【File No.30】 同僚のお悩み相談がウザい。
受付の仕事をしているのですが、
二人ペアで座っている時間が長く
年下のHさんはそういう時にいつも私に悩み相談をしてきます。
「転職したいんだけど、できることがあまりないんです」
「学校行くとか、資格取る勉強するとかしたら?」
「だってぇ、私って勉強苦手じゃないですかー」
「じゃあ、体力系?」
「ダメですよ〜。体弱いし」
「私、彼氏できないんですよね」
「同じ趣味の人とか探したら?」
「同じ趣味だと競争心湧いちゃって…」
「じゃ、合コンしてみる?」
「ダメ〜。経験も自信もないです」
というような不毛な相談が続き、いい加減うんざりしています。
どうしたらいいでしょう?
(40代 会社員 ミンク)
つまみ:
受付って、披露宴とお通夜でしか、したことがないなあ。
仕事としての受付の知識がないけど
雑談的につい「深刻過ぎない相談」をしてしまう感じ
なんとなくわかるって言ったら、受付差別?
Hさんも、 ミンクさんに本気で解決案を期待してるわけじゃない気がするけど
同時に、そこそこ頼りにされてるんだろうねえ。
あと、Hさんは沈黙に耐えられないタイプという可能性も。
なんかしゃべってないと、 同僚としてコミュニケーションが取れてないと
不安に思う人、たまにいますよね。
ミンクさんが、そこそこ深刻な相談をHさんにしてみる、 ってどお?
「いつも相談してもらってるから、私もさせてもらうけど」 とか言って。
「相談されるってうっとうしい」と思わせれば
もう相談してこないかも。
私は、本人も本気で解決しようとしてなさそうな相談って
気楽でいいけどな。
興味がないテレビや芸能人やスポーツの話をされるのよりはマシ。
浅い一般論を使えるし。
あ、自分の他人への不誠実な対応を今、バラしてしまった気が…。
まゆぽ:
あ〜、世間話としての相談って、わかる気がする。
特に答えを期待しているわけじゃなくて、話すことが重要なんだよね。
Hさんがその手の人なら、真剣に相談にのる必要はなくて
「うなずき&繰り返しマシーン」化してればいいのかも。
「そうだよねえ、そうか、そりゃそうだよ」
「誰だって苦手だよ、勉強は。こんなに暑いとさらに大変だしね」
「そうそう。その通り。どうしたもんかねえ」
とか機械的に合いの手を挟むのってどう?
つまみちゃんの対応もそうだけど、そういうのって別に不誠実じゃないと思うよ。
いわゆるカウンセリングの本とか、聞き上手の本とかにもそうしろって書いてあるし。
相談って、必ずしも相手が意見を求めている場合ばかりじゃないからさ。
単に話したい、聞いてほしいって場合の方が多い気もする。
そういう相手には、意見を挟まず、ひたすら同意する方が喜ばれるし、
仕事の片手間にやるにも便利ではないでしょうか、ミンクさん。
ところでさ、「悩むのが好き」なタイプの人、けっこういない?
友だちに一人いるんだけど、
「彼氏さえできたら」→彼氏できる→「結婚さえできたら」→結婚する→
「子どもさえできれば」→子ども生まれる→「二人目が欲しくて」→勝手に言ってろ!となる。
とにかく、いつも何か目標に向かって頑張ってないと
生きてる気がしないらしいの。
うっとおしいと言えばうっとおしいんだけど、
友だちだから「はいはい、好きなだけ悩んでね」とか言えちゃうから大丈夫。
仕事の同僚だとこのタイプは困るよね。Hさんがそうじゃないといいんだけど。
つまみ:
「悩むのが好き」なタイプ、いるね。
現状に満足するって概念がないんじゃないか、みたいな人。
満足したらそこで成長が止まるじゃないですか、なんて真顔で言われたら
腹が立つやら恐ろしいやらで、泣きながら逃げ出すかも、私。
私はまず、そういうタイプとは友だちにならないよ。
途中で気づいたら、少しずつ距離を広げて、そのうち音信不通にするか
その「泣きながら逃げ出す」作戦をとるよ。
あとね、お悩み相談コンテンツの端くれをやってて言うのはなんだけど
みんな、お悩みがあったら、全部、増田明美さんに相談するといいよ。
読売新聞の人生案内の増田さんの回答、いつも完璧。
迎合せず、突き放さず、優しく、フラットに、誠実。
もう、誰の出る幕もない。
ミンクさん、Hさんにも増田さんを紹介してあげてください。
まゆぽ:
おお、増田明美さん!
最近ナレーションやら女優さんやら芸域広げてるけど
やっぱり「素」の増田さんが出てくる仕事の方がいいよね。
人生相談と言えば、20年以上前だけど、
某女性誌の企画で人生相談をやるから
「相談事を20個くらい考えて」と言われて、3個くらい採用されたのね。
そのうちの1つの回答者が美輪明宏さんで、
相談事は当時わりと真剣に自分で悩んでた
「友達が次々と子どもを産んで、話題が合わなくなってきました。
私も産んだ方がいいでしょうか?」っていう
おバカな相談に真剣に答えてくれたんだけど、
基本は「バカはおやめ!」でした。
突き放し系ですわね。
なんて、話が明後日の方向へ行ってしまいましたが、
ミンクさんはもっと自己中になっていいと思います。
相談に乗るなり、突き放すなり、こっちから相談を持ちかけるなり、
Hさんのため、より、自分の快適さ、やりやすさ、言いたいことを優先して
対応していいです。
でも、きっとミンクさんは相談したくなるタイプなんだよ。
だから、ここで人生相談のスキルを磨いて、いずれは
増田さんや美輪さんになるっていうのがいいと、私、思うよー。
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アメちゃん
あれですよね。Hさんにうんざりするのは
こちらがどう言っても、ことごとく頭から否定してくるからですよね。
私の元同僚も、「否定してくる子」だったから
よくわかります。
とりあえずでも、一旦はこちらが投げたボールを受けとるということがなく
すぐ「や。ちゃうねん」って否定してくるから
ハァ…。ってほとほとゲンナリしました。
もうテキトーでいいんじゃないですかね。
「ふーん」「へー」「あ。そう」って感じで。
Hさんは、自分に投げられたボールを否定したいんだと思うので(たぶん)
否定すらできないように
ミンクさんで会話をバッサリ打ち切っちゃうという手で。
私も美輪さんの人生相談、すごく好きです。
厳しさと、強さと、優しさがあって
私も若い頃、美輪さんの人生相談の本にずいぶん救われました。
まゆぽ Post author
アメちゃんさん、こんにちは。
くそ暑い中、コメントありがとうございました。
そうだ、そうだ、そうだったんだ!
否定されるからうんざり気分になるんですね!
「って言うかさ、むしろ…」ってすぐ言う人いたなあ、そう言えば。
否定の余地のない返事、クールですわ〜。
美輪さん、83歳ですよ!
83歳にしてあの美しさ、怪しさ、不思議さ。
難しいポジションんで生き抜いている力強さ。
やっぱり、ただ者じゃないですよねっ。