Posted on 2023年6月20日 by SHOJI

第88回　マリオと獅子少年と蜘蛛男と

「THE SUPER MARIO BROS. MOVIE」

1985年に日本で生まれた任天堂のゲーム「スーパーマリオ」シリーズが世紀を越え、3DCGアニメーション映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」になりました。ゲームを再現した明るく美しいマリオワールドはイルミネーション制作。

マリオもルイージもちゃんと働いているのね、ピーチ姫、やるじゃん！と、まるで近所の子の成長を見ているよう。（ゲーム登場時からずっとおじさん＆お姉さん設定なのに。）馴染みのある人はもちろん楽しく懐かしい。ゲームには縁がないと言う方にも、ただただ楽しい90分です。

私は任天堂のゲームに触れてから30年近くになります。ゲームボーイのポケモンから始まって、主にこどもたちがお友達と遊ぶためのツールだととらえていたビデオゲームですが、NINTENDO64（ゲーム機）から見る目が変わりました。「スーパーマリオ64」、「マリオカート64」、「スターフォックス64」、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」などのゲームで、３DCGのキャラクターが走ったり跳んだり、剣で草を払ったりすると周囲の空間の見え方も即時に変わっていく３Dの画面生成に魅せられたのです。その映像と音楽との相乗効果で、いわゆる没入感を味わいました。今はNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」のグラフィックスを見ては、同好の士と「きれいだわぁ、よくできているわぁ」と言い合っています。アニメ好きの一因はこのゲーム体験と言えます。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」公式サイトURLはこちら↓

https://www.universalpictures.jp/micro/super-mario-bros

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「ライオン少年」（獅子少年）

フォトリアルを越えたアート。京アニ以外でエモい背景美術を見たのは初めてかも。極上の３DCGアニメーションで、実写のような背景は細密なだけでなく叙情性を感じます。

か細くいじめられていた少年が力強く成長する過程を描いています。（朝の某情報番組で紹介されていて、ちょっと遠い映画館だったけれど見てきました。）少年たちが獅子舞を会得するパートはコメディ要素あり、スポ根要素あり、ヒューマンドラマありで、とても面白かったです。クライマックスから終わり方も好き。ほんの少しとはいえ馴染みの薄い土地の文化やくらしを知ることができるのも楽しいです。

「ライオン少年」公式サイトURLはこちら↓

https://gaga.ne.jp/lionshonen/

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「スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース」

これは表現の見本帖やぁ！

複数のスパイダーマンが出てくるマルチバースのお話ですが、アニメ表現もマルチバースです。もちろん理由があって表現を変えているのでしょうけれど、その意図を汲む以前に、何をおいても多彩な絵と映像を楽しみたい。輪郭線の有無だけでも印象は変わります。どういう絵を見た時に何を感じるのか。自分にとってどのような映像がどのようなエモーションを引き起こすのか。見ごたえたっぷり。

アニメーション制作はSONY Pictures ANIMATION。スパイダーマンはマーベル・コミックだからディズニー制作じゃないの？と不思議でしたが、スパイダーマンだけはSONYが持っているのですね

前作「スパイダーマン：スパイダーバース」（2019）がアマプラで配信中。2024年に続編「～ビヨンド・ザ・スパイダーバース」が公開予定です。

「スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース」公式サイトURLはこちら↓

https://www.spider-verse.jp/

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人気作品が並びましたが、これら三作にはひとつ共通点があります。それはヒロインがめっぽうかっこいいこと。「マリオ」のピーチ姫が、「獅子少年」のチュンが、「スパイダーマン」のグウェンがどんな風にかっこいいかは、見てのお楽しみ！

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今年はNetflixで浦沢直樹原作の「PLUTO」が公開されるはずなのだけれど、配信開始日がまだ発表されなくてソワソワしています。

そして7月期アニメ。荒川弘原作の「百姓貴族」は絶対見るぞ！

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