第83回 ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
そろそろアカデミー賞の発表ですね。長編アニメ映画賞には大好きな「わたしときどきレッサーパンダ」がノミネートされていて嬉しいな。でも本命はストップモーションアニメの「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」(原題「Guillermo del Toro’s Pinocchio」)でしょうか。
監督はギレルモ・デル・トロとマーク・グスタフソン。映画の日本公開は2022年11月で、現在Netflixで配信されています。この1月に第80回ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション映画賞を受賞しました。すでにご覧になった方も多いでしょう。
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ストップモーションアニメでは、ピノッキオもパペットなら、ゼペットじいさんもパペット。それじゃ見分けがつかない…なんて心配は無用でした。木から削り出されたピノッキオは棒きれでできた人形のようで、それでいて表情豊かで可愛い!細部まで行き届いたセットと、新しい人形製作技術によってまるで人間みたいに微妙な表情を見せるパペットに驚きます!
ピノキオと言えばディズニー版しか知らないのでそのつもりで見ていたら、あれれ?こんな冒険あったっけ? ひとつひとつのエピソードがけっこう重いな…。それぞれに山場(見せ場)があって、どれも見逃したくない!
なんといっても生まれたてなので、好奇心のまま思うままにふるまうピノッキオ。ゼペットじいさんもどう接していいか分からない様子。そんなピノッキオが次々と巻き込まれる冒険を通して、人の心を理解し人の心を変えていく様を、最後まで見届けたくなります。
人形って、なぜか見てしまう。子どもの頃見ていた辻村ジュサブローの「新八犬伝」のワクワク感を思い出しました。
本作は途中資金難におちいり、手がけてから公開までに15年かかったといいます。デル・トロ監督の次回作は「忘れられた巨人」(原作カズオ・イシグロ)を予定しているとのこと。これほど凝ったストップモーションアニメを見ることができるなら、何年でも私は待ちますよ!
Netflixでは本編と一緒に配信されているメイキング映画も見どころ満載です。
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3月は某放送局で気になる番組がありまして…
★「夜廻り猫」(原作:深谷かほる)
NHK総合 (三夜で計15話放送)
3月15日(水)午前2:30~2:55 5分×5話 (3/14深夜)
3月20日(月)深夜 時間は未発表です
3月27日(月)深夜 時間は未発表です
★「THE ANIME STUDIO」
NHK総合 (4月にBS1で放送予定あり)
3月19日(日)
午前1:05~1:33 Production I.G編
午前1:33~2:01 TRIGGER編
午前2:01~2:29 WIT STUDIO編
★「それしか ないわけ ないでしょう」(原作:ヨシタケシンスケ)
Eテレ
3月22日(水)午前9:45~9:54
*ご興味のある方は、見逃し配信の有無や放送時間の変更などは番組案内などでお確かめ下さいね。
ゆみる
SHOJIさん
公開まで15年!すごい手間がかかるから、
そりゃあお金もかかりますよね
ぜひアカデミー賞を獲ってもらいたい
ヨシタケシンスケさんのアニメ、絶対見ます!
お知らせくださってありがとうございます^^
SHOJI Post author
ゆみるさん
ヨシタケシンスケのアニメ、楽しみですね!
「テレビ絵本」と思ったけれど、登場人物にそれぞれ声がつくみたいだから、やはりアニメなのか。
ピノッキオは、気の遠くなるような作業を続けて仕上げたスタッフにひれ伏したくなります。