年を重ねて登場してきたかんじ。
私の肉体はそのままでも、心は一気にタイムスリップ。ドラマの主人公になったような気持ちになったのです。
その曲の中身も、まるで、あのときの彼(仮想)が私に、無言で「あたまポンポン」してくれるようなそんな歌詞でした。
それから1年、引っ張り出してきたCDはヘビロテとなり、忙しい日々の中、苛立つ私に、いつでも、わたしだけのために(笑)、車の中でやさしく歌い語りかけてくれたのでした。
常に悶々としたナニカをもつ40代の今の私にとって、ここ1年のつらいときのオザケンとなったのです。
わたしを癒してくれた彼の待ちに待ったコンサート
まわりを見渡すと、オザケン的ダンナと来ている家族連れや、かつての友達と久々に合流している人、セカオワとのコラボ等のせいか若いサブカル好きカップルもちらほら。
でも、半分くらいはおなじようなきもちを胸に抱え、上京してきたおひとり様女子の「同志」がそこここにいます。
みんなかつて、オリーブ読者らしく「リンネル」なんかを愛読していそうなほっこり系おしゃれさんがいっぱいいました。
あかりが消えると、会場内に小さな星またたき、ギターをつま弾く音と小沢くんの語り掛けるような声が・・・「アルペジオ」という半生を語るポエトリーリーディングのような曲からのスタートです。
「体はおばさん、心は少女」のわたしたちは暗闇の中一斉に、魔法にかけられ、少女に変身したのです。
ジャニーズコンサートのようにキュンキュンフレーズをいうわけでも、上半身裸になるわけでも、投げキッスをするわけでもないのですが、一つの舞台のようなコンサートでわたしを、小沢君、いや私の頭の中にある架空夫、架空彼氏、架空元カレ、あらゆる架空男子とデートをしてきたようでした。
さいごに「みんな、3・2・1で日常に帰ろう」という小沢君の(いつもの)提案で会場を後にしました。
雨はあがり、九段下の地下鉄に吸い込まれていくうちに、シンデレラのようにいつしか魔法は溶け、私はいつものわたしになり、眠りから目を覚ませば、いつものようにお弁当をつくり大きな声で家族を起こす日常があるのでした。
こんな気持ちになるライブ体験は初めてでした。アイドルのコンサートに夢中になる気持ちがちょっとわかった気がしました。
ここしばらく、ひとりになれば夢の中。どこでリアルを感じるかはわたし次第。