第113回 機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning 他
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」のなじみのない文字列は「ジークアクス」と読みます。発音するとジー・クァックスみたいな。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などで知られたスタジオカラーが関わっているガンダムの新作ということで話題になっております。初日の最初の上映回に行きましたら、私以外の観客は全員男性。ですよね。
ネット上ではがっつりネタばらししている記事もありご覧になりたい方は要注意ですが、ここではそんな無粋なことはいたしません。
ひとつ言えるのは、公式サイトで公開されている以外の部分が、とっても面白い!
ガンダム(1979~)への愛が込められた高次元の二次創作とでも言いましょうか。茶化しているのではありません。若い頃ガンダムを熱心に見ていた視聴者の中には、ここをこうしたらどうかな?あれはどうなるのかな?と妄想(?)していた人も多いでことしょう。そのように温めていたアイデアを映像化するーーーそんな夢を実現したトップクリエイターたち。彼らへの敬意と羨望の気持ちから出た言葉です。
テレビ放送の先行版ですが、テレビの画面でみるのは、あまりにも、あまりにも、もったいない密度の高い作品なので、まずスクリーンで見るのがおすすめです。見てもなんのこっちゃ分からんという方は、ぜひ遡ってファーストガンダムをご覧ください。
テレビで続きを見るのが楽しみです。ほんの少しネタバレになりますが、主人公アマテのお母さんが手塚治虫の絵にそっくりでびっくりしますよ!
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そのほか去年見た映画など…
最近は、画調や絵柄へのこだわりが薄れ、この作品も良いわね、あの作品も良いわねと、どういう作風でも楽しめるようになりました。いまや絵の美しさには差がないですし。
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「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」:初日初回上映で、こちらは観客全員が女性でした。きり丸が泣かせる。忍術学園の六年生が頑張っていました。一年ハ組しか知らなかったので、忍術学園の教育を見なおしました(笑)。土井先生は初恋泥棒って言われてるらしい。
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映画「ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い」:ハイファンタジー「指輪物語」追補版の一部を元にしたハリウッド映画。監督は「攻殻機動隊SAC」シリーズなどを手がけた神山健治。キャラクターデザインがどっしりとして原作の重厚さに合っているし、ロード・オブ・ザ・リングのシリーズの一作品として、見ごたえのある中つ国が広がっています。話題性ではキャッチ―な作品に押されていますが、落ち着いた作品で推し。
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「全修。」:ミスリードする予告編を流しお仕事アニメだと思い込ませた(?)今季注目のオリジナル作品。アニメーションはMAPPA制作。天才アニメーター広瀬ナツ子が自作の世界に転生しちゃった!どうやって生還するの?そこは腕の見せ所。毎回危機を脱するために彼女が全て描きかえる、リテイク後の演出に笑っちゃう。アニメーターなら描くであろう有名シーンが再現されるのです。例えば#1ではナウシカの巨神兵のシーン。あ、あれだとピンとくる人もこない人も、元ネタの作品を見て比べるのも一興。
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「チ。ー地球の運動についてー」:二期も引き続き面白いです。画面が暗くてよく見えませんが、それでもOK。これは聴くアニメ。思考を促すセリフ満載です。