【オバ専インタビュー】「年齢なんか関係ない」なんて嘘ですからねー。と、これだけはどうしても言っておきたい!
第1回めはこちら→ 大変なときにあえてやることを増やす、それって何?癖?
【やることを増やす、というより「逃避できる場所」や「別の視点がほしい」】
カリーナ: あれ?「大変なときに、やることをあえて増やした理由」に答えてないじゃん(笑)それにしても最初のやり取りが懐かしい!!すごくよく覚えてます。
そして、そのあと、ことあるごとにCometさんが雑誌とは違うオバフォーの自由さとわたしの姿勢を評価してくれたことは覚えています。Cometさんのいつもフラットなまなざしが自分の進む指針にもなったな。もう、知らない人も多いと思うけど、もともと「オバフォー」は、私のブログの「別冊」扱いで、そこから名前が一度、変わったんですよね。そのときもスパッと意見してくれたよね。それはそうと、あえて「やることを増やす」理由を教えてくれ。Cometさんにはあたりまえでも、ふつうはふつうじゃないから。
専門学校に入学後も、「Over40からの専門学校~今日のオバ専」の連載を決めたでしょ。あれ、簡単そうに見えるけど、週に3回大変だよーー。でも、休載なし。ときどき頻度は落ちたけど2年間、休載なし。
「やることを増やして乗り越える術」はいつごろ、身につけたの?
Comet: 「やることを増やして乗り越える術」かあ。うーん。意識したことなかったよー。カリーナさんに指摘されて、初めて「え、そんなことしてた?」と(笑) でも確かに、精神的に追い込まれているときに、別のことを始めるクセがあるかも。
たぶんそれは「やることを増やす」というよりも「逃避できる場所」とか「別の視点」が欲しいからだと思います。オットが病気になってからオバフォーに入ったのも、専門学校に入学してからオバ専連載スタートしたのも、どちらか一方だけの世界にいるとキツいから。病気も学校も関係ない、同世代の人と気負わずに話せる場が必要だったのだと思うし、そういう機会を与えてくれたオバフォーに改めて感謝です(^ ^)
話が先走るけど、いま「新米言語聴覚士の日々」について書きたいと思わないのは、まずは仕事に集中したいからで、それが苦じゃないからだなー。
カリーナ: 言語聴覚士という仕事に「嘘がない」と魅力を感じた具体的なきっかけは?
Comet: 明確なきっかけじゃないんだけど。ライターの仕事で「凄い人」にインタビューするたびに、自分は全然凄くないと感じるようになったというのがまずあります。会う人会う人、大変な努力をして何ごとかを成し遂げている。それにひきかえ自分は何もしていない。それなのに偉そうに(いや偉そうにしたつもりはないけど)フンフンと話を聞いて、生半可な知識で質問をして、それなりの原稿にまとめる。すると「さすがライターさんですね」なんて誉めていただけることもある。いやいや、書くだけなんて誰でもできますから。
もちろん「誰にでもできない」仕事をしてるライターも大勢いるけど。
自分に限っては、人の褌でお金もらってる気分で、こんな人生でいいのだろうかとぼんやり感じてたのね。そんなときふと「言語聴覚士になろうかな」と考えたら、国家資格だし、自分の知識で人の役に立てるなんてカッコいい、ドスンと実のある仕事だなあ、と思えたのでした。
もうひとつ、出版業界の景気が悪くなって、面白い仕事が少なくなったのも、きっかけのひとつですねー。それでも実力があれば面白い仕事もできたと思いますが、私程度のライターだと「赤字にならない」程度の「焼き直し企画」を担当することが多くなって。だんだん「自分のしていることは世の中にあってもなくてもいい」と考えるようになってきたのね。一方で「世の中に必要な」医療職に魅力を感じたというところでしょうか。
【入学して1週間で無謀な挑戦と気づいた。
夢は叶うなんて嘘でした、って結果になるなと。】
カリーナ: Cometさんはそのころシニア向け雑誌の編集に携わっていましたよね。たとえば、Cometさんが、「専門学校に行く!」と決断できたのは、そのシニア向け雑誌で知りあった幾人もの挑戦する女性たちという面もなきにしもあらずなのでは?いくつになっても「挑戦する」という生き方、「年齢に縛られない生き方」への憧れや使命感もあった?「Over40からの専門学校~今日のオバ専」も、そんな魅力があって読者をひきつけたと面もあると思うんだけど。
Comet: オバ専にも一度書いたけど、シニア向け雑誌の仕事であまりにも沢山の「年齢に縛られない生き方」をしている方々にお会いして、毎月毎月原稿にしていたので、もうね、憧れというより「そういうもの」だと思ってた(笑) おまけに取材相手は、若くて60代、上は90代だったから、当時49才だった自分なんて「40代なら全然いけるでしょ」と勘違いしちゃったんだよねー。ちょっと考えればわかることだけど、取材するということは、その方が「普通じゃない」からで、あまりにも普通な自分が49才で専門学校なんて無謀な挑戦であったと気づいたのは、入学して1週間目のことでしたよ。
そこからのオバ専はねえ、「いくつになっても夢は叶う、なんて嘘でしたー」っていう結果になると思いながら書いてたよ。妙な言い方だけど、そうなればいいのにって思ってた。雑誌に出てくるような成功例はほんの一部で、大抵は途中で挫折しちゃうんだよ。残念ながらそれがリアルだよ。マスコミに煽られて「年齢なんか気にしない」なんて言ってると、エライ目にあうよ、ってメッセージを送ってるつもりだったの。そういう発信ができるのがオバフォーのいいところだし、現実を広く伝えなければという「使命感」で更新してた。
あとね、結果的に私は国家試験合格できたけど、やっぱりこれって「普通じゃない」んだよね。入学したとき40代以上は私を入れて4人いたけど、1年生のときに2人退学して、1人は国試不合格、最後まで行き着けたのは私だけだから。うちの学校の場合20代30代で途中挫折した割合は3割ぐらい、確率からいくと40代以上はやっぱり厳しいです。だから「年齢なんか関係ない」なんて嘘ですからねー。と、これだけはどうしても言っておきたい!
明日は、若者が多いだろう「学校」に通うとき、ビビらなかったか?年齢を過度に意識しなかったか?そのあたり、聞いています。
okosama
コメットさん、こんばんは
プライベートがしんどい時に別の場所を探すというのは、よく分かります。
その場所がネットという公の場で、しかも連載を持つことが、私には驚きです。
すでに外向けに書くことには慣れているコメットさんには、ネットはハードルが低くかったということでしょうか。
それにしても…
医療系て覚えることが半端なく多いのでしょう?オバ専をよみながら、畏敬の念を抱いておりました。
硬派なインタビュー記事、楽しみです。
Comet Post author
okosamaさん
ありがとうございます!
ネットのハードルは……確かに低いかもしれないですね。
mixiはもちろん、niftyの時代から(つまり20代後半から^ ^;
「ネットに書くということ」をしていたので
しんどいことも、外に向けて「おもしろおかしく」書くと
自分の気持ちがラクになる、という実感を持っていました(^ ^)
医療系は本当に半端なく覚えますよ〜。
どんなに勉強に苦しんだかは、この先のインタビューで出てくる予定なので
引き続きお楽しみいただけると幸いです(^ ^)
うっぴぃ
こんにちわ~^0^ノ
うわぁ・・(汗) こりゃまたリアルな!
年齢なんか関係ない ってのは嘘だった ってのは やっぱりか!と思いました(笑)
しかし海外などですと、普通に40代、50代でも大学にいってらっしゃる方はたくさん・・
これは受け皿の違いなのでしょうかねぇ・・日本じゃ 20代でレールに乗れなきゃ
人生終わりみたいな所ありますしね。
となると某AKBのこないだ卒業された方が「努力は必ず報われるということを
私の人生で証明して見せます」というのも、あなたが20代だからでしょという
周知の事実なのか・・。
だとしたら現在40代、50代になって何もない人間はどうすればいいんでしょうね。
ひっそりと迷惑をかけず、税金を使うことなく生きていけと・・。
いやまず働く場所下さいと言ってみたくなる(笑)
Comet Post author
うっぴぃさん
20代でレールに乗れなくても、人生終わりとは思ってませんよ(^ ^)
いつだって本気で変わろうと思えば、いつでも変われる。
ただ歳をとると、体力やら記憶力やらその他もろもろが
若い頃と同じようにはいかないから、達成率がグンと下がる。
残念ながら、それは仕方ないことですよね。
でも、確率は低いけれど、ゼロではないです。
それは50代の私が証明してみせました(^ ^)
それと「努力は必ず報われる」問題(笑)
たかみながどういうつもりで言ったのかはわかりませんが^ ^;
私は「努力をしても必ず報われるとは限らない。けれど
自分の力をマックスに出し切らなければ見えない世界があるから
努力はしたほうがいい」と、この2年間で実感しました(^ ^)