Posted on by SHOJI
第112回 ロボット・ドリームズ
あけましておめでとうございます!
新年早々、これは!と思う映画を見てきました。第96回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート「ロボット・ドリームズ」(2023)。米国のサラ・バロンによるグラフィック小説を、スペインの実写映画監督パブロ・ベルヘルが長編アニメーション映画にしました。日本では11月から公開されているのでご覧になった方も多いかもしれません。
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ニューヨークに住むドッグは、孤独感を抱いています。ある晩テレビを見ていると友達ロボットのCMに目が釘付けに。そしてそのロボットを手に入れます。
二人はいろんなところに出かけていき楽しい時間を過ごします。でも、海水浴でロボットが動かなくなってしまい…。
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出てくるのは動物とロボットだけ。セリフやナレーションによるガイドがないアニメーションが実に雄弁で、目の動き一つで気持ちや考えていることがわかります。見ているうちに切ない気持ちになりますが、過度な人情味を交えない終わり方がとても良いです。大人向け。
カセットテープレコーダーが現役だった1980年代のお話で、聞き覚えのあるEW&Fの「セプテンバー」や小粋な音楽に彩られ、アラ還にはドンピシャ。ただ、上映館が少ないのが非常に残念。いまのところ大阪府下で2館て(泣)。「ルックバック」や「侍タイムスリッパ―」のように口コミでもっと広がってほしい!
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というわけで(?)、今年もOIRAKUのアニメをよろしくお願いいたします。